武建一委員長 〝断固ストで闘う〟 反動判決弾劾し反転攻勢へ

週刊『前進』04頁(3203号04面01)(2021/07/19)


武建一委員長 〝断固ストで闘う〟
 反動判決弾劾し反転攻勢へ

(写真 全国からの支援者が関生弾圧への怒りを込めシュプレヒコール【7月13日 大阪地裁前】)

(写真 判決後、発言する武委員長)


 7月13日午前10時過ぎ、全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部・武建一委員長に対する判決の第一報がもたらされた。朝からの座り込み闘争に結集した全国の支援者の「労組弾圧粉砕するぞ!」「懲役8年の検察求刑許すな!」のシュプレヒコールが一瞬静まったのち、「懲役3年・執行猶予5年の不当判決! しかし三つの罪状のうち一件は無罪!」と坂田冬樹副委員長が報告すると、大きなどよめきが起こった。
 坂田副委員長は「正当な労働組合を有罪とする不当判決を絶対に許すわけにはいかないが、執行猶予を勝ち取るところまで押し返したのは運動の成果。支援頂いた仲間の皆さんに心から感謝したい」と集まった400人の支援者に述べた。
 「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」の主催で朝8時30分から始まった裁判所前での集会では、冒頭に関生支部の武洋一書記長があいさつ。空前の大弾圧に対し大衆運動・直接行動で闘い抜いてきた地平を踏まえ「威力なき労働運動は無力。どんな判決にも動じることなく闘いを継続しよう」と檄(げき)を飛ばした。韓国民主労総全国建設労組からの連帯メッセージが同時通訳で紹介され、国境を越えた労働者の団結が示された。
 9時からの傍聴券配布では、弾圧に手を染めた大阪広域協同組合の動員を圧倒し、400人もの支援者が並んだ。
 判決を前後して全国の支援者が発言。関生支援東京の会の吉本伸幸事務局長は「弾圧を我がこととして闘おう」と訴えた。関生弾圧を考える神奈川の会の船木明貴さんは、改憲・戦争情勢が切迫する中で、労組弾圧を粉砕する闘いこそが民衆の命を守る最前線の闘いだと提起した。
 住民団体、労働組合の連帯アピールの冒頭、三里塚芝山連合空港反対同盟の太郎良陽一さんが発言。「国家権力なにするものぞ!」と全体を鼓舞した。動労千葉の関道利委員長は7・4国鉄闘争全国運動集会の成功を踏まえ、「労組なき社会」攻撃の最先端の攻防として、また関生支部と同じくストで闘う労働組合として弾圧を必ず粉砕する決意を語った。全国金属機械労組港合同の中村吉政委員長は、実刑・収監を阻止した力は反戦平和と人権を守る大衆行動を関生支部が全国各地で組織し共闘を拡大したことにあると確信に満ちてアピールした。
 万雷の拍手と歓声に迎えられ武建一委員長がマイクを握る! 「国策としての弾圧との闘いはこれからが本番だ。国家権力は産業別労働運動を認めないどころか、JR東日本のように企業内労組も全否定している」と断じ、攻撃の核心は憲法28条の否定、つまり改憲攻撃そのものだと喝破した。また日本帝国主義の侵略戦争責任を支配階級が回避し続けたことが今日の改憲・戦争情勢に連なることを指摘した。そして「我々は断固ストライキで闘う!」と宣言し、不屈の闘志で全体を奮い立たせた。
 闘う労働運動の絶滅を狙う弾圧と反動判決を粉砕し尽くす闘いはこれからだ。この日の闘いは、戦争か革命かの歴史の分岐点において階級的労働運動が荒々しく再生を遂げるための号砲となった。
(関西労組交流センター・冨山小太郎)

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