団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3276号04面04)(2023/01/09)


団結ひろば 投稿コーナー

大阪で反戦・反原発のデモ
 NAZEN関西事務局 遠坂裕夫

 12月10日、大阪・扇町公園でNAZEN関西と改憲・戦争阻止!大行進関西の共催で、「原発の再稼働許すな! 汚染水の海洋放出絶対反対! 核戦争とめよう! 12・10反戦・反核・反原発集会」を開催しました。
 冒頭、NAZEN関西の村山晃代表が基調を提起しました。
 「本日の集会は、強制執行攻撃が差し迫る三里塚天神峰の現地決戦とひとつながりの闘いです。ウクライナ戦争から8カ月半が経過し、日米は中国侵略戦争を構え、世界戦争・核戦争の危機が迫っている、まさに戦時下にあります。岸田はこの8月、脱炭素社会の実現を口実にして『GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議』で、原発の新増設や建て替え、運転期間の再延長、7基の原発の再稼働を打ち出しました。これは中国侵略戦争が切迫する情勢の中で独自の軍事大国化を狙うものであり、反戦・反核・反原発の闘いをとことんたたき潰して、大軍拡と核武装を推し進めるためであることをあらためてはっきりさせたいと思います。3・11反原発福島行動を大軍拡・核武装―核戦争のための福島圧殺・放射能汚染水の海洋放出絶対反対―原発の新増設や建て替え、運転期間の再延長、再稼働阻止の一大政治決戦として勝ち取っていこう」
 集会ではさらに京都府職労舞鶴支部、全日本運輸一般・ 元原子力発電所分会分会長の斉藤征二さん、日教組奈良市の有田雅行委員長、高槻医療福祉労組の村山裕子委員長と全学連が発言しました。集会後は扇町公園から大阪梅田の中心街を通るデモを元気良く貫徹しました。

労組を軸に大行進河内結成
 改憲・戦争阻止!大行進河内事務局 八尾北医療センタ―労働組合執行委員 澤田祐一 

(写真 講演するセブン松本オーナー)

 12月12日、改憲・戦争阻止!大行進河内結成集会が東大阪市内で行われ、関西各地から労働者・学生・市民32人が結集しました。
 八尾北医療センター労働組合の灰垣美佐子書記長が大行進河内結成に至る主旨を説明しました。
 セブンイレブン東大阪南上小阪店オーナーの松本実敏さんが記念講演を行いました。松本さんはセブンの契約解除は有効とする大阪地裁の超不当判決に屈せず、「一番理不尽なのは裁判所だ!」と力強く訴え、控訴審を闘う決意を新たにしました。松本さんの信念を貫く生き様に感動しました。
 「朝鮮文化に親しむ東大阪子どもの集い」の廃止を許さない実行委員会代表の村田孝子さんが、分会まわりをやって「現場はあきらめていない」ことを実感したと力強く報告しました。これまで布施デモを行い、町の人との団結を勝ち取りました。「集い」つぶし反対と戦争絶対反対をひとつの闘いとしてさらに団結を拡大し、闘う労働組合をよみがえらせるためともに闘っていきたいと思います。
 八尾北労組の藤木好枝委員長が「マイナ保険証は廃止しかない」と報告しました。関西合同労組大阪東部支部・田中雅志支部長がカンパアピール。集まったカンパを松本オーナーに手渡しました。全国水平同盟西郡支部・久原正子支部長が錦温泉の再開を勝ち取った勝利の報告を行いました。
 最後に改憲・戦争阻止!大行進河内事務局の澤田が12月23日から始まるセブンイレブン裁判控訴審への結集を訴えるなど行動提起と団結ガンバローを行い集会を締めくくりました。

戦争とめる展望をつかんだ
 東京 田崎 進

 12月4日、「改憲・戦争阻止!大行進運動 中部・南部の会」の学習会に参加した。講師は水樹豊氏。
 11月半ば過ぎの都下の駅頭で夕刻、背に「防衛省」と書いてあるジャンパーを着た男性2人が帰宅途中の高校生に声をかけている。武器あって兵なし。あからさまな兵員青田買いであろう。「軍事費倍増をやめろ、徴兵制反対」と吐き捨てて通り過ぎた。直後の本紙に、自治体のお墨付きを得ての募兵の詳報が載っており、こういうことかと実感した。しかしむしゃくしゃは収まらない。そこへ、この時機を得た水樹氏の鮮明な論及を得て、なすべき指針を見出した。わだかまりが一気に晴れた。
 すでに世界はウクライナ戦争をもって三度目の破滅的な世界大戦突入下にあるととらえるところから話は始まった。このかんの世界情勢を、内外の報道等を駆使しながらの分析によって、また第1次、第2次帝国主義戦争において、米国が英国にとって代わったように、今また中国が米国を凌駕(りょうが)しようとする歴史の中にあって、日本が没落米国の忠実な配下でしかないことを確認した。それにつけても、新たな米中の冷戦は、米ソの旧冷戦とは異質で、非和解、相いれない危険をはらんでいる。
 「野党」なるものがみるみる翼賛化していく中、労働者は世界の労働者とつながり、どの国の労働者とも殺し合ってはならない。労働者はとことん手を結び、戦争屋どもの戦争に反対し、戦争を食い止めよう。

年末に東京入管に抗議行動
 入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会 鎌田由子

 12月29日から年始は面会もできない。26日昼、入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会が呼びかけて東京入管抗議行動を闘った。
 午前中から仮放免者の更新サポートに来ていたなんぶユニオンや牛久入管収容所問題を考える会、面会に来ていた大学生など10人で「命を守れ!」などと書かれた横断幕を広げて、「東京入管は収容されている外国人全員を今すぐ解放せよ!」「年末年始の医療放棄を許さないぞ!」と入管に怒りの声を上げた。
 11月15日時点で全国の入管収容施設の被収容者は242人、東京入管が最も多い85人だった。11月24日付で出入国在留管理庁は「2022年1月1日から10月31日までの間の病死、自殺の件数はいずれも0件」と回答したが、この1週間前の18日、東京入管で50代のイタリア人男性が自殺した。10月25日に仮放免が取り消されて再収容、テレビの電源コードを引き裂き、両端に50円玉を結び付け両こめかみにあて通電させるという壮絶な自殺だった。詳細はわからないが彼を殺したのが、入管収容であり、人を人とも思わない入管法・入管体制であることは明らかだ。
 「入管解体! 粘り強く生き抜こう!」----高層階から「ありがとう!」と大きな声が降ってきた。

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