湯川委員長への実刑判決弾劾 関生支部 ただちに怒りの反撃へ

週刊『前進』04頁(3285号01面03)(2023/03/15)


湯川委員長への実刑判決弾劾
 関生支部 ただちに怒りの反撃へ


 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧で3月2日、大津地裁は許しがたい有罪反動判決を出した。畑山靖裁判長は湯川裕司委員長に懲役4年の実刑、5人の執行委員・組合員らに懲役1年ないし3年、執行猶予3年ないし5年の重刑を言い渡した。被告とされた組合員は直ちに控訴し、判決後に収監された湯川委員長は6日に保釈・奪還され、新たな闘いに入った。
 この判決は戦時下の労働組合絶滅攻撃そのものである。岸田政権が強行する戦争とインフレ下の大軍拡、生活破壊への労働者人民の怒りは噴出しつつある。この中で、弾圧に屈せず反転攻勢を切り開いてきた関生支部の闘いは広範な労働者の決起の導火線になりかねない。だから支配階級は、今回の判決で関生つぶしの意図を改めてむき出しにしてきたのだ。
 裁判長は主文を言い渡す前に判決理由を延々と読み上げた。死刑判決を出す場合のような異様な対応だ。実際、出された判決は、労働組合活動に対する死刑宣告というべきものだ。
 判決は、関生支部のコンプライアンス活動(企業の違法行為を摘発する活動)を「些細(ささい)な違反」を口実に金銭を脅し取る「恐喝未遂」「威力業務妨害」と決めつけた。ビラ配布も「経営者を畏怖(いふ)させた」から有罪だとした。現場にいなかった組合員も、コンプライアンス活動は「計画的組織的に行われた」から共謀関係にあるとして有罪にした。さらに、経営者が関生支部にカンパしたことを関生支部による「恐喝」にでっち上げたタイヨー生コン事件について、大阪地裁では無罪判決が出ているのに、今回の判決は有罪とした。しかも判決は「証拠はないが」強要があったことは「推認できる」と言い放っている。そこにあるのは、どんなに理屈が通らなくても、湯川委員長に実刑を科すという凶悪きわまる意思だ。
 この判決は、裏切りと崩壊を深める連合によって引き出されたものでもある。連合は、資本を威圧する労働者の実力行動をすべて禁圧し、労働基本権も自ら投げ捨ててきた。国家権力はそこに付け込み、労働組合活動を「犯罪」とする判決を出したのだ。

地裁前で終日行動

 判決当日、関生支部組合員と全国から集まった支援者は、傍聴券交付に始まる終日の闘いを貫徹した。関生支部組合員は、どんな反動判決が出ても絶対に屈しないと腹を固め、資本主義を打倒してやるという意欲に満ちて判決日を迎えた。出廷前に湯川委員長が姿を見せ、「勝利まで闘う」と不動の闘志を表した。
 関道利委員長ら動労千葉や、中村吉政委員長ら全国金属機械労組港合同、関生支援東京の会、全国労組交流センター、改憲・戦争阻止!大行進、動労西日本などが地裁前での弾劾行動を裁判終了まで共に闘った。
 判決内容が伝わると関生支部組合員を先頭に怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。判決報告集会では組合員が戦時弾圧に絶対に負けず、団結を崩さずに無罪戦取へ断固闘い続ける決意を次々と表明した。

大阪高裁では無罪

 3月6日には大阪高裁が和歌山広域生コン協組事件の控訴審判決を出した。暴力団を使って関生支部組合員を脅した経営者に対する役員の抗議行動を「強要未遂」「威力業務妨害」とした和歌山地裁判決を覆し、武谷新吾書記次長ら3被告全員に無罪を言い渡した。闘う労働運動の復権へ反撃は直ちに力強く始まった。
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