奈良 国葬絶対反対 100人がデモ 労組への反動打ち破り

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週刊『前進』04頁(3261号01面02)(2022/09/19)


奈良
 国葬絶対反対 100人がデモ
 労組への反動打ち破り

(写真 地元奈良の労働組合を先頭に100人を超える労働者が奈良市内をデモ【9月9日】)

(写真 デモに先立ちJR奈良駅前で行われた集会は熱気あふれ大注目された)


 9月9日、改憲・戦争阻止!大行進奈良の呼びかけで、安倍「国葬」絶対反対を訴える集会とデモが行われました。地元奈良の闘う労働組合を先頭に、関西各地から100人を超える結集で開かれたJR奈良駅前の集会は大注目となり、激しい雨を弾き飛ばす熱気にあふれる闘いとして打ち抜かれました。
 冒頭、主催者を代表して日教組奈良市の増田順計書記長が発言しました。「日に日に高まる反対の声を押し切って岸田政権が安倍元首相の『国葬』を強行するのは、問答無用の戦争動員と同じ。次に来るのは中国との戦争だ。絶対に阻止しよう」「中国に対し、間断なき軍事演習と大軍拡による軍事的圧力と政治的挑発を強めているのは日米であり、これに軍事力で対抗し日米にさらなる軍拡と戦争の口実を与える中国。戦争阻止の道は、日米中そして台湾の労働者が国際連帯で自国政府の戦争を止める闘いに立ち上がることだ。このことを職場の労働者にしっかり伝えなければならない」と提起しました。
 さらに増田書記長は、「8・6ヒロシマ大行動を闘った労働組合への一部マスコミやSNSでのバッシングは、戦争をやろうとする岸田政権の前に、反戦闘争を闘う労働組合が立ちふさがっていることへ焦りの表れだ。対中戦争が始まったとも言える今、こういう圧力や攻撃はこれからもあるだろうが、団結を崩さない限りこんなものは必ず打ち破れる。我々の回答は今日の集会・デモ。『国葬』絶対反対をしっかり訴えて9・23集会に結集しよう」と呼びかけました。
 その後、改憲・戦争阻止!大行進関西、連帯労組関西地区生コン支部、民族学級つぶしと闘う元東大阪市教組の仲間からの熱い連帯の発言が続きました。
 地元の奈良新聞労組の松本裕行委員長は、「かつて侵略戦争を賛美し排外主義をあおったマスコミの過去を繰り返さないためにも、一部マスコミの闘う労組への偏向報道を許さない」と決意を語りました。
 また、「奈良市従をよくしたい会」の学校業務員の松本久由さんから「戦争反対、民営化反対、セクハラ・パワハラ反対を闘ったら、『余計なことをするな、闘いをやめろ、奈良市従本部の命令を聞けないなら除名だ』と組合本部に処分されたが、闘わなくて何の労働組合か。『国葬』強行、統一教会との癒着に対する全国の労働者の怒りは社会を根底から変革する要求になる。自分たちは全国の怒りの結集軸となっていく大行進運動の先頭で闘う」と戦闘宣言が出されました。
 最後に、日教組奈良市・有田雅行委員長の団結がんばろうを受けてデモに出発しました。足を止めて集会に参加し、発言にうなずきながら聞き入る市民や学生の姿、デモにはガッツポーズで支持と団結を伝えてくれる労働者の姿が次々と現れました。
 みなさん! 「国葬」を強行する岸田政権への社会全体に渦巻く怒りと結合し、9・23闘争の大爆発をたぐり寄せましょう!
(関西 辻村篤裕)

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