団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3284号04面06)(2023/03/07)


団結ひろば 投稿コーナー

国際連帯で岸田・習打倒を 中国人留学生 馬今

 中国では、日中戦争期の日本人は常に侵略者として描かれてきた。だがかつての沖縄戦でのひめゆり学徒たちは戦争に苦しむ中国人と同じく、地獄のような糸数壕で戦争の恐ろしさを感じていたのを見た。被害者や加害者の枠組みの中で戦争を考えると、スターリン主義の民族主義的なわなに落ちてしまいがちだ。
 考えるべきは、なぜ戦争が起きたかということである。その原因は個人の野望や民族的な性格ではなく、資本主義体制こそ戦争を招いたのである。その再現を防ぐには、資本主義体制を打倒する必要がある。
 日帝政府は、米帝と共に軍事基地建設を進め、再び沖縄を戦争の最前線にさらそうとしている。日本にもアメリカにも貧困にあえぐ労働者が増えるなか、税金を戦争に使うのは許されないことであろう。労働者が決起し、資本主義体制を倒すことこそ、沖縄地上戦のような惨劇を防ぐ唯一の道だと私は信じている。
 「国民を守る」と言い続ける日本政府は、「中国脅威論」で貧困層を無視して増税に拍車をかけた。コロナ政策で民衆の反発を招いた習近平政権は、これから衰えていくに違いない。戦争を起こすことはできるはずがないと考えられよう。それにもかかわらず日本政府は民衆を欺瞞(ぎまん)し、税金を基地建設に投入し、まさに無恥の極みである。日中国民が一日でも早く決起し、習近平・岸田政権を、国際連帯で打ち倒そうと願っております。

八尾北・灰垣さん招き集会 横浜 高橋道子

 横浜にある精神障害者共同作業所・横浜クーニーズショップで2月19日、大阪・八尾北医療センター労働組合書記長の灰垣美佐子さんを招いて討論交流会を行いました。限定参加でしたが作業所関係者、婦人民主クラブ全国協・医療福祉労働者、合同労組かながわの仲間、横浜の郵便労働者など19人が集まりました。
 動労神奈川書記の青年の司会、主催者あいさつに続き、「映像で見る西郡のあゆみ」を上映。いよいよ灰垣さんのお話です。
 灰垣さんは初めに現在の攻防としてマイナ保険証に触れ、その本質は「命の選別、戦時医療への転換」「現代の赤紙」「もうけの餌食」であると明らかにしました。続いて「八尾北医療センターの歴史をひもとく」として八尾北―西郡を巡る長い攻防の歴史を話しました。住宅追い出し―民営化・明け渡し策動―倒産攻撃というすさまじい攻撃を労組・住民の団結ではね返して、ついに「地域医療交流会」という共同闘争を手繰り寄せたことは感動的です。後半の質疑討論も重要な内容でした。
 そしてクーニーズショップとして続けてきた低糖質イブニングケアの食事を食べながらの交流会。本当に楽しく、美味しく、大いに盛り上がりました。「障害者・利用者と職員を対立させるのは資本の攻撃」「今は例外的でも、世界戦争が始まろうとしている中で、労働組合の自主運営はどんどん現実的で必要になる」という灰垣さんの言葉は力強く、私たちにとっても共同作業所の未来を明るく照らしてくれました。

日韓鉄道労働者が意見交換 千葉 山中 久

 2月12日に開催された国鉄集会は、韓国・鉄道労組の闘う労働者たちの来日もあり、国際連帯色の強い闘争になったと思います。日韓交流の場もあり、自分も加わりました。交流の場で最も議論になったのは、青年をいかにして組合に獲得するかという事です。
 議論の場で出たのは、「労働者は大抵負ける、だがそれで良い。重要なのは、労働者が団結する事にある」という事でした。今の青年、とりわけ1990年代前半に生まれた青年たちは、人と人との仲を引き裂かれながら育った世代です。団結のだの字も無い職場、労働組合を知らず、あるいは知っていてもただの人事部のような労働組合、そして自らの現状はまるで自己責任であるかのような刷り込み……今の青年は、惨状にまみれたような中で生きています。しかし裏を返せば、それだけ決起する理由があるという事です。全ての青年労働者へ、プロレタリア革命への決起を呼びかけたい。
 連合は労働者階級のためのものではなくなり、広島サミットではゼレンスキーを呼ぼうなんて話が出ているありさまです。サミット粉砕! これからも闘う労働者でありましょう!

甲府で汚染水放出反対集会 山梨 I生

 2月18日、甲府市で「汚染水海洋放出反対」「岸田政権の原発推進許すな」を掲げて反原発集会を開催しました。
 冒頭、呼びかけ団体を代表して山梨合同労組から主催者あいさつが行われ、続いて福島県飯舘村の伊藤延由さんから「12年目のフクシマは今」と題する講演が行われました。
 伊藤さんは震災の1年前に福島県に入り「いいたてふぁーむ」管理人として農業を開始した直後に原発事故に直面しました。事故後、政府・東電から繰り返される原発の「安全神話」に対して福島の放射能を測定し、事実をもってそのうそを暴いて闘った日々を語り、「放射能被曝はゼロ以外リスクがある」「福島に適用されている20㍉シーベルト基準での避難解除と汚染水海洋放出に反対する」と講演を結びました。
 その後、「政府の原発再稼働や農民をはじめ数々の民衆無視の政策を見ると社会は悪くなる一方」「岸田政権はウクライナ戦争に乗じて防衛や原発政策の大転換に出ているが、それは反撃は受けないだろうという攻撃でもあります。先ず自分からデモに立てば周りの動きも変わる」などの意見が交わされました。
 最後に「開戦1周年2・23ウクライナ反戦闘争」「3・11反原発福島行動」への参加を誓って散会しました。

農民会議と共に福島学習会 埼玉 如月弥生

 1月21日、埼玉会館においてNAZEN埼玉(埼玉反原発アクション)主催の「忘れない、忘れさせない! 3・11フクシマ学習会」が開催されました。
 「フクシマからの報告と訴え、反原発福島行動の12年とこれから」と題し3・11反原発福島行動23実行委員会から全国農民会議事務局の吾妻和位さんを講師に迎えました。会員以外の初参加者も含め、にぎやかな学習会となりました。
 吾妻さんは、福島の現在の状況を映像も使用しながらわかりやすく丁寧に説明してくれました。「岸田政権は、原発の再稼働や新設・建て替え、運転期間の延長などの政策を一気に推し進め、住民の反対の声を無視して汚染水の海洋放出も強行しようとしています。三里塚でも軍事空港建設を推し進めようとしている。福島だけでなく三里塚で闘う人たちと一緒に声を上げましょう!」と訴え、穏やかな口調の中にも岸田政権への根底的な怒りが感じられました。
 吾妻さん自身が撮影した希望の牧場の吉沢正巳さんからのビデオメッセージも上映され、怒りの中にもお元気な姿にかえってこちらが勇気付けられました。
 吾妻さんが丹精こめて作られた立派なシイタケをお土産にいただき「私たちはNAZEN埼玉の旗を翻し3・11福島に駆けつけよう! 福島で会いましょう!」が合言葉となりました。
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