戦争・生活破壊と断固対決 東京で民営化反対・国鉄集会

週刊『前進』04頁(3250号01面02)(2022/06/27)


戦争・生活破壊と断固対決
 東京で民営化反対・国鉄集会

(写真 熱気あふれる集会の後、戦争反対の横断幕やボードを掲げて都心をデモする労働者・学生【6月19日 東京・千代田区】)

 6月19日、東京・千代田区の東京しごとセンターに170人が集まり、東京労組交流センターの主催で「6・19民営化反対・国鉄集会」が開催された。集会後は九段〜神保町を横断する反戦デモが闘われ、沿道から大きな注目を集めた。
 大軍拡と改憲に向かう岸田政権のもと、労働者階級人民の生活破壊が限度を超えて進む一方、6月22日に公示となった参院選では自民党から日本共産党まで全政党が「国家を守れ」と大キャンペーンを繰り広げている。この状況を労働者階級の力でぶっ飛ばし、闘いの展望を鮮明に示す場として、6・19集会・デモは終始熱気にあふれて闘いとられた。
 集会は日本機械工業労組の仲間の司会で始まり、冒頭、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の森川文人弁護士と洞口朋子杉並区議が連帯あいさつに立った。
 続いて動労千葉の田中康宏前委員長が「新自由主義と国鉄闘争―労働運動の再生をめざして」と題して講演を行った。田中さんは、国鉄分割・民営化との40年にわたる闘いを踏まえ、今こそJRの全面廃線大合理化に抗して国鉄闘争・3労組共闘とともに闘う労働運動をよみがえらせ、戦争を止め社会を変える勝負の時だと提起。動労千葉が6月26日の定期委員会で新たな「戦争協力拒否宣言」を発する予定であることも報告された。(要旨2面)
 集会の基調報告を東京労組交流センターの仲間が提起。ウクライナ戦争の開戦から5月日米首脳会談に至る情勢の激変と真っ向から対決して、5・22実力デモを闘ったことを誇らしく語り、さらに国鉄闘争、民営化反対の現場攻防を反戦闘争と一体で闘って11月労働者集会へ決起することを全体に呼びかけた。
 元気なカンパアピールに続き、現場で闘う労働者が次々と登壇して発言に立った。都内の自治体で働く非正規労働者は、既成労組の中での活動をも通して、単なる「待遇改善」を超えて非正規職撤廃・戦争絶対反対の闘いを現場で組織していることを報告。青年教育労働者は長時間強労働の現状への怒りを語り、子どもたちを戦場に送らないために青年の中に団結をよみがえらせると決意表明した。郵政労働者は、3万5千人大合理化攻撃の中での非正規労働者の解雇を許さず闘うことを宣言した。
 JR関連職場で働く仲間は、労働者の誇りを奪う外注化攻撃と対決し、動労総連合として闘う決意を表明。民間交運労働者は、賃下げと低賃金で労働者が次々と辞めざるをえない状況を明らかにし、これと対決して団結を必死につくっていることを報告した。都立病院独法化に反対して闘う市民は、小池都知事の7・1独法化強行と対決して闘う決意を表明し、これからが本番だと語った。
 現場からの闘いの報告に会場全体が拍手と歓声で応え、反戦政治闘争と一体で民営化反対闘争・国鉄闘争を拡大すること、職場や地域の怒りの声を7・17国鉄集会へ結集させることを決意した。
(東京 Y・S)
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