芸備線廃線に反対 動労西日本先頭に集会・デモ 戦争国家への再編に反撃

週刊『前進』04頁(3265号04面02)(2022/10/17)


芸備線廃線に反対
 動労西日本先頭に集会・デモ
 戦争国家への再編に反撃

(写真 芸備線廃線に反対して三次駅前までのデモが行われ、住民の圧倒的な注目を集めた【10月10日 広島県三次市】)

 10月10日、広島県三次(みよし)市でJR芸備線の廃線化絶対反対の集会とデモが150人の結集で開催されました。動労西日本の呼びかけに応えた労働者、市民、学生が西日本や東京・千葉など全国から参加しました。JR在来線4割廃止・国土交通省検討会路線を打ち砕く決定的な行動が始まりました。
 在来線廃線化攻撃は、中国侵略戦争に踏み出す岸田政権が、闘う労働組合を解体して労働者を戦争に動員するための戦争国家化の国策です。ローカル線存続だけに切り縮められる問題ではありません。JR職場だけでなく自治体・教育・郵政・医療福祉など全産別で産業構造を軍事最優先に転換させる大攻撃です。
 集会には予想を上回る数の仲間が戦争への危機感をもって参集し、地域の関心も高まりました。動労西日本の大江照己委員長のあいさつの後、山田和広書記長が基調報告を行いました。動労千葉の川崎昌浩執行委員や動労総連合・九州の羽廣憲委員長がそれぞれの闘いの現状を報告しました。
 全国金属機械労組港合同の木下浩平執行委員は、戦争を阻むため鉄道全廃反対の闘いに立ち、11・6集会に結集しようと提起しました。私鉄の青年労働者も連帯して職場で闘うと決意を述べ、会場から熱い拍手が送られました。
 可部線廃線が強行された安芸太田町の大江厚子町議は、JR西が政府と一体で廃線化の矛盾を労働者・住民に押し付けている現実に怒りを表明し、闘う労働組合と共に住民も闘うと決意を述べました。広島連帯ユニオンの宮原亮委員長が、国交省検討会路線は全産別にわたる国家改造計画であり、全労働者の反撃で戦争国家化・戦争動員を止めようと呼びかけました。
 集会後はJR三次駅までの活気あるデモが打ち抜かれ、デモを初めて見た沿道の住民の圧倒的な注目・激励の声を浴びました。
 廃線化攻撃の地元でそれを実感させる集会・デモを行い、反撃を開始しました。職場・地域で国交省検討会路線粉砕の闘いを組織し、闘う労働組合をよみがえらせよう。11・6全国労働者集会に総決起することが当面最大の課題です。
 廃線化と同時にJR西日本は中国統括本部発足―支社統廃合で人員削減の大合理化攻撃をかけています。職場で反撃し、闘う労働組合を拡大することが待ち望まれています。動労西日本・動労総連合はその最先頭で闘います。
(動労西日本・奥村毅)
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