3・8国際婦人デー 私たちの団結で戦争とめる

発行日:

週刊『前進』04頁(3235号01面02)(2022/03/14)


3・8国際婦人デー
 私たちの団結で戦争とめる

 3月5日と6日、1917年ロシア革命の端緒を切り開いた女性の闘いを継承し、今日の世界戦争阻止を訴える3・8国際婦人デーの行動が、東京、大阪、広島、福岡、北海道など全国各地で力強く闘われた。(編集局、関連記事4面)

東京
 ロシア革命引き継ぐ時
 女性解放は資本主義廃絶に

(写真 渋谷の街を進むデモの先頭に洞口朋子杉並区議【最前列右】が立った。デモ隊は特に若い女性の注目を集め、飛び入り参加する人もいた【3月6日 東京都渋谷区】)

 東京での3・8国際婦人デー集会は3月6日、渋谷勤労福祉会館で行われ、ロシアのウクライナ侵攻として始まった戦争を止めたいと駆けつけた人々であふれかえった。
 集会は労組交流センター女性部と全学連の司会で始まり、最初に婦人民主クラブ全国協議会の仲間が主催者あいさつに立った。「今起こっている戦争や女性差別の根源は資本主義にある。女性の解放は資本主義を終わらせる闘いの中にある。戦争反対を貫くには、こんな社会を、世界を、根底から変革するような闘いが必要だし、私たちにはその力がある」と提起した。
 三里塚婦人行動隊、星野暁子さん、動労千葉からの共闘あいさつを受けた後、ゲストスピーカーの自治労奈良市従業員労働組合除名処分者の2人が登壇し、「セクハラ・パワハラ解雇ぶっ飛ばせ」の闘いを報告した。教訓として、職場で起きたセクハラ・パワハラは労働者を分断し、団結を破壊して民営化を進めるための攻撃だとつかんできたこと、部落差別や性的な問題を告発する大変さを仲間たちとの真剣な討論を通してのりこえてきたことなどが生の声で語られた。また全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部との具体的な団結が築かれてきたことも報告され、会場全体がこの闘いに続こうとの思いでひとつになった。
 集会の後半、医療福祉、自治体、教育、郵政の各職場をはじめ10人の女性が闘いの報告と決意を語った。「職場の闘いと反戦闘争は一つ」「闘いの中に仲間たちの団結がつくられる」という訴えや、長崎での被爆体験を踏まえて今日のロシアのウクライナ侵攻と日本の中国侵略戦争に反対し、反戦・反核の3・11福島行動への結集を訴えた発言、杉並区議・洞口朋子さんの区議会での闘いの報告などが共感を呼んだ。最後に全学連の女子学生からの「ロシア革命を切り開いた3・8国際婦人デーの意義を何度でも確認しよう。これを引き継ぐ闘いに今こそ私たち自身が立とう」との訴えが、参加者をつかんだ。
 集会後、直ちに渋谷デモに立った。沿道から若者をはじめ多くの人が注目した。特に若い女性が手を振り、デモに飛び入り参加する人も。デモ終了後には渋谷駅前でボード・横断幕を広げての大街宣を展開。あちこちで討論の輪ができ、発言を最後まで聞いていく人々も多数いた。
(3・8東京集会実行委員会 山下幸子)

関西
 自国政府打倒の立場で
 階級の分断支配許さず闘う

(写真 扇町公園までのデモは元気よく闘われ、先頭に泉佐野市議選に挑戦する中川育子さん【最前列中央】が立った【3月6日 大阪市))

 関西での国際婦人デー行動は3月6日、「改憲・戦争反対!私たちが社会を変える!」と題した集会と大阪市内デモとして闘われました。集会会場のエルおおさかには会場を満杯にする110人が参加しました。
 連帯のあいさつに立った関西生コン支部の武谷新吾書記次長は、「関西の女性は強い!」と笑いを誘い、労組破壊の大弾圧に対する現場支援行動を訴え、5・28「なめたらあかんで!関西生コン集会」への結集を訴えました。
 全国水平同盟の久原正子委員長は「更地化攻撃絶対反対の25年間の闘いを維新打倒の闘いに組織していく時が来た!」と提起し、全学連の女性3人から熊野寮自治会として女性差別・ハラスメントとの闘いに取り組んでいることが元気いっぱいに報告されました。
 実行委員会から関西労組交流センターの深町加代子さんが基調報告に立ち、「第3次大戦の危機に対して、自国政府打倒の立場が求められている。昨年の『10・24セクハラ・パワハラ解雇をぶっとばせ!集会』は、労働者階級を分断支配し女性を戦争にからめとる攻撃との対決をはっきりさせた。資本との非和解の闘いを土台に、国際連帯に貫かれた反戦闘争に立とう!」と提起しました。
 維新が引き起こした最悪のコロナ・パンデミックに対して患者を守りきりながら発熱外来プレハブ設置不許可と闘う八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長、6月19日の地域医療交流会大集会を準備して22春闘を闘う高槻医療福祉労組の村山裕子委員長、民営化のためのセクハラ・パワハラ支配と闘って団結をつくってきた「奈良市従をよくしたい会」の仲間たち、民族教育廃止と闘う教育労働者Mさん、評価制度と闘う神戸市職の林善子さん、JRメンテック過労死労働委員会闘争について関西青年実行委員会の西納岳史さんが次々と発言しました。最後に中川育子さんが5月泉佐野市議選に挑戦する決意を力強く示しました。どの闘いも、職場に貫かれる戦争攻撃を団結で覆す実践として感動を呼びました。
 最後に集会決議を読み上げ、手話のインターナショナル「斉唱」。太鼓隊を先頭にした扇町公園までのデモは3〜6月決戦の火ぶたを切りました。
(3・8関西集会実行委員会 山本美知子)

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