3・11反原発福島行動23へ 核戦争を止めるための闘い 3・11反原発福島行動実行委員会共同代表 椎名千恵子さん

週刊『前進』04頁(3283号04面02)(2023/02/28)


3・11反原発福島行動23へ
 核戦争を止めるための闘い
 3・11反原発福島行動実行委員会共同代表 椎名千恵子さん


 2023年の3・11反原発福島行動は核戦争を止めるための闘いとなる。同時に3・11東日本大震災・福島第一原発事故から12年間の積もりに積もった核被曝地・福島の怒りを世界に向かって発信する日となる。
 ウクライナ戦争はさまざまな真相を暴き出した。戦争と原発は一体のものとしてある。この歴然とした事実をまざまざと認識させられた事態がロシアによるチェルノブイリ原発、ザポリージャ原発の占拠だった。世界中が震撼(しんかん)し、核戦争への危機感が世界中を走り抜けた。戦争が始まれば原発が狙われる危険性をいまさらながら知ることになった。

戦争と原発は一体

 戦争と核・原発の一体性・関連性は史実においても明白だ。ナチスによるユダヤ人迫害で米国に亡命した理論物理学者・アインシュタインの名によって、米・ルーズベルト大統領に原爆開発が進言された。米帝は戦後の世界支配で優位を得るために広島・長崎に原爆を投下した。そして1953年12月8日、米帝の核独占のために大統領・アイゼンハワーが国連総会で「アトムズ・フォー・ピース」(核の平和利用)をアピール。
 だがその翌年の1954年3月1日に米帝は南太平洋のビキニ環礁(かんしょう)で水爆実験を行い、地元のマーシャル諸島の人々や第五福竜丸など多数の漁船を被爆させた。その時の杉並の主婦を中心にした「原爆マグロは食べたくない」という反核署名運動は全世界に広がった。「反核」の怒りの爆発を恐れた米帝は200万㌦の見舞金で政治決着を強行。日本帝国主義もこの反核運動をつぶすために米中央情報局(CIA)と共謀し、「毒をもって毒を制す」として原子力を本格的に導入し始めた。
 この経緯で日本に建設された原発は54基(2011年3・11事故当時)。この中の福島第一原発が爆発し、炉心溶融(メルトダウン)まで起こしたのだ。
 日帝・岸田政権は昨年7月に「GX(グリーン・トランスフォーメーション)実行会議」を発足させ、「原発依存から脱却」から「原発の最大限活用」へと大転換した。さらに岸田政権は、5月のG7広島サミット=「核戦争会議」に猛進し、ウクライナ大統領・ゼレンスキーの招聘(しょうへい)も算段中だ。許せるものではない。福島から「核戦争阻止」「核廃絶」の声をさらに大きく上げて行く必要がある。3・11反原発福島行動では、G7広島サミット粉砕も射程に入れて勝利を実現していこう。

汚染水放出許すな

 そして、それは可能だ。福島には数多くの「福島の怒り」が立ち続けている。希望の牧場の吉沢正巳さんは地元浪江町の請戸(うけど)漁港の漁師達の前で「汚染水海洋投棄反対!」を叫ぶ。新地町の漁民・小野春雄さんは「いくら薄めても毒は毒。放射能は毒でしょ。危険なものは海に流さない」と警告する。飯舘村原発被害者訴訟の被告は国と東電。原告のAさんたちは賠償を求め闘っている。
 労働者からの搾取と差別を根幹にもつ資本主義体制は自らの矛盾ですでに崩壊している。労働者民衆は低賃金と物価高のはざまでもう生きていけない。ウクライナ戦争の本質は「労働力の再生産」ができなくなった資本主義が強盗戦争によって生き延びようとしているものであり、その最後の姿なのだ。
 軍備拡大のために復興税の流用などありえない。日銀は子どもや孫にツケを回す国債発行で責任回避するな。甲状腺がんの痛みと不安にあえいでいる子どもたちに核戦争への徴兵制を敷くつもりか。絶対に許してはならない。
 3・11反原発福島行動23の当日には職場、地域、学園というそれぞれの場で階級的な怒りをもって闘っている人々が結集する。全世界でストライキやデモに立ち上がっている労働者階級からの連帯メッセージも多数届くだろう。
 この日の気炎は三里塚や沖縄の熱い闘いと交じり合い、また再び杉並から世界に反核運動がのびて行く展望さえもっているということだ。時を見て汚染水海洋投棄反対を請戸漁港から叫びたい。そのまま、広島サミット粉砕へうねりを! 連帯の手を放さずに、共に!

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