三里塚団結街道裁判 小泉市長の証人採用を 弁護団が更新意見表明

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週刊『前進』04頁(3295号04面03)(2023/05/22)


三里塚団結街道裁判
 小泉市長の証人採用を
 弁護団が更新意見表明

(写真 「6人逮捕許すな」と弾劾【千葉地裁前】)


 千葉地裁民事第3部(岡山忠弘裁判長)で5月12日、団結街道裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と支援の労働者・学生は、開廷を前に地裁正門前で、前日の6人逮捕の弾圧に対する抗議の宣伝活動を行った上、傍聴席を埋めた。
 裁判長が岡山に交代したことで、この日は更新手続きとして顧問弁護団の意見表明が行われた。
 天神峰で営農する市東孝雄さんにとって団結街道は、自宅と南台の耕作地を直線で結ぶ不可欠の道路であった。成田市は2010年6月に、この道を暴力的に封鎖・廃止し、土地を格安で成田空港会社(NAA)に売り飛ばした。
 5年にわたる裁判の中でこの廃道決定は、市政の最高責任者、小泉一成市長のツルの一声で強行されたことが明らかとなった。小泉市長の証人尋問は不可欠だ。判断の先延ばしはもはや許されない。
 この明快な弁護団の主張と要求に対し、居並ぶ被告の市とNAAの代理人は沈黙。岡山裁判長は「一件記録を見て、裁判があまり動いていないことは何となく知っている」などと他人事のようにつぶやく。無責任な言いぐさだ。次回期日を7月14日として閉廷。
 千葉県弁護士会館で報告集会が開かれ、太郎良陽一さんが今後の闘争日程として、7月2日に東峰の萩原富夫さんの畑で「農楽まつり」を開くと発表した。
 参加者一同は再び地裁門前に陣取って不当弾圧弾劾のシュプレヒコールをたたきつけた。
 午後には車両通用門前で、勾留質問で地裁に移送されてくる6人の仲間への激励行動を行った。

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