「レーガン」母港化に怒り 横須賀 労組先頭に戦争切迫と対決

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週刊『前進』04頁(3264号01面03)(2022/10/10)


「レーガン」母港化に怒り
 横須賀 労組先頭に戦争切迫と対決

(写真 集会後、学生を先頭とする改憲・戦争阻止!大行進のデモ隊は米海軍基地の正面ゲート前で抗議のシュプレヒコールを上げ、市の中心部に向かった【10月1日 横須賀市】)


 10月1日、横須賀市のヴェルニー公園で神奈川平和運動センター、三浦半島地区労センターの主催で「原子力空母ロナルド・レーガン横須賀配備抗議!母港撤回を求める全国集会」が開かれました。集会には労組旗を林立させて450人が参加しました。私たち改憲・戦争阻止!大行進神奈川も参加し、ともに闘いました。全学連をはじめ、横田、木更津、朝霞、首都圏の大行進の仲間も駆けつけてくれ、70人の大行進の隊列でデモを行いました。
 1973年10月に米空母ミッドウェーが配備されて以来、侵略戦争を繰り返してきた米軍の空母打撃群が横須賀に居座り続けています。問題は過去のことではありません。今もアメリカが中国を締め上げ、挑発を繰り返し中国侵略戦争を全力で推進しています。しかも、その中軸部隊がこの横須賀に配備されているのです。絶対に許せません。
 集会では、沖縄平和運動センターからの「沖縄や神奈川、日本を戦場にさせてはなりません」とのメッセージも紹介され、戦場とされることを前提にした「シェルター建設」に怒りの声を上げる琉球弧の人々の必死の闘いにどう応えるのかが改めて問われました。県内では厚木と横須賀から基地の現状と闘いが報告されました。
 横須賀を事実上の母港とする米原子力空母ロナルド・レーガンは、9月12日に横須賀を出港し、韓国・釜山へ入港。日本海で米韓合同軍事演習を行い、北朝鮮だけでなく中国への戦争挑発を繰り返しています。安倍国葬の翌日には、来日していたハリス米副大統領が米海軍横須賀基地を視察し、「中国は軍事力と経済力を使って近隣諸国を脅し、おびえさせている」と中国を非難し、愛国心と敵意をあおる演説を行いました。米帝は台湾を同盟国のように扱い、ウクライナを数倍する軍事支援を可能にする「台湾政策法」の成立を進めています。この戦時下に10・1集会が行われた意味はきわめて重要です。
 この日の闘いで感じたことは、連合と、旗さえ出さない日教組本部の「産業報国会」への転落を乗り越え、反戦・反基地を闘う労働運動、特に教育労働運動を再生することが、大行進神奈川の重要な任務だということです。その第一歩として、7月の森川文人弁護士を講師とした学習会を契機に、8月24日からの国葬阻止神奈川キャラバンが予想を超える大衆運動を高揚させ、10・1当日の結集をつくり出しました。この力が、不当なでっち上げ弾圧を粉砕しています。
 全国の反戦・反基地闘争を強化し、11・6全国労働者集会への大結集を全力でつくり出しましょう。
(改憲・戦争阻止!大行進神奈川 品川孝司)

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