9・27 安倍国葬に怒りの実力デモ 全学連先頭に武道館に肉迫

発行日:

週刊『前進』04頁(3263号01面01)(2022/10/03)


9・27
 安倍国葬に怒りの実力デモ
 全学連先頭に武道館に肉迫

(写真 全学連を先頭に日本武道館へデモ。沿道からたくさんの人が合流し、隊列は600人に膨れ上がった【9月27日 千代田区】)

(写真 デモ後、国葬会場直近の九段下交差点へ。阻止線を張った機動隊と肉弾戦を展開し実力抗議闘争を貫徹【27日】)

 9・23―27国葬粉砕闘争は、全学連と全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組が先頭に立ち、国葬に反対する人民の怒りの先頭で闘い抜かれた。両日の闘いは、多くの人民の闘いと一体となって岸田政権が国葬に込めた狙いを粉砕した。このうねりと勝利の地平を、11・6労働者集会の大成功につなげよう。

厳戒態勢うち破り戦争儀式を粉砕!

 安倍国葬当日の9月27日、国葬会場となった日本武道館(東京・千代田区)近くの九段下交差点は騒乱の渦に包まれた。全学連を先頭とする改憲・戦争阻止!大行進の仲間たちは、抗議行動を弾圧する警察・機動隊と激突し、全国各地の国葬への激しい怒りと反対行動を体現して実力で闘った。9・27闘争は国葬の「権威」を地に落とした。愛国主義・国家主義をあおって改憲と大軍拡、中国侵略戦争への突破口を開こうと狙う岸田政権の戦争儀式を徹底的に粉砕したのだ。
 国家権力は警察2万人を配置して大規模な交通規制を敷き、会場周辺でのテレビ番組の「外ロケ」すらも禁止して報道管制を図った。だが労働者人民は厳戒態勢などものともせず、改憲・戦争阻止!大行進の「日本武道館を包囲しよう」の呼びかけに応え、国葬を絶対に阻止しようとデモ出発点の淡路公園に全国から続々と結集した。
 正午。多くのメディアが注目するなか、武道館デモに向けたアピールが始まった。大行進運動呼びかけ人・高山俊吉弁護士は「安倍の骨は防衛省と靖国神社の前を通る。国葬の本質をこれほど明確にするものはない。許すことはできない」と弾劾。動労千葉・関道利委員長も「安倍の国葬を許していいはずがない。労働者を最底辺につき落としてきたのが安倍ではないですか。連合・芳野の国葬出席を労働組合として断固許さない」と怒りをたぎらせた。
 全学連・赤嶺知晃委員長が「国葬は米日帝の中国侵略戦争への動員を狙うものだ。実力で粉砕しよう」と号令を発し、スクラムを組んだ白ヘルメットの全学連を先頭にデモが出発した。「国葬反対」のボードを持った人などが飛び入りで続々と合流し一団となって神田神保町を進撃、隊列は600人に膨れ上がった。長蛇のデモ隊に沿道から圧倒的な注目が集まる。声援・拍手・ガッツポーズ----様々な形の応援を受けながら、いよいよデモは九段下交差点に差し掛かった。国葬会場・武道館まで直進約200㍍。直進させまいと戦々恐々として二重の阻止線を張る機動隊や沿道の右翼の妨害をけちらし、デモ隊はスクラムを固く組み、武道館に迫り、国葬への怒りをたたきつけた。
 デモ終了後、300人が解散地点から再び武道館へ向けて出発した。追尾する公安警察は、どんどん進む部隊にあわてふためき、機動隊を急いで集めて進路を妨害。九段下交差点の歩道上でついに激突となった。
 参加者はスクラムを組んで機動隊と対峙し、強制排除を実力で押し返して武道館に肉迫した。「国葬粉砕!」「戦争反対!」のコールが鳴り響く。全学連の学生をはじめとした怒りあふれる発言が続く。
 「安倍にどれだけ多くの人たちが人生を奪われたことか! みんな貧困にたたき込まれてきた。安倍の国葬を絶対に許さない!」「警察の暴力で強行する国葬。この先にあるのは戦争だ」「ロシアで労働者民衆を弾圧しているプーチンと同じことを岸田政権はやっている。国葬は中国侵略戦争のための戦争儀式だ」
 九段下交差点は国葬反対の熱気に包まれ怒りのるつぼと化した。初めてデモに参加した人や国葬を絶対に許せないと現場で合流した人からも発言が相次いだ。
 激闘は2時間にわたり繰り広げられ、闘いは午後4時まで続いた。全学連・赤嶺委員長は「戦争のためのセレモニーである国葬をズタズタに引き裂いた!」と勝利を宣言。大行進事務局の石田真弓さんは「国葬反対に立ち上がった人々は参列者の数十倍だ。今日を跳躍点に反戦闘争をより大きくつくりあげよう」と、岸田打倒へさらに闘い抜くことを呼びかけた。
 9・27武道館前闘争は全人民の怒りの先頭に立ち国葬粉砕の最前線で打ち抜かれ、国内外でも数多く報道された。岸田の戦争策動に大打撃を与えたのである。

このエントリーをはてなブックマークに追加