新潟 沖縄を戦場にしない 三上智恵さん講演会に150人

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週刊『前進』04頁(3276号03面03)(2023/01/09)


新潟
 沖縄を戦場にしない
 三上智恵さん講演会に150人

(写真 戦争の切迫を訴える三上さん【12月10日 新潟市】)


 新潟市内で12月10日、日米共同統合演習「キーンソード23」を取材した映画監督の三上智恵さんをお呼びして、「沖縄を戦場にしない」をテーマに講演会を開催しました。「とめよう戦争への道!百万人署名運動」の呼びかけで実行委員会を作り、県内のさまざまな人と市民団体が参加し、講演会には150人が結集しました。大結集の原動力は「組織者を組織する」ことに成功したことです。
 三上さんは「キーンソード23」で、与那国島に空輸され砲塔をつけて公道を走る戦車(陸上自衛隊16式機動戦闘車)の映像から、子どもたちが通学路としている場所を戦車が通る現実は許せないと怒りを込めて述べました。『標的の村』『沖縄スパイ戦史』など映画の取材経験から「軍隊は住民を守らない」と断言。自衛隊の体質は、77年前の沖縄戦当時から今も変わっていないと批判しました。
 さらに三上さんは、政府やマスコミが流す「中国脅威論」は、日米の中国侵略戦争をカムフラージュするもので、切迫する中国への戦争準備こそが問題であると語りました。「沖縄が大変」というのは事の本質をつかんでおらず、今進められている大軍拡や日米共同演習は新潟含め日本全体の問題であること、戦争の危機が私たちの目の前まで迫っていることをわかりやすく訴えました。
 岸田政権は、安保関連3文書の改定や敵基地攻撃能力の確保、その財源43兆円を国民負担とする攻撃を「国を守るためにはやむを得ない」という世論を形成しながら強行しています。
 私たち労働者階級は、支配層が生き延びるための戦争に絶対反対です。昨夏の「安倍国葬」攻撃は戦争の切迫を明らかにしました。国際連帯を強化し、日米支配者の中国侵略戦争を阻止し、岸田政権を打倒する23年にしていく決意です。
(国鉄闘争全国運動・新潟 阿部啓輔)

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