団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3238号04面05)(2022/04/04)


団結ひろば 投稿コーナー

関生・和歌山地裁判決を傍聴 星野救援会 黒田 勇

 3月10日、全日建運輸連帯労組関西生コン支部に対する和歌山地裁での判決を傍聴しました。桜のつぼみも膨らむ、和歌山城のすぐ横です。
 判決の前、午前9時から裁判所前で各地の支援労組・団体と共に「裁判官は警察・検察に忖度(そんたく)した判決を出さないように」と念押しのシュプレヒコールを上げました。
 傍聴希望者が多く、抽選となりました。抽選待ちの間も、各地から駆け付けた支援の仲間の皆さんと交流の輪ができました。泉佐野市議選にむけて奮闘中の中川育子さんにもお会いできました。
 33人が入廷。主文の後、続いて判決理由が読み上げられましたが、裁判長は自信がないのか、声が小さいうえに早口で聞き取りにくかったです。
 武谷書記次長と2人の組合員を有罪とする不当判決でした。労働組合運動を阻止するために、「反社会勢力」を労組事務所の周りに徘徊(はいかい)させたことには触れず、労組を無きものにしようとする体制側の意図に沿ったものでした。まさに労働組合排除の意図が顕著な判決でした。
 星野再審で感じたのと同じく、あらためて裁判所も体制派組織の一角であるという実感をもちました。
 法廷から戻ってきた武谷書記次長が、マイクをもって即座に「次は大阪高裁でひっくり返しましょう!」と呼びかけました。これには、私たちのほうが勇気づけられました。

東海合同労組青年部が街宣 東海 亀井 渉v

3月20日、東海合同労組青年部の呼びかけで「ウクライナ戦争反対街宣」を名古屋市の金山駅前で行いました。「労働者の国際連帯で戦争止めよう」の合同・一般全国協ビラに組合の連絡先も印刷し、労働相談や反戦運動への共闘につながるよう準備しました。
 青年部長の第一声に続き、私も前任地の福島に寄り添って「11回目の3・11を迎えました。大勢の命が奪われ、避難生活でも被災者は困難を強いられた。これは食糧、水、エネルギーが経済効率優先で供給されていたからだ。その最たる例が原発だ」とアピール。
 郵政分会の分会長は「郵政民営化以来、土曜休配や窓口業務の縮小など、一部の人の金もうけのために大多数の労働者が犠牲になっている。まさにウクライナで起きている戦争にまで行き着くものだ。郵政・国鉄はじめ民営化と闘う労組が必要だ」と訴えました。
 GS分会長は「第1次世界大戦もロシア皇帝を民衆が倒して終結させた。プーチンも帝国主義も打倒しよう!」とロシア革命のように闘おうとアピールし注目を集めました。
 元青年部員の組合員が「最も犠牲になる労働者こそが戦争に反対しなければなりません」と訴え、坂野委員長は「戦争は国同士の争いではなく国内の資本家階級と労働者階級の対立が根底にある。ロシア国内で民衆が反戦デモに立ち上がっている。ロシアの民衆とともに国際連帯で戦争を止めよう」と締めました。
 この日の街宣は、関生組合員との学習交流集会(主催 関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない・東海の会)に先立って最寄りの駅で行いましたが、ビラ40枚を配り、署名が4筆集まりました。
 戦争と改憲・労組破壊はつながっています。新自由主義の弾圧をはね返して労働運動をよみがえらせようと、高揚した一日でした。

〝教え子を戦場に送らない〟 日教組香川三観地区教職員組合委員長 片山元久

 日教組のスローガン「教え子を再び戦場に送らない!」が今ほど情勢にかみ合い、教育労働者にとっての実践がまったなしの課題であるときはない。
 3月21日、三観地区教職員組合の地元、観音寺市内で「22春闘集会」を行い、12人が結集した。
 集会の獲得目標は二つ。まず職場の超過重労働と賃金カットについて県教委に怒りをぶつけることだ。具体的には、時間外の超長時間労働とただ働きの強要で噴出している現場の怒りをひとつにまとめることである。
 この闘いの先頭で格闘されている現場教職員から、香川県教委に対する怒りの報告があった。
 もう一つは、政府の戦争政策に反対することだ。
 「自国政府の戦争政策」に反対した星野文昭さんの遺志を継承し発展させるために、私たちの組合も毎回共催して「星野絵画展」を開催している。この活動に取り組んできた仲間から「星野精神を継承し、労働者の団結と労働組合の力でウクライナ侵略戦争・世界戦争を止めよう!」という特別アピールがあり、「これまで出会ったすべての教え子を絶対に戦場に送らない闘いをします」という迫力ある決意が表明された。
 出席者全員が感想と決意を語り、私が「一人の生活を守ることが自国の戦争政策に反対することにつながります。また戦争絶対反対で闘うことによって一人の生活を守り抜くことができます。組合で団結することによって『戦争絶対反対』と『勤務条件の向上』を実現しようではありませんか。みなさんの職場でのそれぞれの闘いがつながり、共有できることが団結の第一歩です」と提案し、本集会のまとめとした。
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