団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3273号04面03)(2022/12/12)


団結ひろば 投稿コーナー

(写真 市東孝雄さん宅前の小見川県道で全学連を先頭に座り込み行動が続いている。若い学生が続々と三里塚現地に結集した【11月28日 成田市天神峰】)

市東さんの農地死守へ

三里塚闘争が光り輝く時代
 横浜 M

 11月27日の緊急集会から約1週間、農地取り上げ強制執行を迎え撃つ決戦の三里塚へ寝袋をもって行きました。座り込み、泊まり込み、全学連の成田駅街宣にも参加しました。
 20年前にやった街宣と違い、時代が変わったことを実感しました。前回はまだ、資本主義への幻想や成田空港のバラ色の未来が強くあおられている中で必死に軍事空港粉砕! 暫定滑走路粉砕! を訴えていたと思います。
 今回は資本主義・新自由主義の没落とそこでの労働者・学生の不安や怒りを肌で感じました。リーマン・ショックがあり、コロナがあり、ウクライナ戦争があり。こうしたなかでの成田空港の地盤沈下や資本主義の展望のなさを労働者・学生も実感しているのです。
 「この期に及んで空港機能強化かっ?」と驚きの声も寄せられました。農地取り上げ反対署名もどしどし寄せられ、とりわけ高校生の注目度が高かった。「全部うそだった」と気づき始めているのです。
 座り込みでは、乗用車が市東孝雄さん宅前の県道脇、「NO Farm NO Life」看板前に止まったので何かと思いきや、ドライバーの方が降りてきて「頑張ってください! 応援しています!」と手を振って激励してくれました。
 以前三里塚を訪れ、市東さんと話したこともあるという方がたまたま訪れ、緊急事態に驚愕(きょうがく)して署名をしてくださいました。うれしくなりますよね。
 半世紀以上にわたり農地死守・実力闘争、軍事空港反対を原則的に掲げ続けてきた三里塚闘争が光り輝く時代です。全国から三里塚に駆け付けよう。

権力との熾烈な闘いを実感
 青年労働者 H

 市東孝雄さんの農地を実力死守しようと決心し11月27日の総決起集会とデモを貫徹した私は一時的に帰宅しましたが、自宅にて居ても立っても居られず再び三里塚の地へ闘いに戻りました。
 座り込みと聞き、最初は「座っているのみ」と考えていた私ですが、予想をはるかに上回る権力との熾烈(しれつ)な防衛戦がそこにはありました。権力側の動向を見れば、権力車両は1時間単位で圧力をかけに巡回し、座り込みをしていなければ今にも強制執行を全力で強行しに来るだろうという厳戒態勢にあります。私は座り込みの重要性と現地に来るという重要性を再び理解し、武者震いしました。
 とりわけ「現地に来る」ことが重要です。この1日の防衛戦で字面では感じられないほど「最前線を理解した」のです。
 三里塚決戦は権力からしたら、世界情勢を見てもわかるように非常に見過ごせない反体制運動の一つだと私は考えています。ゆえに私や同志も権力との本気の闘いに無論一歩も引きません。
 頂上決戦とも言える様々な闘いの一つの集大成である三里塚強制執行実力阻止決戦を貫徹してこそ、全面的反権力革命にたどり着くと考えています。
 私は間接より直接を信条としています。実戦、実行してこそ革命階級であると私は信じています。
 体制圧力の辛苦をかみしめ生きている全同志、全労働者階級と私は今こそ手を取り合い、さらなる団結をしたいと思っております。
 敵の武力、権力を団結した革命的「実力」によって奪いましょう。我々プロレタリアートの砦(とりで)である三里塚を死守しましょう!

中国人民と連帯し岸田倒せ
 首都圏学生 K

 新疆ウイグル自治区ウルムチ市での火災を引き金に、中国スターリン主義当局の「ゼロコロナ」政策に反対して中国全土で大反乱が起こっています。上海や北京で「共産党退陣」「習近平退陣」を公然と掲げる抗議スタンディングが行われています。スターリン主義政権の人民抑圧政策を打ち破り、第二革命に突き進む中国労働者・人民の闘いに断固連帯しましょう!
 在外中国人にも抗議活動が広がっていて、新宿駅でも抗議行動が行われました。中国当局と入管当局の二重の抑圧を打ち破る偉大な決起です。
 中国共産党政権は諸外国に「海外警察サービスセンター」を設け、反体制派の在外中国人の活動を監視・弾圧している、と9月に報道されました。許し難いことです。
 さらに許せないことに、11月29日に林芳正外相がこの件を「断じて認められない」と抗議しました。お前が言うか!? 在日中国人の自己解放闘争を国家暴力で押し潰すという点では、中国スターリン主義政権と日帝政権は完全にグルです。習近平打倒を掲げる在日中国人を日本政府が真剣に保護・支援するとでも? 日本人のデモさえ毛嫌いする日本の警察が中国人のデモを弾圧しないとでも? 中国侵略戦争に向けた排外主義と治安強化攻撃を粉砕しましょう。
 日帝も当然のように警察や公安調査庁の出先機関を海外に設けています。日本の警察がインドネシアやフィリピンなどに派遣され「支援」を行っていることが『警察白書』で自慢されています。これ自体が帝国主義的植民地支配の一環です。
 日本の労働者に求められていることは岸田政権打倒の闘いです。労働者の国際連帯で、帝国主義とスターリン主義が支配する世界をひっくり返しましょう!

広島サミット反対の講演会
 広島連帯ユニオン M・Y

 11月20日、広島市内で行われた「異議あり!G7広島サミット 森川文人弁護士講演会」に参加しました。私は直接、森川弁護士のお話を聴いたことはなかったので、この日を心待ちにしていました。
 実行委員会から問題提起を受けた後、行われた講演は時間が経つのも忘れるほど内容の濃いものでした。森川弁護士は、広島サミットの本質は米・NATOブロックの結束を固める軍事同盟だと指摘しました。
 そして、マルクスが怒りを込めて資本による搾取の仕組みを暴露したように、国家・資本vs労働者民衆であることを暴露するのが労働者階級の使命だ、と喝破しました。この「暴露」の重要性に改めて気づいたことも、私にとって有意義だったと思います。
 特に考えたのは、国家の存在が当たり前だという思想をいかに打ち破るか、ということです。私も含めて多くの人が生まれたときから、そう思わされてきたのではないでしょうか。
 国は人々が本当に必要とすることには税金を使わず、軍事費に注ぎ込みます。資本主義による最大の搾取が戦争であり、国家と資本主義への怒りのない運動では戦争を止めることはできません。
 集会後、会場から原爆ドーム前まで行われたデモは沿道から注目され、若い人の飛び入り参加もあって大いに盛り上がりました。
 地元マスコミの報道はサミット=平和会議であるかのようで礼賛一色ですが、この集会の成功を出発点として、来年5月のG7広島サミット反対の闘いを広げていきたいです。

反戦を軸とする労働運動を
 香川 T

 数年ぶりに11月集会とデモに参加することができ、反戦運動を軸とする階級的労働運動路線にあらためて大きな展望を感じました。
 私はバス運転手をしています。職場では深刻な人手不足の中、違法な長時間・連続勤務が常態化しています。新人の路線教習すら滞るありさまです。にもかかわらず、会社はあれこれと理由をつけて賃金を出し惜しみ、家族も養えない水準に抑えられています。
 うちの運転手の平均年齢は55歳。過労もあってか健康を損ねる人が続出し、さらに人手が足りなくなるという悪循環に陥っています。若い人は入るどころか次々と辞めてしまいます。職場は疲弊しきっていますが、同時に日々怒りが高まっています。
 新自由主義による地方切り捨ての中で起きている現実が、職場の中に凝縮されているように感じます。日本帝国主義はこれを解決できず、大量の金を軍事費に注ぎ込んで沖縄などに基地を建設し、演習を繰り返し、中国侵略戦争に突進するしかありません。
 この現実を転換するのに、ただ労働条件の改良を求めるだけの運動には誰も展望を感じていません。職場で起きていることもその先に戦争があること、資本主義そのものに原因があることをはっきりさせ、社会を根本的に変革する階級的労働運動で解決する以外ありません。
 日比谷野音に集まった全ての仲間とともに、そして全世界の志を同じくする仲間とともに、この路線で革命に挑戦していきたいと思います。

青年の解雇撤回闘争に感動
 群馬 直江吉重

 今年の11月集会は戦時下で開かれました。毎年参加してきましたが、初めて群馬合同労組の組合員が運転するバスで行きました。往復の「バス内集会」で組合員が日常的に職場で資本と対決している様子が次々に発言されました。
 その中で新聞配達の解雇撤回を闘って資本の譲歩を勝利的にもぎりとった青年から報告がされました。
 資本主義の矛盾を暴力的に乗り切ろうとする戦争政策は具体的で、労働者からすべてを奪い尽くし、最後は命も差し出し資本に奉仕せよという攻撃です。今回の新聞資本の解雇攻撃もそこに尽きます。ですからその攻撃は理不尽で本当に腹立たしいものになります。
 戦時下に必ず発生するのが「第二インターの崩壊」的な事態で、戦争の本質をごまかし、職場での資本との闘いをごまかしていく。バス内集会では、そういったこととも対決する日常的な職場での闘いを通して、戦争反対の「実」をつくっていることを感じました。
 職場闘争を闘う力に、毎週「反原発金曜行動」で街頭に立ち続けている重要さも感じました。
 かつてのバス内集会は、感想や意見を述べることを強いられるようで苦手でした。久しぶりのバス内集会は、席を埋めたみんながそれぞれ職場実践や集会の感想を伸び伸びと発言し、無理に絞り出さなくても話すことがあふれ出る豊かさがありました。そういった力を引き出した11月集会に戦争を止める力があると確信させてくれました。

キーンソード23に抗議行動
 徳島合同労組 仙田哲也

 11月10〜19日、日米合同軍事演習「キーンソード(=鋭い剣)23」が、沖縄・奄美で行われました。改憲・戦争阻止!大行進・徳島、星野救援会の仲間と一緒に抗議の昼休み街頭宣伝を10日に徳島駅前で行いました。
 戦時体制づくりは、労働組合として、本当に見過ごすことができません。今年の演習では、最西端の与那国島に日米情報共有拠点を置いたと言われています。さらに、一般民間フェリーを動員して、軍事物資・車両を民間港湾から上陸させる、一般公道を戦闘車両が自走するなど、民間動員が一線を越えたものになっています。辺野古で座り込みを続ける先輩からは、「装甲車が街中を走り、沖縄は戦時下です」とメールが来ました。
 11月10日は沖縄ゼネスト、11月14日は渋谷暴動闘争の日でもあります。その反乱の刻印を必死になって塗りつぶさずには、中国侵略戦争に踏み出せない岸田政権の破綻性を示しているとも言えます。
 先日、神戸の「戦没した船と海員の資料館」を見学する機会がありましたが、戦前と全く同じ動きが始まっています。1938年の国民総動員令の後の40年に海員組合は解散させられ、海員報国団に移行しました。戦時中、大型旅客船が航空母艦に転換されたり、小回りがきく捕鯨船は偵察船に動員されました。船員は軍人ではなく、労働者のまま機銃掃射を受け亡くなっています。
 戦時下に11月労働者集会を闘い取った意義、沖縄返還協定批准阻止闘争の大坂裁判を闘っている意義を実感しました。

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