韓国 労働者大会に5万人 労組破壊と戦争のユン政権と対決

週刊『前進』04頁(3320号01面02)(2023/11/20)


韓国 労働者大会に5万人
 労組破壊と戦争のユン政権と対決

(写真 西大門交差点に設置された舞台を起点として、韓国全土から集まった約5万人の労働者が車道を埋め尽くした。動労千葉訪韓団も合流した【11月11日 ソウル市】)

 韓国・ソウルで11月11日、120万人を組織する全国民主労働組合総連盟(民主労総)の主催で全国労働者大会が開催された。1970年11月14日、ソウルの平和市場で自らの体に火を放って労働者の権利を訴えた青年労働者チョンテイル烈士の精神を継承し、「120万チョンテイルの反撃」を宣言。全国から労働者5万人が集まり、労働・民生・平和破壊のユンソンニョル政権退陣を叫んだ。動労千葉の関道利委員長、渡辺剛史書記長を先頭とする約30人の動労千葉訪韓団は民主労総ソウル地域本部と共に一連の行動に参加した。(関連記事2面)

車道を埋めて大会

 11日、西大門に設置された舞台を先頭に大会参加者は大通りの片側車線を埋め尽くし、一帯が熱気と喊声(かんせい)に包まれた。
 9日には民主労総が求めてきた労組法2・3条改正案が国会本会議で可決された。資本による労組破壊のための損害賠償請求を制限し、間接雇用の労働者に対する親会社の責任をより広範に認めさせるためのものだ。しかし、ユンソンニョル大統領は拒否権を行使して施行を阻もうとしている。労組活動の権利をかちとる闘いは正念場だ。
 ユンテックン委員長職務代行は「核汚染水海洋投棄で国民の命を無視する大統領はいらない」「労組活動を暴力だと罵倒して弾圧する政権はいらない」と宣言。金属労組、言論(メディア)労組、公共運輸労組の委員長が次々と発言に立ち、労組破壊と民営化を狙うユン政権と真正面から対決して闘う決意を述べた。
 労働者大会に続いて開催された「ユンソンニョル政権退陣総決起」には農民・貧民・青年・学生・女性・自営業者が合流。約6万人が結集した西大門一帯に、「ユンソンニョル政権退陣せよ!」と高らかに宣言する声が響き渡った。
 集会後のデモは二手に分かれ、龍山(ヨンサン)の大統領執務室とソウル雇用労働庁方面へ向かった。

鉄道民営化阻止へ

 これに先立ち、訪韓団は民主労総ソウル本部と共に、民営化阻止や正規職化を掲げて独立門で開催された公共運輸労組の事前大会に参加した。9月の鉄道労組スト、10月のソウル大病院や金融機関コールセンターなどでのストに続く第3次共同スト決意大会だ。
 この場には、全面ストを構える全国鉄道労組とソウル交通公社労組、1日からハンスト闘争を続ける国民健康保険顧客センター(コールセンター)支部、年金改悪反対ストを構える国民年金支部をはじめ6千人を超える組合員が集まった。鉄道労組のチェミョンホ委員長は、鉄道民営化阻止へあらゆる闘争の準備を整えると宣言した。司会から、日本の動労千葉が参加していることが紹介された。
 民主労総は8日にイスラエルによるガザ虐殺弾劾・即時停戦を求める声明を発した。ユン政権打倒・戦争阻止へ闘う韓国労働者階級といっそう固く団結し、岸田政権打倒へ共に闘おう。
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