パレスチナ人民の蜂起に応え、帝国主義打倒の反戦闘争を ガザ空爆・侵攻を許すな イスラエル大使館に抗議 学生不当逮捕の弾圧と対決

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週刊『前進』04頁(3317号02面01)(2023/10/30)


パレスチナ人民の蜂起に応え、帝国主義打倒の反戦闘争を
 ガザ空爆・侵攻を許すな
 イスラエル大使館に抗議
 学生不当逮捕の弾圧と対決

(写真 「空爆をやめろ! ガザ虐殺を許さないぞ」警察の妨害をはねのけイスラエル大使館に抗議【10月20日 東京・千代田区】)


 イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの連日の無差別爆撃と地上侵攻の切迫に対して、全世界で猛然と抗議・弾劾の闘いが爆発している。10・7蜂起をもって情勢は一変し、戦争の元凶=帝国主義を打倒する新たな闘いが始まった。反戦闘争の爆発をかちとり、11・19労働者集会の歴史的成功へ攻め上ろう。
 10月20日午後、「改憲・戦争阻止!大行進東京」の呼びかけで東京・千代田区のイスラエル大使館へ怒りの緊急抗議行動が行われた。
 イスラエル軍はガザ地区をこの2週間だけで数千回も空爆し、今この瞬間も街や住宅、病院を破壊し、女性や子どもをはじめパレスチナ人民を無差別に大虐殺している。すでに5千人が殺された。イスラエルは電気や水、燃料、食料、医薬品などをすべて奪い取り、さらには地上軍による軍事侵攻を策動し、パレスチナ人民を皆殺しにしようとしている。
 抗議行動に集まった労働者・学生50人は、10・7蜂起に立ち上がったパレスチナ人民と固く連帯し共に闘う決意を固めて、実力で闘い抜いた。
 午後1時、地下鉄「麹町(こうじまち)」駅出口からイスラエル大使館周辺にはすでに多数の警察官が配置されていた。大使館に通じる公道はバリケードで完全に封鎖されている。いま世界中でイスラエルに対する人民の怒りが爆発しているが、警視庁は日本でもイスラエル大使館に人民の怒りが向けられることを恐れ、このような弾圧体制を敷いているのだ。
 参加者はバス通りを横断し、断固イスラエル大使館まで行こうと前進した。すると多数の警官、私服公安刑事が顔を引きつらせて「大使館に抗議に行くな!」と言いだし、立ちふさがって暴力的に妨害してきた。体と体のぶつかり合いになった。「正当な抗議行動を妨害するな!」「お前たちはイスラエルの大虐殺に加担するのか!」
 全学連の学生が先頭で闘った。もみ合いになりながらも参加者は一歩も引かず、足を踏ん張って踏みとどまり、大使館への抗議・弾劾行動を続けた。全学連、労組交流センターの労働者が、「イスラエルは今すぐ空爆をやめろ」「地上軍のガザ侵攻を絶対に許さないぞ」と叫び、アピールを行った。大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士もかけつけてマイクを握り、イスラエルとそれを支えるアメリカ帝国主義を徹底弾劾し、「警察は抗議行動を妨害するな! 道を開けろ」と怒りの声を上げた。
 こうして抗議行動は警察の妨害を学生・労働者の団結した力で粉砕して40分間以上にわたり闘われた。近所の住民や、周辺のビル・商店の労働者も道端に出てきて抗議行動に注目した。

ただちに全学連A君を釈放しろ

 参加者が行動を終わって帰りかけた時、突如、多数の警官が部隊の最後尾にいた全学連のA君に襲いかかり、地面に引き倒し、「公務執行妨害」をでっち上げて不当逮捕した。「旗ざおで警官を突いた」などというのは完全な言いがかりだ。抗議行動が断固闘われたことに打撃を受けた警視庁による報復弾圧であり、日本帝国主義国家権力・岸田政権がどれほど中国侵略戦争情勢下での人民の反戦闘争の広がりを恐れているかを示している。絶対に許せない。
 参加者は現場で強く抗議するとともに、直ちにA君が連行された麹町署にかけつけ、署の玄関前で「今すぐ釈放せよ」と要求して闘った。A君を直ちに奪還しよう!

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