地域医療交流集会マイナ保険証廃止へ 村山ゆうこさんと共に

週刊『前進』04頁(3289号02面02)(2023/04/10)


地域医療交流集会
マイナ保険証廃止へ
 村山ゆうこさんと共に

(写真 地域で闘う労働者が結集した【3月12日 高槻市】)

 3月12日、「戦争のために医療を奪うな!マイナ保険証を廃止させよう」をスローガンに、高槻現代劇場で地域医療交流集会が開催されました。高槻医療福祉労組の仲間は各地域で懇談会を開催し、集会への参加を呼びかけてきました。
 主催者からの問題提起として、八尾北医療センター院長の末光道正医師が「『命の選別』につながるマイナ保険証―国民皆保険制度の解体に絶対反対」のテーマで講演しました。末光医師は「世界戦争への危機の時代に『医療と戦争は相いれない』というのが私たちの立場」「マイナ保険証の狙いは国民皆保険制度の解体。反撃は始まっている。医師らの訴訟に私も合流した。国会を取り巻く白衣デモを」と、絶対反対の闘いを呼びかけました。
 続いて高槻医療福祉労組執行委員長の村山ゆうこさんが「世界中で巻き起こる医療労働者の闘い」と題して特別講演を行いました。
 「全世界で医療現場を中心に巻き起こるストライキは、この社会が何十年も命を軽視してきたことに対する根底的な怒りの決起だ」「社会を変えない限り市民・労働者の命は守れない。命第一の社会を共につくり出そう」「マイナ保険証絶対反対の闘いを、社会を変える闘いとして広げたい」と、報告と決意を明らかにしました。
 会場からの発言では、地域医療交流会を当初より共につくってきた仲間が「マイナ保険証が国家による情報の一元化だということがよく分かった。日本は本当に軍事国家になろうとしている」「民衆や労働者が社会の主人公であり、戦争を阻む力をもつ」と力強く訴えました。地域で共に闘う仲間は、地域懇談会で住民の疑問や意見と丁寧に向き合って論議してきたことを報告しました。八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長は「マイナ保険証は、お金のない人は病院にかかるなという攻撃であり、病気を個人責任にして患者を切り捨てていくことになる。マイナ保険証は廃止しかない」と訴えました。
 最後に八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長がまとめと方針提起。「マイナ保険証は私たちから命を奪って、個々人をバラバラにして国が支配していくことにつながる。絶対反対しかない」「立ち上がっている医師と共に闘う。厚生労働省への抗議行動を呼びかける」と、集会参加者に共に闘うことを訴えました。
(北摂労組交流センター・村山晃)
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