解雇撤回し正規雇用せよ AGC本社に抗議行動

週刊『前進』04頁(3242号04面02)(2022/05/02)


解雇撤回し正規雇用せよ
 AGC本社に抗議行動

(写真 AGC本社に「平井社長は解雇撤回し正規職雇用しろ」と怒りのシュプレヒコール【4月21日 東京・丸の内】)

 4月21日午後、東京駅丸の内北口に「AGC(旧旭硝子)本社は韓国工場で不当解雇した労働者22人を正規職として職場に戻せ!」の声が大音量で響き渡った。3月30日の株主総会に続き、旭非正規職支援共闘会議がAGC本社行動に登場したのだ。
 AGCは昨年12月期の本決算が売上高で1兆6974億円(前年比20・2%増)、営業利益2062億円(同2・7倍)、コロナ下にあって大きく業績を伸ばした。しかし、この莫大(ばくだい)な利益こそ、非正規職労働者から搾取した結果だ。
 ガラス業界世界一のグローバル企業、AGCこそ憎むべき労働者の敵だ。2015年春、韓国・クミ(亀尾)市にある韓国工場で働く請負労働者138人が労働組合を結成すると1カ月後、請負会社との契約を途中破棄し請負の178人全員をメール1本で解雇したのだ。以来、韓国工場にはいまだに旭非正規職支会以外の労働組合はない。
 すでにAGC韓国子会社(AFK)は派遣法違反で起訴され、昨年8月11日にAFK元社長の原納猛被告に懲役6カ月(執行猶予2年)の有罪判決が下された。しかし以来、AGC本社は申し入れに対応せず、逃げ回っている。
 この日もAGC本社は「総務は誰も在社していない(!?)」と面会拒否。怒りに燃えて動労千葉の佐藤正和副委員長が「日韓労働者の連帯で解雇撤回・正規雇用まで闘う」と決意を語り、群馬合同労組や神奈川合同労組、さらに東京各地の労働者が次々に声を上げた。さらに韓国サンケン電気の不法廃業と闘う「韓国サンケン労組を支援する会」も支援に駆けつけ「共に日本企業の労働弾圧と闘おう」と呼びかけた。
 ウクライナ戦争と連動し東アジアでの軍事的緊張が高まっている中、旭支会はサードミサイル配備反対をソソンリ村で闘っている。労働者の国際連帯が戦争を止める力だ。
 旭支援共闘会議が呼びかける6・30AGC本社行動・デモに集まろう!
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