団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3204号04面03)(2021/07/26)


団結ひろば 投稿コーナー

処分撤回へ広がる運動の渦
 京都大学1回生 木戸 充

 あいにくの雨の中、決行された京都大学の7・7全学処分阻止・撤回集会。たたきつける雨にもかかわらず、たくさんの学生たちや問題意識を抱える方々が集まってくれました。その一方で集会を弾圧しに来た職員は、こちらから探さなければ見つからないほどに少数でした。
 自分は1回生であり、初めて参加・発言した集会でしたが、多数の抱える問題意識をもはや抑え込めないものと認識しているような大学当局の弱腰の姿勢を感じて痛快でした。
 今回の集会は、不当な処分問題について、教員から学部生、外部の方々まで多くの人が注視し問題意識を抱えているということを大学当局に見せつける、意義深い集会になったと感じています。
 京都大学において、権力による過ちを正す運動の渦は確実に回り続けており、その渦の力は当局の抑圧を粉砕する程に大きくなりつつあります。処分撤回の日も近づいてきているのではないでしょうか。
 集会に足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。これからも京都大学学生の動向についてご注視、ご助力の程よろしくお願い致します。

関空を戦争に使わせない!
 関西合同労組泉州支部 谷口

(写真 集会後、泉州住民の会などを先頭にデモ行進。泉佐野の街に「改憲・戦争阻止!」の熱気が広がった【7月11日】)

 7月11日、大阪府泉佐野市で「オリンピックを中止しろ! コロナを使って改憲するな! 関空を戦争に使わせない!」をメインスローガンに、熱気あふれる集会とデモを闘いました。コロナを口実とする闘争破壊を打ち破り、改憲・戦争阻止の勢いあるデモが泉佐野駅前からスタート。
 デモに先立ち、関西合同労組泉州支部の西村美由紀支部長の司会で集会が行われました。連帯あいさつでは、大行進関西の木下浩平さんと関西生コン支部の武谷新吾さんに続き、ナニワ生コン分会長が逮捕で鍛えられた不屈の精神で解雇撤回を闘うと登場しました。
 闘いの呼びかけを関西新空港絶対反対泉州住民の会の中川育子さんが行い、労働者の命と生活を守るために菅政権と大阪維新の会を打倒しよう、13日の武建一委員長の判決公判に結集しようと訴えました。
 呼びかけ団体から、泉州住民の会の小林順子さんが結成以来36年間、西の三里塚として闘ってきた思いと決意を語り、関西合同労組の黒瀬博匡さんが「階級的労働運動をつくろう」と訴えました。
 地元自治体の元労働者は「千代松が市長になってすぐ、課長に昇級させた職員を自衛隊に2泊3日の体験入隊をさせた」ことを暴露し、改憲派の千代松打倒の重要性を突き出しました。
 今こそ関空を戦争に使わせない、関西新空港絶対反対泉州住民の会の力が発揮される情勢に入ったことを全体で確認しました。
 全学連が学生運動の意義と、その発展と階級的労働運動を権力が恐れているからこそ弾圧があると発言。弾圧を団結ではね返し、学生運動を前進させる決意を表明しました。

オスプレイ配備に反対貫く
 改憲・戦争阻止!大行進千葉 T

(写真 JR木更津駅前でリレートーク。地元住民をはじめ広範な団体・労組から「オスプレイ来るな!」と怒りの発言が続いた【7月10日】)

 昨年7月10日に陸上自衛隊のオスプレイが木更津に初飛来し「暫定配備」が始まって1周年、「オスプレイいらない7・10行動」が「オスプレイ来るな いらない住民の会」の主催でJR木更津駅前で行われました。地元住民・団体を中心に千葉県下・首都圏から150人余りが参加しました。改憲・戦争阻止!大行進千葉も参加しました。
 駅前の歩道に横断幕やメッセージボードなどが掲げられ、次々にリレーアピールが行われました。住民の会代表が「7・10を忘れずに闘っていきましょう」と発言したのに続き、元高校の先生から「太平洋戦争の対中戦争で、南京虐殺や重慶爆撃など中国各地に木更津基地から飛び立っていった」との発言があり、侵略戦争での木更津基地の役割が鮮明になりました。
 決意表明として、木更津基地の地元の江川在住のMさんがアピールしました。「オスプレイが来た時、ビックリするような音だった。2回防音工事をやったが、そんなに小さくはならない。振動は変わらない。安心して暮らせる権利が奪われている。オスプレイは、木更津だけでなくどこの空にもいらない」
 陸自オスプレイは現在7機が配備され、来年3月までにさらに10機配備されようとしている。この秋、陸自は過去最大規模の14万人を動員する南西諸島での演習を発表。木更津駐屯地のオスプレイの出動も不可避です。木更津が「台湾海峡」をめぐる戦争出撃基地になろうとしています。10月に大集会とデモを実現するために頑張ろう。

AGC本社行動・丸の内デモ
 旭非正規職支会支援共闘会議 K

(写真 AGC【旧旭硝子】本社に対し韓国・旭非正規職支会の解雇者22人全員を「職場に戻せ」と要求しデモ【7月16日 東京】)

 7月16日午後、旭非正規職支会支援共闘会議は、AGC本社を攻める街頭宣伝と丸の内デモを闘った。
 2015年6月30日、AGC旭硝子(ガラス)韓国工場で労働組合を結成した非正規職労働者がメール1本で集団解雇された。以来6年、22人の組合員が解雇撤回・正規職雇用を求めて不屈に闘っている。
 韓国では、不法派遣容疑で起訴された旭硝子韓国法人社長・原納猛(当時)の判決公判(14日)が8月9日に延期となった。しかし、AGC本社の責任を追及する日本での連帯闘争は予定通り実行された。
 梅雨明けの猛暑の中、「AGC韓国子会社元社長に懲役6月求刑! 不法派遣の責任とって刑務所へ!」と訴える街頭宣伝をAGC本社前で行った後、初の丸の内デモを闘った。
 翌17日、韓国クミ市では旭非正規職支会の6周年集会が盛大に開催された。

岡山大で軍事研究反対デモ
 改憲・戦争阻止!大行進・岡山 福田英未子

 7月11日、改憲・戦争阻止!大行進・岡山は、8・6ヒロシマ大行動へ向け、岡山大学キャンパスを貫くデモ行進と集会を行った。
 正午、岡山県青年館から出発したデモ隊は、「岡山大学は軍事研究をやめろ!五輪粉砕・菅打倒!8・6ヒロシマを闘おう!」とアピール。今回は大学構内も横断し、学内で小集会も行った。岡大医学部職組の仲間、学内で働く仲間、自治労倉敷の仲間からの発言に大きな拍手が寄せられた。
 集会では動労西日本の山田和広書記長が「労働組合と反戦闘争をつぶすための平和推進条例を許さない。動労西日本は一時帰休反対のストに立ち上がった」と報告。岡山マスカットユニオンの清水久美子委員長は「日米帝国主義の中国侵略戦争、日本の核武装を阻止しよう。軍都広島の歴史、天皇ヒロヒトの戦争責任を糾弾し、被爆者青年同盟・反戦被爆者の会の闘いを継承しよう」と訴えた。
 「障害者」解放を闘う仲間は、戦争切迫の下で激化する「障害者」差別に対する怒りと、資本主義そのものが問題なのだという提起を行った。また、「中国共産党100年」の習近平演説について、帝国主義との「相互利益」を掲げる中国スターリン主義を徹底批判する意見があった。
 今夏8・6ヒロシマは改憲と侵略戦争を許さない正念場だ。全国の皆さん、ともに闘いましょう!

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