福島で5・15沖縄報告会 戦争も汚染水放出も許さない

週刊『前進』04頁(3251号04面05)(2022/07/04)


福島で5・15沖縄報告会
 戦争も汚染水放出も許さない

(写真 沖縄連帯・岸田打倒で団結【6月25日 二本松市】)

 沖縄戦「慰霊の日」直後の6月25日、福島・二本松市で「沖縄辺野古映画上映会と5・15沖縄現地報告会」が、福島の沖縄反戦地主会である「命どぅ宝の会」と「全国農民会議福島支部」の共催で開催された。
 冒頭、全国農民会議共同代表の鈴木光一郎さんが主催者あいさつで「命が粗末にされる時代が来ている。ウクライナだけでなくミャンマーはじめ全世界でそうなっている。戦争・基地のために土地や命が奪われることを許さず闘おう」と述べた。続いて沖縄本島をはじめ南西諸島の軍備増強を明らかにする記録映画「ドローンの眼(め)」が上映され、「そんなにひどいのか」との声が上がった。
 その余韻も残るなか、5・15沖縄現地闘争の報告が行われた。5月14日の集会報告では、大行進呼びかけ人の森川文人弁護士のあいさつもビデオ紹介され、基調報告のコピーも配布され全体で共有された。
 15日の岸田訪沖弾劾闘争の報告では、デモの出発点となった上大謝名さくら公園の位置から始まり、普天間基地の非人間性まで暴露された。右翼の妨害をはねのけ勝ち取られたデモ行進。機動隊のバスまで動員した抗議行動への弾圧にも負けず徹底弾劾をたたきつけ、こそこそと通用門からしか出入りできなかった岸田の反人民性も明らかにされた。星野・大坂全国交流集会の報告では星野暁子さんの発言がビデオで紹介され、国賠・再審闘争への協力が呼びかけられた。
 16日の辺野古現地闘争では、雨のなか2時間にならんとする闘いで工事車両を止め、生コン車を搬入できない事態を強制したことが勝利的に語られ、地元沖縄の闘いと固く団結した闘いが報告された。最後に「慰霊の日」追悼式での少女の詩の朗読が流された。
 会場からは、「知り合いは辺野古で闘っている。平和に農業ができる世の中を望む」「戦争は、日常に転がっているようなことができなくなること。平和は大事だと思った」「ウクライナを契機に軍備増強がまかり通ることは危険。戦争反対なら基地も軍備もいらない」「テレビや新聞にないことで考えさせられた。こういうことを大事にしたい」などなど、二本松、会津若松、いわき、郡山など全県下から駆けつけた参加者からの発言が相次いだ。
 沖縄―南西諸島の軍備増強も福島の原発汚染水海洋放出も根は一つであり、岸田政権の改憲・侵略・核武装を許さず打倒しようという訴えが全体で確認され、これからの闘いの展望を感じる報告会となった。
(福島 柳沢幹男)
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