労働者の怒りで岸田倒そう 新自由主義打倒、改憲・戦争阻止へ 階級的労働運動の巨大な発展を! 11・7の地平踏み固め前進しよう

週刊『前進』04頁(3218号01面01)(2021/11/08)


労働者の怒りで岸田倒そう
 新自由主義打倒、改憲・戦争阻止へ
 階級的労働運動の巨大な発展を!
 11・7の地平踏み固め前進しよう


 11・7全国労働者総決起集会とデモは、岸田政権を労働者階級の団結した力で打倒する一大突破口となった。今こそ新自由主義を打倒する階級的労働運動を大発展させ、米日帝国主義の中国侵略戦争を阻止する反戦闘争をつくり出そう。求められているのは労働者階級自身の組織と運動であり、真にその利害を代表する革命的労働者党の登場だ。11・7が切り開いた地平に確信をもって、さらに闘いを進めよう!

労働者階級の党が必要だ

 10月31日に投開票された衆議院総選挙で、自民党は公示前から15議席を減らしながらも「絶対安定多数」の261議席を単独で確保し、公明党と合わせて与党の議席は293となった。だが、岸田・自民党には高揚感や勝利感は全くない。選挙戦の責任者である幹事長・甘利明が小選挙区(神奈川13区)で敗れて即日辞任表明に追い込まれるという前代未聞の事態に、自民党は大打撃を受けている。元幹事長・石原伸晃も小選挙区(東京8区)で敗れ比例復活もできず落選、さらに元デジタル相・平井卓也(香川1区)、元五輪相・桜田義孝(千葉8区)など閣僚経験者や重要候補が次々と小選挙区で負けた。安倍・菅両政権を通じて蓄積された労働者階級人民の怒りの深さに、岸田らは心底恐怖し、いつ自分たちが打倒されるかと震撼(しんかん)している。
 今一つ決定的なことは、立憲民主党・日本共産党が主導した「野党共闘」の大破産だ。「自民逆風」と言われ、立民の議席増は確実と見られていたにもかかわらず、結果は立民が公示前から14議席も減らして96議席、共産党も2議席減で10議席と惨敗した。枝野幸男は立民代表を辞任し、共産党はかつてない危機と動揺に陥っている。岸田が掲げた「新自由主義からの転換」や改憲・戦争、防衛費2倍化などの攻撃に対し、「野党共闘」は新自由主義の打倒も改憲・戦争阻止も掲げられず、「防衛力の着実な整備」(立民公約)などと軍拡路線を主張した。共産党委員長・志位和夫は「共闘の大義や魅力を伝えきれなかった」などと総括しているが、彼らが労働者階級人民から見放されたのは、「安保廃棄」も「戦争反対」も投げ捨てて大義も魅力もない「野党共闘」にしがみついた結果だ。
 自民党の「絶対安定多数」や維新の「躍進」は、労働者階級の怒りと要求を真に体現する党が存在しないことの結果だ。労働者階級人民の未来を切り開くために、階級的労働運動の大発展と労働者の党の登場が切実に求められている。

10・31総選挙で情勢は一変

 10・31総選挙は、日本階級闘争に新たな情勢を生み出した。
 第一に、「根本からの社会変革を!」という怒りと渇望が激しく噴き出している。55・93%という戦後3番目の低投票率に示されるように、議会制民主主義は今や破綻寸前にある。メディアはさかんに「投票に行こう」と訴えたが、半数近くの有権者、特に生まれた時から新自由主義のもとで生きてきた青年はすべての既成政党に根底的不信を突きつけた。選挙を通して労働者人民の怒りや不満が解消されるどころか、ますます深く蓄積された。
 第二に、新自由主義の破綻とともに連合支配の崩壊が始まっている。自民党支持に転換しようとするトヨタ労連は、自民党との衝突を恐れて組織内候補を立てなかった。立民・枝野が小選挙区であわや敗北という事態に直面したのは、支持母体であるJR東労組の組織崩壊的危機の反映だ。選挙結果を受けて連合会長・芳野友子は、立民が共産党や市民連合と共闘したことで「組合員の票が行き場を失った」とコメントしているが、職場で闘わない労働組合が選挙の時だけ組合員に行動を求めてもそっぽを向かれるのは当然だ。連合は急速に求心力を失い、危機と崩壊に直面している。労働運動をめぐる分岐・流動・大再編は不可避だ。
 第三に、今まで以上に絶望的に改憲・戦争と新自由主義の強行へと突き進むしかなくなった岸田政権を、中国侵略戦争阻止の巨大な闘いで新自由主義もろとも打倒しなければならない。自公と維新で改憲発議ができる議席の3分の2(310議席)を超える334議席を改憲勢力が占めた結果を受け、岸田は「党是である改憲に向け精力的に取り組む」と表明。維新代表・松井一郎は改憲について「来年の参議院選挙までに改正案を固め、参院選と同時に国民投票を実施すべきだ」と発言した。岸田は維新の突き上げも受けながら、一方では中国侵略戦争に向かって空前の大軍拡と改憲を推し進め、他方では「新しい資本主義」と称する民営化・総非正規職化・労組破壊といった新自由主義攻撃を絶望的に強行しようとしている。
 すでに東京都知事・小池百合子は、「コロナ禍だからこそ都立病院の独立行政法人化を進める」として公的医療の民営化と戦時医療化に突き進んでいる。JR各社も廃線化・列車本数削減・ワンマン運転化、全面外注化、「業務融合化」による運転士の大幅削減などの大合理化を強行している。郵政の3万5千人削減、教育現場でのGIGAスクール構想とオンライン授業化を口実とした教職員の削減、自治体業務の民営化や会計年度任用職員を拡大する総非正規職化など、全産別で決戦は不可避だ。
 この新自由主義を打倒する力をもっているのは労働者階級だ。資本家階級の権力を労働者の団結した力で打ち倒し、資本家階級が労働者を搾取して蓄えてきた私有財産を全部没収し、労働者人民が主人公となった新しい社会を建設しよう。

労働組合を甦らせよう!

 全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組による「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」という呼びかけにこそ労働者人民が勝利する道がある。新自由主義を打倒する階級的労働運動を全国のあらゆる職場につくり出そう。動労千葉の中野洋元委員長は、著書『甦(よみがえ)る労働組合』で「自分たちの労働組合を甦らせ、労働運動の現状を変革することだ。それこそが今、最先端の変革である」「労働組合を甦らせること、この一点に労働者階級の未来がかかっている」と述べた。これを新自由主義が大崩壊を開始した今こそ実践しよう。
 すでに全国・全産別で、階級的労働運動を職場からつくり出す挑戦が始まっている。保健所の労働者が超長時間の時間外労働を許さず、労働基準監督署に通報して記者会見を開いたことに圧倒的共感が寄せられたように、職場で必死に闘う労働者への支持と共感、共に闘いたいという思いが労働者階級の中からあふれ出している。
 また会計年度任用職員制度と闘い続けているある自治体の労働組合は、この間の闘いを総括して、職場で闘う上で大事なことを6点あげている。①大義(「正しいことをやっている」という労働者の正義感、義侠〔ぎきょう〕心が大事)。②思いやり(病気、けが、トラブルで落ち込むのは当たり前。「早めの対応」が大事)。③勝利の経験(初動・勝ちにこだわる)とプラス思考。④柔軟性(排除の論理は親の仇〔かたき〕。どんな人とも付き合い、どんな意見も大事にする)。⑤職場の仲間への徹底した情報公開(これだけでほとんど勝てる)。⑥敵の急所が何かを見きわめる力(ここを突きまくるのが勝利の近道)。これが闘いを通してつかんだ生きた教訓だ。こうした職場実践の生きた教訓を蓄積し、学び合い、普遍化して闘いながら、新自由主義の大崩壊の時代に立ち向かう路線を全産別でつくり出そう。
 全国で行われた映画「棘(とげ)2」上映運動は、職場で資本と激突している労働組合や市民団体との新しいつながりをつくり出し、11・7集会への新たな結集を生み出した。関西生コン支部支援運動を全国でさらに広げよう。
 改憲・戦争阻止!大行進が陸上自衛隊の大演習に抗議し、全国で反戦・反基地闘争に取り組んできたことも決定的だ。粘り強く継続的に反戦・反基地闘争を闘うことで、地元の労働組合や反戦運動団体との信頼関係が生まれ、結びつきが強まり、共に闘う地平が生まれている。労働組合が反戦運動を闘うことで強くなり、職場生産点で闘う力も生まれている。岸田政権の改憲・戦争攻撃を打ち破る道は、大行進運動の柱に闘う労働組合を無数につくり出していくことだ。
 そして闘う労働組合の形成と一体で、労働者の党を労働者自身の力でつくり出そう。労働者の党は、階級的労働運動、反戦政治闘争、そして国家権力との闘いを通してつくられる。資本主義を打倒する意識性をもった共産主義者が労働者階級人民の先頭に立って闘うことが、プロレタリア革命への道を切り開く。
 ある青年労働者は、五輪粉砕の実力闘争を闘った全学連に感動し、革命への決意を固めた。新自由主義下の分断と競争の中で生きてきた青年労働者が労働運動を実践することで奪われてきた人間関係を取り戻し、革命の主体として力強く立ち上がった。
 11・7集会に結集したすべての闘う仲間は革共同に結集し、共に革命勝利へ突き進もう!

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