全職場に階級的労働運動を 全国協が第13回定期大会を開催

週刊『前進』04頁(3222号02面05)(2021/12/06)


全職場に階級的労働運動を
 全国協が第13回定期大会を開催

(写真 1000人建設へ団結ガンバロー)


 合同・一般労働組合全国協議会は11月23日、東京都内で第13回定期大会を開催しました。全国協は、昨年の大会から1年間、階級的労働運動派の地域合同労組・ユニオン運動をつくり出すことを目指して全力でがんばってきました。
 東京・日比谷野音で開催された11月7日の全国労働者集会には昨年を超える2150人が結集し、新自由主義を打倒し、労働者の団結で社会をつくり替えていくスタートとなりました。
 いま新自由主義はあらゆる職場で矛盾を激化させ、民営化や外注化が破綻する状況に至っています。今大会では、資本主義の最後の延命策である新自由主義が崩壊したという「時代認識」を強力に確立し、動労千葉の闘いに学び、自分たちの職場から闘いをつくっていくことを方針として打ち出しました。
 新自由主義の大崩壊でブルジョワジーの支配は破綻し、中国侵略戦争情勢が恐るべき勢いで進んでいます。労働者国際連帯を貫いた反戦闘争と階級的労働運動の時代がやってきました。改憲を阻止し、戦争協力を拒否し、職場で資本と非和解に階級の利害をかけて闘い、同時に世界の労働者との団結と未来をかけて戦争絶対反対を貫く階級的労働運動が必要です。
 私たちはこの1年、関西生コン支部弾圧など労働組合つぶしと闘い抜き、逆に全国で団結を拡大し、階級的労働運動の力によって安倍や菅を打倒したのです。総選挙では連合支配の崩壊が突き出されました。トヨタ労組は組織内候補を立てず事実上自民党を支持しました。連合は急速に求心力を失い、危機と崩壊に直面しています。労働運動をめぐる分岐や流動、大再編は不可避です。全国協はJRや自治体、郵政や教育の4大産別を始めあらゆる産別での闘いと連帯して、地域のあらゆる労働者を組織する階級的労働運動を実践しなくてはなりません。
 大会では、労働相談―個別労働争議にとどまらず職場に労働組合をつくっていこうと議論しました。わずかですが複数人でユニオンに加入したケースも出ています。職場で組合加入を訴えて同僚が加入したこともありました。郵便局で、複数の労働者が結集して職場支配権をかけて闘っている報告も行われました。コンビニ関連ユニオンや配送労働者の闘いの報告も教訓に満ちています。
 また動労千葉がCTS(千葉鉄道サービス)において過半数労働者を組織する挑戦をしていることを大いに学ぼうと議論しました。地域合同労組やユニオンにおいても動労千葉のような労働運動を実践していこうということです。 
 全国1000人組織建設に向けて、新型コロナウィルスが暴き出した新自由主義と対決し、非正規労働者、未組織労働者の組織化に着手すること、女性労働者や外国人労働者、そして青年労働者の組織化も大きなテーマです。組織建設の点でしっかり財政規律を確立し、全国的な闘争体制・組織体制の整備へ緊張感を持って取り組んでいこうとの議論も行われました。
(全国協・S)

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