処分阻止・撤回へ京大集会 戦争阻止する力は青年・学生に

週刊『前進』04頁(3202号04面01)(2021/07/12)


処分阻止・撤回へ京大集会
 戦争阻止する力は青年・学生に

(写真 みこしの上から訴える同学会の安田委員長【7月7日 京都大学】)


 7月7日昼、京大吉田南キャンパス総人広場で京都大学全学学生自治会同学会の全学処分対策委員会が主催する「全学処分阻止・撤回集会」が開催された。京大当局は集会前に告示を出して妨害を図ったが、これを打ち破って大雨の中で多くの学生が結集した。
 集会冒頭に京大生が基調報告を行った。
 「京都大学では立て看板規制、自治会・自治寮の解体、軍事研究が進められ、これと闘う学生に逮捕や処分が乱発されている。改憲・戦争攻撃と一体であり、学徒動員に行きついた戦前の大学と同じだ。大学を国策遂行の場にさせてはいけない。しかし今回の全学連A君の不当逮捕に多くの学生がビラまきやデモに決起し、不起訴釈放を勝ちとった。学生が決起すれば弾圧は無力化できる。真の学問の自由を勝ちとり戦争を阻止する力は、青年・学生の中にある。私たちは屈しない。大学を学生の手に取り戻そう!」
 続いて教員、昨年11月の時計台占拠を闘ったことで当局から処分のための呼び出しを受けている学生、新入生、学部自治会の学生がアピールを行った。
 最後に被処分者の学生2人が発言。無期停学処分を受け学内立ち入り禁止となっていた同学会委員長の安田淳敏君は学内に登場し、「大学改革粉砕」「全学学生自治会再建」と書かれたのぼりをはためかせ、みこしの上から熱く訴えた。
 安田君は2017年に「大学職員への暴行」でっち上げで不当逮捕され、不起訴釈放されたにもかかわらず無期停学処分を受けた。これが15年反戦バリストを闘った学生への処分と一体であり、12年同学会再建以来の闘いに対する攻撃であることを明らかにした。そして「法大闘争を引き継ぎ発展させ、処分撤回闘争を闘う!」と決意を表明した。弾圧に来た京大職員は安田君に一指も触れられず、集会は大成功した。

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7・4国鉄集会での全学連A君の発言

弾圧と闘って団結を拡大

 不当逮捕を打ち破り7月1日に奪還された全学連A君の、7・4国鉄集会での発言要旨です。(編集局)
   ◇    ◇
 皆さんのお力のおかげで全学連国賠勝利への報復弾圧を打ち破り、無事奪還されました。裁判所がいい判断をしたからとか法が平等だからとかではなく、こんな法に一切の理もない。僕が出てきたのは、闘って団結を拡大したからです。
 今回、僕の奪還のデモに一回もデモに来たことがない、警察が怖い学生たちも多数決起してくれました。人間にはそういう決起をする力があるんです。これが事実だし、僕は感動しました。皆さんの闘いには人の心をつかむ力があります。
 「やられたら3発返す」って話がありました。今回「免状不実」で逮捕された。それに対して団結を拡大して反撃した、これが1発目。そして7月7日、京都大学で実力で集会を開きます、これが2発目。オリンピックをぶっつぶす、これが3発目。団結してがんばりましょう!

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