団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3242号04面05)(2022/05/02)


団結ひろば 投稿コーナー

戦争を止める力は労働者に
 首都圏・学生 本居 優

 東京・墨田区で行われた改憲・戦争阻止!大行進の呼びかける4・23反戦集会・デモに参加しました。
 2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻してから、ミャンマー連帯行動、国際婦人デー行動、3・11フクシマ、動労千葉ストライキ、3月沖縄現地闘争、三里塚闘争、4月新歓など闘争が目白押しでしたが、これら全てに「戦争反対」の軸を据え、資本家階級と労働者階級の利害対立だとして断固闘い抜きました。今まで改憲・戦争阻止!大行進のみなさんやいろいろな闘争領域で闘う仲間たちの運動の蓄積であると感動しました。
 4・23集会で印象に残ったのは、ミサイル基地いらない宮古島住人連絡会の清水早子さんの講演です。住人は核戦争が起こっても逃げ場がないのに基地内には核シェルターがあったり、保良の弾薬庫からいちばん近い民家まで約200㍍しか距離がなかったり、反対運動を闘う仲間が自衛隊員から暴行を受けたりと、戦争と隣り合わせの様々な事実が暴露されました。会場から何度もどよめきが起きました。
 戦争は市民の命など守らない。戦争準備でも人が危険に晒(さら)され、時には死んでいく。戦争は、何か地理的にも時間的にも遠いどこかの話ではないんだということを強く訴えていきます。清水さんから提起された、宮古島のブルーインパルス来訪弾劾行動にも決起します!
 集会後は浅草に向かってデモを行い、圧倒的注目でした! 休日の浅草は人で溢(あふ)れており、わたしたちのデモを見て戦争について仲間内で討論の萌芽を見せる若者たちもいました。
 何か闘争に行くたびに、戦争を止める力は労働者階級にあると確信を深めます。仲間のみなさん、これからも頑張りましょう。

沖縄の不屈の闘い引き継ぐ
 沖縄・学生 B

 4月25日、辺野古新基地建設の護岸工事着工から5年が経ちました。「数パーセントしか進んでいない」とはいえ、工事は明らかに進んでいます。この間、現実を直視せざるを得ない出来事がありました。
 3月末から、辺野古崎から大浦湾に突き出た「K8護岸」の延伸工事が始まっています。エメラルドグリーンの海面が広がっていた部分が、次の週に来てみると埋まっているのです。海が埋まる瞬間を見るのは初めてでした。無力感で涙が出そうになりましたが、監視・記録を担う仲間が「何度も埋め立ての瞬間を見たが、何度でも怒りが湧いてくる」と話してくれました。まさに不屈に闘う労働者階級の意志を感じました。
 ウクライナ情勢が泥沼化し、世界戦争の危機がリアリティをもって迫る中、国家権力は沖縄の本土「復帰」50年記念式典を象徴とする沖縄圧殺・階級融和キャンペーンを激しく展開しています。5・15を「屈辱の日」として闘われてきた県民大会は、コロナ感染拡大も相まってオンライン開催となりました。この状況に風穴を開けるのが今年の5・15沖縄闘争です。全学連は、辺野古新基地建設を阻止してきた不屈の闘いを全面的に引き継ぐ立場で闘います。沖縄大学学生自治会を先頭に、日帝の参戦を許さず中国侵略戦争を阻止するため全力で闘い抜きます。いまこそ安保粉砕・基地撤去、日帝打倒・沖縄奪還のスローガンを高らかに掲げ闘おう!

万難を排して5・15沖縄へ
 京都大学 安田淳敏

 4月25日、京都大学で赤嶺知晃・全学連委員長を招いて「反戦運動の大波を巻き起こせ」と題する講演会を行った。
 講演では、まず沖縄戦の惨禍と、朝鮮戦争から現在に至るまで土地が強制収用され米軍基地が置かれてきた歴史が確認された。その沖縄が、ウクライナ戦争を前後してすでに戦場の様相を呈している。
 この現実に対し、全学連と青年労働者が沖縄で反戦闘争を先頭で闘い、沖縄労働者人民の怒りと結合してきたことが報告された。今年の5・15沖縄本土「復帰」50年記念式典には岸田が出席を予定し、5月下旬にはバイデンが来日して戦争会議が計画されている。これらを粉砕する5・15沖縄闘争―5・22首都大デモが行動方針として提起された。
 討論では、ウクライナ戦争を階級的視点から捉えることの重要性が繰り返し強調された。司会を務めた青年労働者は、初めて沖縄闘争に行ったときに受けた衝撃を語って闘争への決起を熱く訴えた。まとめの発言を行った京大生は、4月28日の京都反戦デモを皮切りとする闘争で本土から沖縄に連帯することを呼びかけた。
 一見逆説的だが、学生・労働者を個別利害に分断することこそが国家総動員の前提だ。医療破壊と物価上昇の中で、改憲・戦争に突き進む岸田の意を受けたメディアが排外主義をあおる日々。「ほしがりません勝つまでは」の攻撃がすでに始まっている。新自由主義の矛盾が集中している苦学生にこそ、万難を排して沖縄へ飛ぼう! と訴えたい。そう強く感じる一日だった。

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