婦民全国協総会 反戦貫く運動方針確立 団結して国葬粉砕へ

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週刊『前進』04頁(3258号04面01)(2022/08/29)


婦民全国協総会
 反戦貫く運動方針確立
 団結して国葬粉砕へ

(写真 婦民全国総会【8月20日 相模原市】)


 8月20、21日、婦人民主クラブ全国協議会第39回全国総会が神奈川県相模原市で開催されました。ウクライナ戦争開始から半年、日米による中国侵略戦争が切迫し、世界戦争になろうとしている中で、戦争絶対反対、「反戦を第一の仕事に!」を貫く路線と団結を固め直す総会としてかちとられました。
 開会あいさつで地元・相模原中央支部の荒井素子さんが「今年はこの相模原でベトナムへの米軍戦車を労働者市民の力で阻止した闘いから50年です。本会場はキャンプ淵野辺の返還をかちとったところ」と紹介しました。三浦正子代表は「今の情勢をあいまいな認識ではなく、団結を固めて自国の戦争に反対するためにしっかり議論しよう」と呼びかけました。
 共闘団体からのあいさつは、労組交流センター全国女性部副部長の岩崎ゆかりさん、改憲・戦争阻止!大行進・神奈川の船木明貴さん、全学連の女子学生、2日目には三里塚反対同盟の宮本麻子さんがあいさつ。全学連の学生は「新自由主義の下で高騰する学費のために身体を売ることも起こっている。戦争は最悪の性暴力を引き起こす。8・6―8・9には多くの女子学生が参加し、共産党宣言を学習して資本主義が根源とわかったと決起している」と発言し、大きな拍手を受けました。
 鶴田ひさ子事務局長が議案の提起を行い、「戦争が始まった時に反戦を貫く。戦前の市川房枝ら女権運動は実際に戦争が起こった時に国防婦人会を女性の社会進出として称揚した。そんな歴史を繰り返さない」と鮮明な決意を示しました。
 続いて①女性の解放と子どもの幸福のために闘う、②職場や地域に生活を守る自主的な力を築く、③二度と侵略戦争を許さない、という婦民の三つの綱領を再確認し、「もはや労働者民衆を生かすこともできない資本主義を倒そう。安倍国葬を粉砕し、岸田政権打倒へ闘おう」と訴えました。
 そしてウクライナ戦争開始後直ちに3・8国際婦人デー闘争に決起し、5・15沖縄闘争から5・22実力闘争を闘い、大激突の8・6広島―8・9長崎闘争を闘いぬいた意義を明確にした上で、今年の3・11反原発闘争での反戦・反核・反核武装をめぐる重要な分岐と闘いを総括しました。
 特別報告として、杉並支部が洞口朋子さんの杉並区議会闘争を報告し、八尾北医療センター労組の灰垣美佐子さんが「医療と戦争は相いれない」地域交流会の報告をしました。民営化・廃止攻撃を粉砕して自主運営を勝ち取ってきた労組が地域のさまざまな闘いの砦(とりで)となり、コロナ下での維新による医療破壊と実力で闘いぬいてきた報告は、共感と確信につながりました。
 2日間の討論と分散会の議論は決定的でした。各地での全力を挙げた闘いの報告が続く中、「議案には賛成」としながら闘う方針に反対し「3・11は郡山で、9・23は地元の『国葬を考える』集会に参加」という宮城支部の発言には、次々と批判が出されました。
 「ペテンだ!」「つながると言って地元の人を盾にするのは間違い」「婦民全国協は何度もの分裂を通して戦争反対と階級的労働運動に女性解放の道があることをはっきりさせてきた」「反核闘争は被爆者だけでなく労働組合の闘いが決定的に重要だったのだ」と激しい論議が行われました。「戦争の反対は平和ではなくて反戦、革命なんだということが、討論を通して良くわかった」との意見が全体を表していました。
 分散会でも「戦争以外にない資本・権力、それに屈した労組幹部などが一緒になってセクハラ・パワハラをも使って分断してくる攻撃に対し、断固闘う姿を見せて団結をつくっていくことの中に組織拡大がある」などの意見が出ました。
 9月安倍国葬粉砕、11月労働者集会への総決起をかちとる歴史的総会となりました。
(婦民全国協・T)

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