首相官邸へ怒りのデモ 汚染水放出、参戦を許すな!

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週刊『前進』04頁(3313号01面02)(2023/10/02)


首相官邸へ怒りのデモ
 汚染水放出、参戦を許すな!

(写真 9・23全国闘争 ウクライナ戦争ただちにやめろ 「戦争に突き進む岸田政権を倒せ!」。全学連を先頭に首相官邸へ進撃【9月23日 東京都港区】)


 帝国主義の世界戦争と日本の参戦を絶対に阻止する決意を固め、「汚染水放出即時中止せよ!ウクライナ反戦・岸田打倒!9・23全国集会・デモ」が9月23日、東京・芝公園で闘いとられた。改憲・戦争阻止!大行進が主催し全国から800人が結集、「ウクライナ戦争ただちにやめろ!」「岸田を倒して戦争とめよう!」の訴えを首都・東京にとどろかせた(2面に主な発言)。10・21国際反戦デー闘争の爆発から11・19労働者集会の大結集へ、世界戦争を阻止する今秋決戦の火ぶたが切られた。
 「戦争の時代の戦争反対とは国策に逆らうこと、自国政府を打倒することです。今必要なのは戦争を内乱にするための反戦行動です」。集会は大行進呼びかけ人の森川文人弁護士の戦闘的な主催者あいさつで始まった。会場にはインターネットで知り遠方から参加した人も多数いる。ウクライナ反戦・岸田打倒の闘いが今こそ求められている。
 冒頭の原発汚染水放出反対のアピールでは、福島の怒りを爆発させ、3・11反原発福島行動実行委員会の長沢宏さんが現地抗議闘争を報告、中国侵略戦争のための排外主義をはね返そうと訴えた。動労総連合水戸の石井真一書記長も「反戦を訴え労働組合が立ち上がるべきだ」と力を込めた。
 在日ビルマ市民労働組合は、ミャンマーの軍事独裁政権を支える岸田政権を弾劾、「子どもを殺すな。日本から戦争反対を世界中に広げよう」と呼びかけた。
 基調報告は大行進呼びかけ人の洞口朋子杉並区議。「ウクライナ戦争はアメリカによる対ロシアの帝国主義戦争です。没落する米帝が世界支配をかけ『ロシアを抑えつけ、中国を打ち負かす』世界戦争に突っ込んでいる。戦争を終わらせる道は実力で帝国主義を倒すことです。10・21国際反戦デー闘争を爆発させ、『国際反戦大集会』として11・19日比谷野音を埋め尽くそう」と鮮明に提起し、満場の拍手で確認された。
 11・19労働者集会への訴えでは、動労千葉の関道利委員長が「ストライキを復権し階級的労働運動をよみがえらせ、労働者の国際連帯で戦争を止めることを宣言する場にしたい」と決意を表明。港合同執行委員で大行進関西の代表代行の木下浩平さんは、全港湾や関西地区生コン支部、公務員組合らと連帯した軍港化阻止の闘いを報告、大行進運動を前進させ11・19へ攻め上ろうと訴えた。
 侵略戦争を阻む闘いの拠点から、三里塚芝山連合空港反対同盟の宮本麻子さん、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長、大行進沖縄の赤嶺知晃全学連委員長、大行進神奈川の船木明貴さんが、世界戦争・核戦争を阻む巨大な反戦デモを呼びかけた。
 全学連からは矢嶋尋副委員長、亀井陽慧書記次長が登壇、「学生は人生をかけて帝国主義打倒の反戦闘争に決起する」と表明した。
 大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が「この集会にこそ戦争を止める力がある。命をかけて戦争を阻止しよう」と締めくくり、参加者はデモに出発した。
 米大使館や首相官邸を直撃するデモは米日帝を徹底弾劾。全学連はヘルメット姿のスクラムデモで前進した。右翼の街宣車が妨害に現れ、警察権力は内乱的激突で街頭の人々が大合流することを恐れ規制を強めたが、デモへの合流や多くの支持が集まった。

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