金曜行動 原発の再稼働とめよう 広島・長崎と心一つに

週刊『前進』04頁(3208号04面02)(2021/08/30)


金曜行動
 原発の再稼働とめよう
 広島・長崎と心一つに

(写真 五輪強行にも怒りの声が上がった【8月20日 首相官邸前】)

 8月20日夕方、第3回「原発いらない金曜行動」が首相官邸前で開催され、コロナ感染者の急増中にもかかわらず180人が参加し怒りの声を上げた。
 午後6時30分、出陣太鼓の音がとどろき、官邸に向け全員で「原発いらない!」「すべての原発ただちに廃炉!」のオープニングコールを行った。
 呼びかけ人でルポライターの鎌田慧さんが最初にマイクを握り「なんとしても反原発・脱原発の声を力にしていくことが課題です」と言い切った。続いて、「菅首相が東京五輪を強行して多くの人がコロナに感染して苦しみ、亡くなっている」と弾劾し、次のように語った。
 「原発もそうです。福島原発事故でたくさんの人が避難し、海や畑を失って苦しんでいる。それでも原発をやると言っている。敦賀原発のデータ改竄(かいざん)、子どもが甲状腺がんを発症し、原発労働者が倒れている。私たちは老朽原発の再稼働は認めない。原発は止めていく。原発はほとんどの人が支持していない。反原発・脱原発の運動を広め、原発をなくしていきましょう。子どもたちが未来を奪われないよう、がんばっていきましょう」
 同じく呼びかけ人でたんぽぽ舎共同代表の柳田真さんが続けて訴えた。「原子力規制委員会が敦賀原発の審査を中断したと報道されている。しかし、日本原電が所有するもう一つの原発である東海第二原発については審査を見直さず、来年8月に再稼働させようとしている。日本原電は事故が一番多い会社です。老朽で10年も止まっている東海第二原発は危険です。再稼働を止めましょう」
 反原発の研究と活動を続けている男性は、「福島の汚染水にはトリチウムだけでなくさまざまな放射性物質が含まれている。トリチウムは食物連鎖で濃縮・蓄積し、やがてわれわれの食卓にのぼってくる。人間の体内に入って、認知症などの病気を引き起こす」と弾劾した。
 発言の最後に福島から駆けつけた椎名千恵子さんが立ち、「ここで福島の怒りを発信し、私も元気をもらう」と切り出した。さらに「8・5―6広島、8・9長崎の行動に参加し発言した。広島では黒い雨訴訟を闘ってきた人が『75年の闘いでここまできた。福島の内部被曝認定は長い時間がかからないように、福島と結びついていきたい』と語っていた」と伝え、「みなさんとつながれることが本当にうれしい」と結んだ。
 集会ではまた、首相らへの申し入れ行動の報告やメッセージ紹介、闘いのアピールなどが続いた。学生の仲間は8・6ヒロシマ大行動について報告し、「菅政権の改憲・戦争国家化・核武装を許さず、原発をなくすために闘っていく」と力強い決意を語った。次回は9月17日だ。共に闘おう。
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