関生弾圧粉砕へ全国で行動

週刊『前進』04頁(3224号01面02)(2021/12/20)


関生弾圧粉砕へ全国で行動

(写真 関生支部の組合員や支援の労働者700人が結集し、太鼓のリズムにあわせて勢いよくデモ【12月12日 大阪市】)

(写真 デモに先立って行われた決起集会の最後に、全体で団結がんばろう)


 12月12日、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧を打ち破ろうと、関西をはじめ、北は北海道から南は沖縄まで全国各地の運動体が中心となって「弾圧をはねのけろ12・12全国同時アクション」が行われた。新自由主義の崩壊の中で襲いかかる労働組合つぶし攻撃との闘いは、岸田政権による改憲・戦争攻撃との闘いそのものだ。1、2面で各地から寄せられた報告を掲載します。(編集局)

関西 大阪集会・デモに700人 「さらなる共闘拡大を」

 12月12日、関生支部への弾圧を打ち破るべく、全国で取り組まれた「弾圧をはねのけろ12・12全国同時アクション」。関西では大阪市西区の堀江公園に700人もの組合員・支援者が結集し、午後2時から熱気に満ちた決起集会が打ち抜かれました。集会冒頭、改憲・戦争阻止!大行進・関西の冨山小太郎さんが司会あいさつに立ち、弾圧に怒り関生支部の闘いに心を寄せる多くの労働者・市民が、全国各地で街頭行動に立ち上がっていることを報告しました。
 次に主催者を代表して「労働組合つぶしを許さない兵庫の会」から岡崎進さんが発言。憲法改悪と戦争国家化への動きが強まる中、関生弾圧こそが「労働三権を定めた憲法28条を否定する『解釈改憲』そのものだ」と訴えました。
 満場の拍手に迎えられ、10月10日の第57回定期大会で新たに執行委員長に選出された湯川裕司さんが関生支部を代表して発言に立ちました。
 湯川委員長は「われわれは、さらなる組合員の力を引き出せる組織。確かに人数は減ったが、組合員一人ひとりが強い意志を持って団結している。闘いを止め資本と国家権力に屈することは断じてない。関生支部の闘いを次世代に引き継ぎ、産別労働運動の発展を必ずや勝ち取る。これまでの皆さんの支援を絶対に忘れることなく、さらに共闘を拡大する決意です」と力強くアピール。翌日に迫った「加茂生コン事件」控訴審判決闘争への大結集を呼びかけました。
 集会は歌手の川口真由美さんによる力強い歌声と演奏に鼓舞され後半へ。「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!京滋実行委員会」を代表して服部恭子さんが「戦争と労組弾圧は深くつながっている」と訴え、裁判闘争勝利に向けて来春に行動を集中することを提起しました。
 関生支部と連帯する議員からのメッセージの紹介ののち、関生支部執行委員の西山直洋さんが行動提起。心斎橋アメリカ村を通り御堂筋から道頓堀へ、大阪の中心部を元気に力強くデモしようと訴えました。
 集会の最後に「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会・大阪」代表で全港湾大阪支部の小林勝彦委員長がまとめの発言に立ち、「今日のデモとこれからの闘いを通して、私たちの声でこの社会を動かそう。1人が10倍の力を出せばそれは必ずできる」と呼びかけ、翌日の控訴審判決闘争とともに、1月1日の大阪府警本部前元旦行動への総決起を訴えました。
 午後3時を前に集会会場から勢いよく出発したデモ隊は、まずは関西屈指の「若者の街」アメリカ村に集まる青年たちの注目を集めながら進みました。デモの前列では大行進・関西の太鼓隊が街頭のボルテージを上げ、後方では学生によるサウンドデモとラップ調デモコールが街頭の耳目を集めました。御堂筋では妨害に来た右翼の無線スピーカーが誤ってデモ隊のマイク音声を受信し、黒塗りの街宣車から反弾圧のデモコールが大音量で響き渡るという一幕も。明日から再び始まる決戦を前に、誰もが心奮い立つ闘いとしてこの日の行動を打ち抜きました。
(関西労組交流センター・西納岳史)

このエントリーをはてなブックマークに追加