ガザ侵攻拡大を許すな オスプレイ墜落弾劾 12・9新宿―全国反戦闘争へ

週刊『前進』04頁(3322号01面01)(2023/12/04)


ガザ侵攻拡大を許すな
 オスプレイ墜落弾劾
 12・9新宿―全国反戦闘争へ

(写真 11・19全国労働者集会後の銀座デモ。韓国・民主労総の労働者も共に行進)


 戦争と虐殺への怒りで日比谷野外音楽堂を埋めた2800人の大集会、パレスチナ・アラブ人民も大合流し「ガザ大虐殺をやめろ」の渾身(こんしん)の訴えを轟(とどろ)かせた銀座デモ----「11・19全国労働者総決起集会/改憲・戦争阻止!1万人大行進」は、世界戦争と対決する労働者階級人民の巨大な反戦決起の出発点となった。ガザ北部やヨルダン川西岸では11月24日からの「戦闘休止」以降もイスラエル軍の攻撃が続き、26日にはネタニヤフ首相が「勝利まで続ける。われわれを止めるものは何もない」と言い放った。この虐殺を背後で支えながらウクライナ戦争・中国侵略戦争を推進する米日帝国主義は29日、鹿児島県屋久島沖で米軍オスプレイ墜落の大事故を引き起こした。絶対に許せない。11・19の地平をさらに発展させ、12・9新宿デモをはじめ全国で反戦闘争に立とう!

虐殺再開狙うイスラエル

 イスラエル国防相・ガラントは27日、「われわれが戦闘に戻れば、同じ力、それ以上の力を行使する。われわれはガザ全体で戦闘を行う」と宣言し、イスラエル軍報道官は「戦闘休止の間、イスラエル軍は次の段階への準備を進める」と述べた。イスラエル軍は「戦闘休止」期間終了後ただちに、南部を含むガザ全域に対して大虐殺を再開し、文字通りガザを更地化しようとしているのだ。
 すでにイスラエル軍は、ガザ北部に東西を横断する全長8㌔の道路を建設。ガザ北東部から地中海にまで達し、周辺に土塁も構築されている。ガザを南北に分断し北部を占領・支配した上で、そこから南部への大攻撃をしかけようとしていることは明らかだ。
 ガザとヨルダン川西岸では「戦闘休止」期間中もイスラエル軍による大小の攻撃や軍事作戦が続いている。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエルは28日までにパレスチナ人収監者150人を釈放したが、同じ期間に新たに133人を拘束したという。そもそも釈放された150人のうち半数以上は起訴も裁判も経ず違法に長期勾留されてきた人々である。米CNNのような西側メディアですら、「イスラエルがパレスチナ人に罪状を示さず、司法手続きを経ないまま収監する『行政拘禁』は、これまでも各方面から批判を浴びてきた」「行政拘禁下のパレスチナ人は先月(10月)初めの時点で1200人あまりと、過去約30年で最多を記録」と報じている。イスラエルにハマスらの「人質拉致」を非難する資格など一切ないことは明らかだ。
 この上、全パレスチナ人を追放し、抵抗する者を皆殺しにする民族浄化・ジェノサイドを再開することなど、絶対に許すことはできない。全世界でパレスチナ連帯闘争が大衆的実力闘争として爆発している。11・19闘争に結集した2800人が組織者となり、アメリカ帝国主義=イスラエルを支える日本帝国主義の打倒に向かって、反戦闘争のさらなる爆発をかちとろう。

オスプレイ全面撤去せよ

 日帝・岸田政権は、イスラエルのガザ虐殺を擁護する一方で、中国侵略戦争に向けた大軍拡と戦争国家化の攻撃を強め、この間も米軍・自衛隊の一体化や日米共同訓練の激化を進めてきた。そうした中で29日、米軍横田基地所属のCV22オスプレイが岩国基地から沖縄に向かう途中、屋久島空港(鹿児島県屋久島町)から沖合1㌔の地点に墜落するという大事故(30日時点で1人死亡、7人行方不明)が発生した。
 事故現場の海域では複数の漁船が操業中で、屋久島町の多くの住民も墜落の瞬間を目撃。メディアの取材に対し、「機体が180度ひっくり返り、背面飛行のように真っ逆さまになり、火が出て爆発したあとはそのまま垂直に落ちた」「自分がいた方に向かってくるように感じたが逃げようがなく、非常に強い恐怖で体がぶるぶると震えた」と、何人もの住民が生々しく証言している。ところが、この「機体が空中で上下反転し、炎上・爆発して垂直落下」という明らかな墜落事故について、防衛省は事故発生直後の緊急会見で「最後までパイロットが頑張ってコントロールしていたので(墜落ではなく)『不時着水』だ」(宮沢博行防衛副大臣)などと述べ、卑劣にも事故を小さく見せようと偽装を試みた。
 米海兵隊の対中国作戦としての「遠征前進基地作戦(EABO)」の成否は、オスプレイを使った部隊の迅速輸送にかかっている。だからこそ、米軍・自衛隊はこの間、オスプレイの配備と飛行訓練を激化させてきたのだ。今回の大事故はその必然的な帰結にほかならない。沖縄、横田、木更津、佐賀のオスプレイをただちに全面撤去せよ!
 日帝はすでに中東での戦争にも、米帝と共に深々と関わっている。26日にイスラエル系企業が所有するタンカーがイエメン沖で武装勢力に一時拿捕(だほ)され、米海軍の介入で奪回された際、海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」と哨戒機P3Cが「情報提供」「周辺警戒」という形でこの作戦に参加した。パレスチナ人民の10・7蜂起が米帝の中東支配に大打撃を与え、武装勢力の戦闘も含めた中東諸国人民の新たな闘いが始まる中、米欧日帝国主義とイスラエルはこれを軍事力で圧殺しようと必死になっているのだ。絶対に許すことはできない。
 パレスチナ・中東人民と連帯し、12月反戦闘争の爆発で岸田を打倒しよう。

12月反戦闘争に総決起を

 12月反戦闘争の巨大な爆発をかちとるためにも、11・19国際反戦大闘争の地平をしっかりと確認することが必要だ。
 11・19闘争は第一に、すでに世界戦争が始まった中で、「帝国主義のもとでの平和」という幻想を追い求めるのではなく、戦争を不可避とする帝国主義の打倒をめざす反戦闘争を打ち出した。
 イスラエル軍によるガザ大虐殺に対し、全世界の人民が怒りに身を震わせ、自らの命に代えてもこの虐殺を止めたいという強烈な意思で反戦闘争に立ち上がった。他方で、ウクライナ戦争では「ロシアの力による現状変更を許すな」「戦争犯罪だ」などと非難してきた米欧日帝国主義の頭目らは、1カ月ほどで1万5千人もの人々が一方的に命を奪われたことに「やめろ」の一言も発せず、ガザへの空爆や地上戦による無差別殺戮(さつりく)を「自衛権の行使」と擁護し続けている。この現実は一体なんなのか! 結局、米帝の利益と都合が全てだということが白日のもとに暴かれたのだ。パレスチナ連帯闘争とは、米帝を基軸とする帝国主義の世界支配を打倒する以外に決着のない闘いなのだ。
 11・19闘争は第二に、10・7蜂起を支持し、帝国主義打倒へ向かう内乱的決起として闘い抜かれた。
 パレスチナ人民の10・7蜂起は「帝国主義の世界支配の矛盾の集中点である中東で爆発した歴史的な民族解放・革命戦争」であり、「今こそ日本と世界の労働者階級人民は、国際反戦闘争の巨大な爆発と自国政府=帝国主義打倒の内乱的決起で応えなければならない」(本紙3315号)――この訴えに、青年・学生をはじめ多くの労働者階級人民が共鳴した。そして帝国主義足下で生きる自分たちへの告発・糾弾として、10・7蜂起を真正面から受け止め、新たに行動を開始した。それが11・19日比谷に結集し、歴史的な国際連帯闘争としての成功をもたらしたのだ。
 11・19闘争は第三に、反戦闘争を闘う階級的労働運動こそ全人民的な反戦決起の土台であり、力となることを示した。闘う労働者が反戦闘争を真正面から訴える力強さと獲得性が示されたのだ。「労働組合は反戦の砦(とりで)」(動労千葉・関道利委員長)、「ゼネストが組織されれば戦争をとめることも不可能ではない」(全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部・武谷新吾副委員長)という呼びかけ労組からの提起は、戦争に対して労働組合がいかに闘うべきかを示した。今こそ戦争絶対反対を貫き実力闘争を闘う労働運動をよみがえらせよう。
 この11・19の地平を引き継ぎ、パレスチナ人民と連帯して岸田政権打倒に立ち上がろう。沖縄をはじめ全国で反戦・反基地闘争を爆発させよう。1971年渋谷暴動闘争を闘った大坂正明同志の無罪奪還へ、12・17全国集会―22判決公判闘争に駆けつけよう!

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