世界戦争への突入を許すな 岸田打倒!ウクライナ参戦阻止 7・11新宿反戦デモへ

週刊『前進』04頁(3300号01面01)(2023/06/26)


世界戦争への突入を許すな
 岸田打倒!ウクライナ参戦阻止
 7・11新宿反戦デモへ

(写真 670人の参加者が勝利に向かって団結した【6月18日 東京・江戸川区総合文化センター】)


 6月18日に開かれた国鉄闘争全国集会は、世界戦争を阻止する階級的労働運動の展望を示した。改憲・戦争に向けた労組絶滅攻撃をうち破ってきた国鉄闘争と11月集会が切り開いてきた地平に確信をもち、11・19全国労働者集会の大結集に向かって闘う決意が会場にあふれた。日本帝国主義・岸田政権のウクライナ参戦・中国侵略戦争を阻止する労働運動の拡大にうって出よう! 危機を深める岸田政権は大軍拡・戦争国会に続き、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席をはじめ世界戦争参戦へ突き進んでいる。G7広島サミット粉砕闘争の地平を発展させ、7・11新宿反戦デモ、8・6広島―8・9長崎闘争の大結集へ闘おう。

対ロ戦争構えるNATO

 ウクライナ戦争は、G7広島サミットを決定的転機として、ウクライナの「大規模反転攻勢」開始をもって「対ロシアの大戦争」へと質的に転換した。
 これによって兵士、民衆の命がどれほど奪われ、街が破壊され続けていることか! すでに南部ヘルソン州の巨大ダム破壊で東京23区に相当する広さが浸水し、70万人以上の飲料水が不足している。大規模反攻開始が地獄のような戦場をもたらしているのだ。
 アメリカ帝国主義は「ウクライナ戦争はマラソンのようなものであり、短距離競争ではない」(オースティン国防長官)とか、「非常に激しい戦いであり、相当な時間と犠牲を払うことになるだろう」(米軍制服組トップ・ミリ―統合参謀本部議長)などと言って、果てしなく戦争を継続・激化させようとしているのだ!
 米帝は戦争を終わらせるつもりもなければ、終わらせることもできない。米帝の金融・財政危機、世界支配・国内階級支配の危機ゆえに「ロシアを押さえつけ中国を打ち負かす」(国家安全保障戦略)ためのウクライナ戦争・中国侵略戦争―世界戦争に突き進む以外にないからだ。そしてゼレンスキーは、もっと武器をよこせと帝国主義の手先となって戦争を激化させている。これに対し、ロシア・プーチンは隣国ベラルーシに戦術核兵器の配備を開始した。核戦争の危機は一線を越えようとしている。
 どんなに人民が犠牲になろうと戦争を継続する帝国主義とスターリン主義(とその残存物)を打倒し、今すぐ戦争を終わらせよう。
 ウクライナ軍は、ロシア軍の「必死の抵抗」を突破できず、米欧供与の戦車や戦闘車が破壊されている。米帝・NATO諸国は兵器・弾薬の量産態勢を総力で整え、劣化ウラン弾を含む残虐兵器をウクライナに送り続けようとしている。
 7月11、12日にリトアニアで開催されるNATO首脳会議では、NATOの「ウクライナ委員会」を「ウクライナが対等な立場で、一緒に意思決定を行う」という「理事会」に格上げすることや、ソ連崩壊後初となる対ロシアの軍事作戦「新地域防衛計画」、武器・弾薬を大幅に増産する「国防生産行動計画」の策定が狙われている。さらにNATOがウクライナに対して長期にわたる巨額の軍事支援を担保するための「安全保障協定」の締結も画策されている。米帝・NATO諸国がウクライナ戦争にのめり込み、対ロシアの戦時体制に突入しようとしている。まさに第3次世界大戦へ向かってすべてが動きだしている。ここにNATO非加盟国である日本帝国主義の岸田が出席し、NATO東京事務所設置などを協議する。日帝がウクライナ参戦・世界戦争突入へ決定的に踏み込むのだ。
 帝国主義の「武器とカネ」によって支えられた戦争を続けることがウクライナ労働者人民の「解放」をもたらすことなど、絶対にありえない。帝国主義足下で反戦闘争を爆発させ自国政府を打倒することが、ウクライナ戦争を今すぐ終わらせる道だ。岸田のNATO首脳会議出席を絶対に許さず7・11新宿反戦デモを爆発させよう!

戦争国会を徹底弾劾する

 6月21日、大軍拡・戦争国会が閉会した。岸田政権は、G7広島サミットで戦争激化に火をつけ、国会で、国を挙げて軍需産業を育成する防衛装備品生産基盤強化法、軍事費2倍化の防衛財源確保法、日帝の核武装を狙うGX(グリーントランスフォーメーション)2法、入管法改悪、マイナンバー関連法改悪など、戦時体制へと突入させる反動諸法案を野党の度し難い屈服と総翼賛化のもとで成立させた。だが、労働者人民はこの歴史的反動国会を断じて許しはしない。
 岸田は閉会後、「30年ぶりの高い水準の賃上げ」などと誇ってみせたが、物価高騰で実質賃下げではないか! マイナ保険証も大破産だ。「少子化対策」と言うが、結局は社会保障解体と大増税に向かうしかない。岸田内閣の支持率は、この1カ月で12㌽下落し33%、不支持率は12㌽上昇し58%に達した。労働者人民の怒りは深まるばかりだ。しかし、連合は岸田と一体化し労働者を裏切り続けている。岸田も連合も打倒しなければならない。
 岸田は、この危機突破の道を、7月NATO首脳会議出席や、8・6広島―8・9長崎の式典出席などを焦点としながらウクライナ参戦と中国侵略戦争への突進にかけている。それは労働者の生活も地域も破壊し戦争に総動員する攻撃だ。革命的反戦闘争を闘い抜き、日帝・岸田政権との内乱的激突を発展させ、帝国主義打倒へ闘おう。

8・6広島に総結集を!

 サミット粉砕闘争は、今夏8・6広島―8・9長崎闘争を岸田との大激突点に押し上げた。8・6広島―8・9長崎を世界戦争・核戦争阻止の歴史的闘いの出発点としてかちとろう。岸田は核保有・使用を正当化した「広島ビジョン」をもって、8月6日の平和記念式典に出席し、再びヒロシマを踏みにじろうとしている。松井一実・広島市長は6月9日、「広島ビジョン」を評価すると言い放った。「広島ビジョンの実現」を発信し、被爆者を踏みにじる「式典」など絶対に許すことはできない。
 8月6日、原爆ドーム前を埋め尽くす大結集を実現しよう。サミット粉砕闘争は、被爆者の怒りを解き放つ一方、サミットを歓迎した原水禁運動の破産や日本共産党、連合の翼賛化を突き出した。8・6大結集は、これらをのりこえ、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの怒りを一つにして新たな反戦反核闘争を創造する歴史的挑戦である。
 全学連を先頭に切り開いた国会・三里塚・杉並・沖縄決戦とサミット粉砕闘争の勝利、国家の全体重をかけた新自由主義攻撃に勝利し階級的労働運動の展望を示してきた国鉄闘争と11月労働者集会。ここにこそ戦争を阻止する力がある。この闘いを土台に8・6広島―8・9長崎に大結集し、岸田打倒へ進撃しよう!

------------------------------------------------------------
岸田のNATO首脳会議出席を許さない!
ウクライナ戦争推進許すな! 改憲・戦争の岸田倒せ!
7・11新宿反戦デモ
 7月11日(火)午後6時30分 JR新宿駅東口アルタ前
 午後7時 デモ出発
 主催 改憲・戦争阻止!大行進東京

このエントリーをはてなブックマークに追加