関生支部への弾圧を許さない 9・26 茨木で「棘2」上映集会 関生組合員「完全勝利まで闘う」

週刊『前進』04頁(3213号04面02)(2021/10/04)


関生支部への弾圧を許さない
 9・26 茨木で「棘2」上映集会
 関生組合員「完全勝利まで闘う」

(写真 「棘2」上映集会後、茨木市内をデモ行進【9月26日】)

 9月26日、大阪府茨木市で「労働組合破壊は戦争への道〜連帯労組関生支部への弾圧を許さない〜9・26北摂集会」が開催されました。
 茨木市のナニワ生コンと藤原生コン運送は、解雇撤回の大阪府労働委員会命令を無視し、組合員の職場復帰を拒否し続けています。実行委員会では、生コン工場包囲闘争や対茨木市要請行動などを関生支部と共に闘いながら、茨木市での集会を準備してきました。こうした職場闘争の積み重ねの中で連帯の輪が大きく広がり、会場満杯となる仲間が結集。大成功しました。
 第1部は、映画「棘(とげ)2」上映と、杉浦弘子監督とプロデューサーの平林猛さんがあいさつ。杉浦さんらは「2年前の北摂での『棘』上映を皮切りに全国二十数カ所で上映され大きな反響があった」などと集会への期待感を語り、弾圧を粉砕するために「棘2」上映運動を全国に広げていきたいと決意を述べました。
 第2部が本集会。連帯あいさつの最初に、社民党副党首の大椿ゆうこさんが「関生への弾圧は全ての労働者に向けられた弾圧だ。憲法28条(労働3権)があれば必ず労働組合の闘いは続く」と力強くアピール。
 基調報告は高槻医療福祉労働組合の村山裕子委員長です。村山委員長は「今ほど労働組合が求められている時はない! 労働組合こそ、改憲や戦争政治との最大の決戦場となっていることを自覚しよう」と提起。実行委員会結成のきっかけが植木団地闘争だったことにも触れながら、「労働者の温かい団結が拡大していくことで社会は変えられる」「11・7労働者総決起集会と12・12関生弾圧粉砕の全国一斉行動に総決起しよう」と力強く呼びかけました。
 特別報告に立った連帯労組関生支部の武谷新吾書記次長は、この間の共同闘争への感謝を述べた後、「ナニワ生コン、藤原生コンの現場で決着をつける」という力強い決意を語り、圧倒的拍手で確認されました。
 決意表明の最初は、全日本港湾労働組合大阪支部の小林勝彦委員長。これまでストライキを共に闘った当事者として、個別労使関係に限定されないスト権は産別労働運動には不可欠であり、関生つぶしを許さず闘っていくと発言しました。また、動労西日本の山田和広書記長は「一時帰休は解雇攻撃だ」という立場から10・26JR西日本本社闘争を闘うと発言。高槻医療福祉労働組合の冨山玲子書記長はストライキ支援のお礼と、コロナ病床受け入れをめぐって「経営まかせでは現場の安全は守れない」と組合員が立ち上がっていることを生き生きと報告。さらに全学連を代表し京都大学の学生が共に闘うと発言しました。
 連帯あいさつの最後に山下けいき茨木市議が、「労働組合法違反をやっている企業を公共事業に参加させるな」と取り組んでいる対市交渉を報告し、自らの労働運動の経験から労組破壊と闘うことの必要性を訴えました。
 締めくくりは地元の関生支部・北大阪Bブロックの決意表明です。「45日間の逮捕の後、解雇された。しかし、すべての裁判に勝利し、不当労働行為を許さず、職場復帰をかちとっていく」「今は小さな勝利しか報告できないが、必ず完全勝利の報告をする」と口々に決意を語り、大きな拍手を浴びました。
 集会後、阪急茨木市駅まで130人がデモ行進。関生弾圧との闘いが大きな団結を生み出すことを実感しました。北摂の地に階級的な労働組合の隊列が登場し、改憲・戦争反対の軸となろうとしています。11月労働者集会の成功を勝ち取りましょう!
(北摂労組交流センター・野口彰)
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