沖縄現地闘争に参加して

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週刊『前進』04頁(3220号03面04)(2021/11/22)


沖縄現地闘争に参加して

戦争とめる力は青年・学生の中に
 首都圏大学 角田遥斗

 1971年沖縄全島ゼネストから50年という節目ですが、単に節目であるだけでなく、沖縄と本土の労働者民衆が50年前になんとしても阻止しようとした出来事、すなわち〈沖縄の基地からの攻撃で始まり沖縄で戦われる戦争〉が今まさに現実化しようとしている中での闘争だった、ということの意義がきわめて重大でした。50年前のゼネスト、そして11・14渋谷暴動闘争と現在の中国侵略戦争阻止の闘いとの関係は、「繰り返し」でも「発展形」でもなく、断絶も完結も経験していない一体の闘いの一部という関係です。
 今回の沖縄行動を学生が中心を担って打ち抜けたことは重要です。青年・学生にこそ改憲・戦争を止め、新自由主義を根底から変えていく力があります。
 沖縄の非正規職の青年労働者の仲間からは、職場での取り組みや労働者の政治闘争への決起について話を聞きました。今まさに沖縄で、改憲・中国侵略戦争阻止の闘いが求められている。その訴えが広範な労働者民衆に通用すると確信を持てました。革命党がこの情勢を無視して闘争から背くことがあってはならないと思い、これからも自分の闘いをがんばろうと思えました。
 沖大集会では、大学当局の異常性と学生に対する獲得力のなさを暴き出すことに成功しました。7・23五輪粉砕闘争の経験も糧にして、弾圧を恐れず組織的・路線的に行動できたからです。当局と権力を糾弾する赤嶺さんはめちゃくちゃかっこよかったです。赤嶺さんに続いて一人でも沖大生が決起すれば、すべてが変わると思えました。

権力を圧倒する闘い作ると決意
 広島大学 坂上蒼翔

 沖大集会、那覇市内デモ、11・10沖縄全島ゼネスト50周年集会、辺野古座り込みと勝連分屯地申し入れ行動に参加してきました。この間全国のキャンパスで闘う学生は、主に京都大学での経験と教訓を通して、警察を用いた排除や処分はそれ以外に学生を黙らせる手段を持たない敵の危機、弱さの表れであるという認識を確立してきました。その地平で闘い抜いた2日間でした。
 実際、今回の沖大集会では、当局が警察を用いて暴力的に排除を試み、それによって周囲の学生を威圧していたのですが、それでも私たちと議論をする学生やこっそりと応援してくれる学生、シュプレヒコールにこぶしを突き上げて応えてくれる学生が複数いました。今回の沖大集会は「処分は敵の弱さ」であることがこれ以上なくはっきりと表れました。これまでの学生運動が切り開いてきた地平の重要性を確認するとともに、沖縄でも孤立しているのは当局の方であると明らかにし、運動を拡大する展望が見えた重要な集会になりました。
 あらためて今回の沖縄闘争で明らかになったように、現場の労働者・学生の怒りと結びつき、警察を圧倒する運動をつくりだすことの中にしか、戦争を止める力と展望はありません。社会に怒りを持つ学生との議論を深め、それぞれのキャンパスから、資本主義・大学改革を終わらせる運動をつくっていく闘いに、広島でこれから一層取り組んでいきます。

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