韓日労働者共同声明

週刊『前進』04頁(3320号02面02)(2023/11/20)


韓日労働者共同声明


 私たち韓・日労働者は、国際連帯20周年を迎え、現在直面した重大な情勢の中で、以下の通り訴えます。
 ウクライナにおける戦争は長期化・泥沼化し、一方イスラエルは、パレスチナ自治区であるガザで、凄惨(せいさん)な虐殺を強行しています。断じて許すことができません。戦争はヨーロッパから中東に拡大しています。
 全世界的戦争危機の中で、私たち韓・日労働者の最大の課題は、東アジアにおける戦争を阻止することです。「ロシアを抑えつけ、中国を打ち負かす」という米国家安全保障戦略の下、韓―日―米3カ国で初の合同空中訓練が行われるなど、「3国軍事同盟」構築が進められています。朝鮮半島における軍事的緊張が高められ、「台湾有事の危機」が叫ばれ、東アジアにおける戦争の危機が高まっています。
 日本の岸田政権は、米国家安全保障戦略の一翼を担い、「5年で43兆円」の大軍拡や数々の反動法成立の強行、沖縄―南西諸島の軍事拠点化、戦争国家へと臨界点を超えて突き進んでいます。原発再稼働・核武装のために、福島原発汚染水の海洋放出という暴挙に出ています。こうした戦争政策と一体で、民営化攻撃が吹き荒れています。関西生コン支部への歴史的な弾圧、JRにおける「労組なき社会」化攻撃等、労働組合弾圧を際限なく行っています。
 韓国ユンソンニョル政権は、大規模な韓・米軍事訓練などで朝鮮半島の軍事的緊張を高め、戦争の脅威をあおっています。また、ユンソンニョル政権は、露骨に富者の利害を代弁し、労働者民衆を弾圧しています。建設労組に対する大々的な弾圧をはじめ、民主労総への弾圧と労組嫌悪、労働時間制度及び賃金体系改悪、鉄道、年金など、公共部門の民営化と改悪を試み、労働者の権利を破壊しています。
 私たちは、韓・日労働者のかけがえのない連帯を築いてきました。韓・日労働者の連帯こそ、東アジアにおける戦争を阻止する最大の力です。私たちは韓・日の反動政権と闘い、とりわけ東アジアにおける戦争を何としても阻止する決意です。そして、労働組合に対する弾圧を打ち破り、労働者の生活と権利を守る闘う労働運動の連帯をより一層前進させていきます。
 韓・日労働者国際連帯で戦争を阻止しよう!
 民営化・労働弾圧に立ち向かい、共に闘おう!
 2023年11月12日
 全国民主労働組合総連盟ソウル地域本部
 国鉄千葉動力車労働組合
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