星野さん獄死3年 5・29全国集会へ 国家犯罪暴き国賠勝利を

週刊『前進』04頁(3244号04面01)(2022/05/16)


星野さん獄死3年
 5・29全国集会へ
 国家犯罪暴き国賠勝利を

(写真 昨年5・30全国集会後、「星野国賠勝利!大坂さん解放!」を要求し星野文昭さんの遺影を掲げてデモ行進)


 星野文昭さんの獄死の真相を明らかにする国家賠償裁判闘争は重大な情勢に入りました。次回5月19日の国賠裁判と法務省包囲デモを闘いぬき、「星野文昭さん獄死3年 星野国賠訴訟に勝利し人間らしく生きられる社会を 5・29全国集会」に全力で結集しましょう。

医師の意見書が国を圧倒

 4月25日、東京・中野の絵画展と一体で開催された集会で、原告代理人の土田元哉弁護士は、前回1月27日の第9回口頭弁論で被告・国は、年末までに原告側から3人の医師の意見書が提出されたことに対し、裁判所から「(国側の)医師意見書はどうするか」と問われ、「検討中」としか答えられなかったことを明らかにしました。それから4カ月、いまだに被告・国は国家犯罪を隠蔽(いんぺい)するための医師の反論書を準備できないのです。
 柳澤裕子医師の「獄中医療は医療ではない」という怒りに満ちた弾劾。布施幸彦医師の「徳島刑務所の医師は重要な医療データを2度にわたって見落とした」ことで、星野さんの肝臓がんをさらに巨大化させたという鮮明な批判。「再開腹手術による救命」をしないことで、術後出血を放置し助かる命を奪ったという、肝臓外科専門医による東日本成人矯正医療センターへの痛烈な批判。これらの意見書に国はまともに反論できないまでに追いつめられています。
 5月19日の第10回口頭弁論では、この国の責任を徹底追及する闘いをやり抜きます。法務省包囲デモをうち抜き、星野さんに加えられた「国家による殺人」を徹底弾劾しましょう。
 5・29全国集会では、「刑務所医療の危険な局面と星野国賠訴訟」という赤池一将龍谷大学教授の講演が行われます。
 今巻き起こっている「米日の中国侵略戦争阻止、沖縄を戦場にするな」の闘いと一体となり、5・29全国集会に大結集しましょう。

沖縄闘争を貫き獄中44年

 星野さんに44年もの獄中生活を強制した上、生命まで奪う理不尽な攻撃はなぜ行われたのか。それは星野さん、奥深山幸男さん、大坂正明さんを先頭とする青年労働者・学生が、70年安保・沖縄闘争の頂点をなす1971年11・14渋谷闘争に立ち上がったからです。
 当時の佐藤政権は、沖縄の米軍基地を永続化した上、自衛隊まで進駐させるペテン的「沖縄返還」を強行しようとしました。これに対して星野さんたちは沖縄の労働者民衆と団結して、日本政府を徹底的に弾劾する返還協定批准阻止を人生をかけて闘ったのです。沖縄労働者民衆は70年コザ暴動と71年の2度にわたる全島ゼネストに立ち上がりました。
 この沖縄労働者民衆の怒りと一つになった本土での星野さんたちの闘いに、政府は恐れおののき、破防法弾圧、民間反革命によるテロ襲撃と一体ででっち上げ弾圧を強行し、死刑求刑・無期懲役の攻撃をかけてきたのです。

人間らしく生きる社会を

 星野さんは無期懲役で投獄され、肝臓がん切除手術の後、必要な手当も行われず殺されました。この許し難い弾圧に絶対に屈することはできません。
 星野文昭同志、奥深山幸男同志、大坂正明同志たちを先頭とする沖縄闘争は今日まで貫かれ、今まさに沖縄・南西諸島が中国侵略戦争の戦場にされようとしている中で、日本と世界の労働者人民の新たな闘いとなって燃え上がっています。
 NATOと米バイデン政権がウクライナ・ゼレンスキー政権に「武器を、武器を」と叫ばせて戦争を継続し、ロシア・プーチンを追いつめることにより、新たな世界戦争・核戦争の危機が高まっています。戦争阻止の新たな闘いの炎は世界中に広がっています。
 「人間が人間らしく生きることができる社会を」と闘った星野さんの意思と闘いを引き継ぎ、沖縄5・15闘争から5・22日米首脳会談・クアッド会合粉砕の大デモに総決起しましょう。5・29星野全国集会に全力で結集し、歴史的な成功をかちとりましょう。(星野全国再審連絡会議・Y)

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星野文昭さん獄死3年 星野国賠訴訟に勝利し
人間らしく生きられる社会を
5・29星野全国集会
 5月29日(日)正午開場・午後1時開会
 目黒区民センターホール(中小企業センターホール、目黒駅徒歩10分・東急バス田道小学校入口)
 主催 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議

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