「海上輸送群」新設するな 海自呉地方総監へ申し入れ

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週刊『前進』04頁(3313号04面02)(2023/10/02)


「海上輸送群」新設するな
 海自呉地方総監へ申し入れ

(写真 南西諸島を戦場にさせない 8・6ヒロシマ大行動実行委員会が地元・呉の仲間や広大自治会らと共に、海上自衛隊・呉地方総監部前で防衛大臣と呉地方総監へ抗議の申し入れ行動【9月20日 広島県呉市】)

 8月31日に発表された2024年度の防衛関係予算の概算要求は、過去最大の7兆7385億円になった。その中では南西諸島などに戦車や弾薬を運ぶため「自衛隊海上輸送群」を25年3月に海上自衛隊・呉基地に設け、陸上自衛隊を中心にして陸海空共同の部隊にすると計画されている。重大な事態だ。
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、9月20日に地元・呉の仲間や広大自治会の学生らと共に、海上自衛隊・呉地方総監部前で防衛大臣と呉地方総監への抗議の申し入れ行動を行った。呉が中国侵略戦争の大拠点になろうとしていることに対して、地元の女性からは、空母「かが」の改装工事や呉湾内での大型弾薬庫建設、南西諸島の島々を戦場にすることへの激しい怒りがたたきつけられた。
 申し入れ行動をしている最中にも沖縄ナンバーの自家用車に乗った陸自隊員が基地構内に入ろうとしていた。陸海空共同の部隊としているが、来年度に設置する統合司令部の直轄部隊と言う方が正確だろう。来年度にこの海上輸送群を中型輸送艦1隻と小型揚陸艇3隻の体制で発足させ、27年には中型輸送艦2隻と揚陸艇8隻に増やすとしている。NHKの報道によれば、奄美大島での岸壁整備が進めば、奄美大島に配備する可能性もあるという。
 この海上輸送群は、今年から米陸軍が横浜港のノースドックに常時配置部隊として新設した揚陸艇部隊の編成とそっくりだ。この米陸軍の部隊の役割は、大型の輸送船が着岸できない島々の砂浜に直接、戦闘部隊や戦車などを陸揚げすることだ。台湾有事を口実にして、日米両軍は南西諸島を軍事要塞化するだけでなく、陸自水陸機動団などが基地のない島へ部隊を展開するために戦闘車両やミサイル発射装置を輸送しようとしている。
 申し入れ後、8・6ヒロシマ大行動の仲間たちは呉駅前でも街宣を行い、戦争・大軍拡の岸田を反戦・反核・反基地闘争の爆発で倒そうと力強く訴えた。
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