団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3322号04面01)(2023/12/04)


団結ひろば 投稿コーナー

11・19労働者集会に参加して

帝国主義打倒へ闘うと決意
 首都圏・学生 大場 徹

 11月19日、全国労働者総決起集会に参加した。日本全国、そして世界各国から2800人の労働者・学生が結集し、日比谷野外音楽堂を埋め尽くしていた。
 集会では国際連帯アピールで、実力で軍用船を阻止する闘いをつくり出した国際港湾倉庫労働組合(ILWU)ローカル10組合員のジャニエロ・バルトリップさんの「一人の痛みは皆の痛みだ」「全権力を人々へ」「全世界でのジェノサイドをやめろ」という発言や、在日パレスチナ人による痛ましい侵略の現状の告発、そして高槻医療福祉労働組合委員長の冨山玲子さんによる、虐殺を繰り返す帝国主義への涙ながらの怒りの吐露(とろ)が僕の使命感を奮い立たせた。
 帝国主義を打倒する道は困難を極めるし、苦難も経験するだろう。ただ労働者階級の立場を捨てて逃げることは、帝国主義の虐殺の黙認であり、僕にはそんな事は絶対に出来ない。集会後もパレスチナの情勢が激化する中でその気持ちはますます大きくなっている。僕は労働者階級の立場に断固立ち、国際連帯を強め、暴虐の鎖を断つ闘いを貫徹する決意であり、同じ決意を会場全体の人々から感じとる事が出来たのが破格に重要だと感じた。
 集会後はデモ行進を行い、パレスチナの虐殺や、それを恥知らずにも支援する岸田に対する怒りの声が街中一丸となって占拠した。11月集会を通して改めて労働者に国境は無いと分かった。世界中の労働者・学生が単一の階級として連帯し、恒久的な平和を実現する展望を実感した。

戦争止める力があると実感
 京都大学 そわか

 大学の先輩に誘われて参加しました。
 集会の発言の中で特に記憶に残っているのが二つある。一つ目は、「戦争に動員させられるのは学生・労働者だが、戦争を止められるのも学生・労働者」という趣旨の発言である。私たち学生・労働者は支配層の言うことだけを聞いていると、やがては戦争に動員されてしまうかもしれない。だが、おかしいことをおかしいと声に出せば、戦争でも止める力を持っている。むしろ反対の声を上げる以外には止める方法がないということを自分に気づかせてくれる発言でした。
 二つ目は「今日来た人が一人二人を誘って連れてくれば、来年は更に人数が増え、団結が深まる」という趣旨の発言である。団結を広げなければいけないという危機感と、この反戦の活動に誇りを持ち、周りの人にその意義を伝え、参加を呼びかけることの重大さを確認させてくれました。いずれの発言も主体性を持って活動することがやはり重要だと感じました。少なくとも2800人も同じ気持ちの人がいることがわかり、元気づけられました。
 デモ行進の感想としては、やはりデモは良くも悪くも目立つものであり、反戦活動している存在がいるということを多くの人にアピールできたし、見た人が問題意識を少しでも持ってくれたらいいなと思いました。外国の方を中心に手を振ってくれる人もいて、今起きている戦争に皆が関心を持ちつつも、デモに参加するほどには振り切れられないのが日本の現状なのかなと感じました。

連帯積み重ね大きな変革を
 首都圏・学生 貝塚 源

 私が大規模な集会に参加するのは、今年9月23日の芝公園における全国反戦集会以来で、今回が人生の中で2回目でした。私はこうした社会運動に参加し始めてまだ2カ月足らずで、各団体の主張や背景を捉えきれずにいることがたくさんあります。そうした中で印象的だったのは、ちゃんちゃこカンパニーさんが歌ってくださった「イムジン河」でした。支配者側にとっては、労働者や民衆同士が差別、軋轢(あつれき)、対立をもって分断していることこそが都合が良い状態であり、それが現代でもまかり通る中で、もともとは他国で半世紀以上前に作曲されたこの曲に胸を打たれたのだと思います。
 プログラム最後のインターナショナル斉唱でも、隣の人と肩を組みながら、労働者としての国際連帯を唱えられた時間がありました。集会途中にはみかんやおにぎりの支給もあり、大変有り難みを感じました。そうした小さな連帯・協力の積み重ねの先に大きな変革が生まれるものだと私は信じております。
 私自身、一体どの情報が正しくて、何を主張として掲げればよいか、葛藤する日々が続いています。正しい知見を持てきれず、そうした迷いがある状態で、それでも私がこうした社会運動に参加している理由は、自分のこの目で一度しっかり見て感じる必要があると考えているからです。
 今回のデモには外国人も多数参加しておりました。弾圧を沈黙では終わらせない。静かに秘めておきたいと思っています。

団結して闘うことを学んだ
 首都圏 M

 私は今、19歳です。「子ども」から「大人」に成長する過程の中で、これまで「家」と「学校」を行き来する日々を過ごしてきて、その二つの環境しか知らない状態で「働くとはどんなことか」わからずに考え悩むようになりました。
 実際には働く経験が無い中、本で労働者を蹂躙(じゅうりん)する「新自由主義」の恐ろしさを知りました。まだ闘うことを知らなかった私は、将来働くことに絶望しそうでいましたが、「労働者総決起集会」のことを全学連の方に教えていただいたことで、新自由主義を終わらせるために団結して闘う労働組合を甦(よみがえ)らせようと、労働者の方々が立ち上がり、連帯することを呼びかける動きがあることを知り、希望が与えられたと思いました。
 今回の11・19集会で、労働者の方々から実際の現場の話を聞き、そして国際連帯で戦争を止めるため共に立ち上がり、声を上げるデモ行進に参加した経験から、私は「闘うこと」を学び、その労働者と学生の方々と連帯した経験のおかげで社会と繋がることができ、闘うことへの無知を克服したと思います!

世界大戦の危機感抱き参加
 東海・青年労働者 S

 ウクライナ戦争の泥沼化、10月7日のパレスチナ民族解放闘争決起への報復としてのイスラエルによるガザ侵攻。第3次世界大戦が始まったと断言せざるを得ない今日、「何もしなければ、広島出身・被曝3世=反戦・反核に生きる宿命をもって産まれたことが嘘になってしまう」という強い危機感と問題意識で、今年も11月全国労働者総決起集会に参加しました。
 私が印象に残ったのは、前日の集会での日本イスラーム文化センターの中村和義さんによる、「イスラエルとの闘いは、宗教戦争ではない。紀元前からの争いでもないし、10月に始まったものでもない」という発言です。池上彰なんかがこの間、緊急特番を行っていますが、その内容はイスラエルとの紛争を「宗教戦争」に切り縮め、あたかも、「イスラエルを止めることは不可能」という諦めを組織する内容です。中村さんの発言は、池上彰や、「ネタニヤフ絶対正義」という報道を大洪水させている日本のマスメディア連中に対する断罪の霹靂(へきれき)という中身を持った発言でした。
 また、在日ビルマ市民労働組合からの発言も印象に残りました。ミャンマー軍を支援しているENEOSや三菱商事エネルギーなどの財界連中に対する怒りが、太陽プロミネンスがごとく、体内を駆け巡りました。帝国主義を打倒しよう!
 反戦闘争を闘う階級的労働運動への確信をもって、世界戦争阻止、岸田政権打倒の闘いと一体で、組合の闘いの勝利と青年部建設にばく進していきます☆

初参加者から感想が続々と
 東京西部ユニオン Y・S

 この秋、東京各地で3日に1回は反戦デモをやり、そのほとんどに参加した。イスラエルのガザ虐殺に際して私たちの本気度が問われた。「これは帝国主義の仕業であり、日本政府も同罪だ。沈黙は容認だ」と猛然と訴えていった。「敵」が鮮明になり、労働組合の役割も、どんなささいな攻撃も一つにつながった。
 11月19日、自分の地区から日比谷にこれまでを倍する参加を勝ち取れた。直後、初参加者から次々と感想が届いた。
 「デモ行進にパレスチナに縁のあると思われる2組の親子が途中加わり、子どもさんの本当にうれしそうな優しい表情を見て、デモに参加して良かったと思いました」「帰宅後、洞口朋子さんの議会質問を読みました。正面から問題をとらえた堂々としたご質問です。区長は正面から向き合ってくれたでしょうか。今の社会には心がない。活躍を願います」「人生で忘れられない経験をしました」「インターナショナルを肩を組んで久しぶりに歌った」「懐かしき名前、世界の名前が並ぶ。労働者達は死んではいない。生きているのだ。連帯して、アメリカ資本、イスラエル資本、日本資本の連携を粉砕しよう」「翌日以降、日比谷集会・デモの報道は全く見られない。それだけ資本にとってはあってはならない闘いなのだ」
 心を震わせる団結は必ず通じる。「過激」「暴力反対」と言って足を引っぱる既成勢力はもう見限られている。世界戦争やあらゆる反動も、闘いの拡大に転化できる確信を得た。
 帝国主義を倒そう、一刻も早く。

世界のデモ動画見せオルグ
 東京・自治体労働者 O

 定年退職した組合の「動員」仲間で、区職労OBグループLINEを作っています。14人の登録者がいて、毎月の「19日行動」と「総がかり」系の大きな集会について独自の集合場所・時間を告知しています。
 「国会前19日行動」、なんと11月は「11月集会」とぶつかっており、午後2時からと時間もまるかぶり。どうしよう? 悩んだ末、このLINEに動労千葉国際連帯委員会が編集した動画で、世界中で闘われているパレスチナ連帯の数万数十万人のデモの様子を流しました。
 そして、11月集会の意義と3時からのデモコースを詳しく説明して、参加を呼びかけました。すると2人から「動画ありがとう」との返信が! 「日本で(こういう闘いを)広げられない責任も感じる」「日本からも、もっと大きく声をあげないと」「国会前が終わったら、会えれば」との反応です。
 当日、返信をくれた2人とは、互いに現在地をやりとりするものの、とうとうすれ違いのまま、解散地点の公園でやっと合流! その後、最後の隊列が来るまで、一緒にデモ隊を拍手で迎え入れて解散しました。多くの外国人が入ったデモ隊、明るくリズミカルなコール、のぼりや横断幕など、「とてもいいデモだったね!」と、満足そうでした。
 世界各国の巨万の人民のデモを見て「自分も何か行動しなくては」と、国会前から日比谷に来てくれた人は他にもいました。あの動画が、決定的なオルグになったと思います。

反戦訴え新しい仲間が参加
 関西 角田 里美

 8・6ヒロシマを終えてすぐ、組合の闘いの第一に反戦闘争を位置づけるべき時代が来たことをみんなで議論した。
 そして、9月から3カ月、地元の大行進の闘いへの参加を呼びかけたり、パレスチナ問題の学習会を行い、具体的闘いへの組織化に取り組んだ。その結果、今年の11月集会には新しい仲間と参加することができた。
 バックスタンドに立ち見が出るほどの参加者が見守る中、この戦時下の労働者に向けられている激しい収奪といかに闘っていくかが力強く確認された。とりわけ港合同からのストライキ宣言に会場が沸いた。
 国民はみな戦争に反対し、原発に反対しているのに、そうならない。見せかけの民主主義さえ取り繕えなくなっている。選挙を待つのではなく職場からストライキで社会を変えていく時代だ。私の職場でものめないものはのめないと団結して上からの不当な要求を拒否し、おかしいことをおかしいと言えるようになってきている。われわれが一丸となって要求した時、資本はいとも簡単に折れた。こういうことができる職場は仲間を大切にするし働きやすい。
 岸田政権はグラグラだ。全国の労働組合が反戦闘争に立てば社会は変えられる。そのためにも、分断のためにつくり出されたすべての差別に踊らされず、仲間を大切にし、労働者階級が権力を持って社会を回すんだという自信と自覚を持って岸田政権が企てる中国侵略戦争を絶対阻止しよう!

学生らの思いと叫びに感動
 関西・労働者 F

 今回初めて11月労働者集会に参加した。きっかけは、京都でガザ支援のデモに参加した学生から勧められたことだが、企業退職後の60歳代の者として、この運動がひょっとしたら自分の不足点を埋めることができるのではないかと考えたからである。読者には少し奇異に感じられるかも知れないが、一読願いたい。
 結果として、皆さんの切なる思いと叫びには感動を覚えた。若い学生たちの、また長らく活動を続けてこられた高齢な方たちの、諦めずに社会を良くしたいという思いに考えを巡らすと、それに応えて来なかった私のような企業経済人としては恥ずかしさを感じる。私は退職後、パレスチナやキューバ、ベトナムを訪問し、それを探してきたのだが、人間は自己中心的な性質を持つが、皆さんの活動からはそうじゃないところもあると感じもした。
 苦言も申したい。1千万人以上の都市で参加者数2800人はあまりに少ない。多くの賛同を得る上での障害は何か? わずかな考えの違いで市民グループがまとまらない、外に開いてないなど関西で運動に参加して感じることもあるが、皆さんの組織も同様なのではないかと危惧している。そうなると市民も近づきにくい。これは保守陣営の思うつぼだ。
 社会を良くしようという志は純粋さが必要だろうが、純粋過ぎてもまずいと思う。転向とは違う。それが自由経済競争のなかでもまれてきた私の感じる思いである。敵を間違えるな。よく話し合い、時に折り合いをつけるのだ。

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東海第二再稼働反対で集会
 原発とめろ!新橋アクション 北村美和子

 11月18日、東京都千代田区の日本教育会館で「東海第二原発の再稼働を許さない首都圏大集会」が開かれ、何カ月もかけて準備された集会は700人の参加で大成功しました。主催は「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」です。
 準備された講演は圧巻でした。まず元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが「嘘で固められた原子力」として講演。避難計画を「ふるさと喪失計画だ」と断罪し、老朽化した東海第二原発の圧力容器の劣化を監視する試験片を使い果たしていると暴露。
 いわき市から自主避難し、福島原発被害東京訴訟原告の鴨下美和さんが、いわき市が高濃度の放射能汚染被害を受けたにも関わらず避難指示が出なかった根拠として、「放射能測定のための航空機が人口過密地の上空を飛ばなかった」ことを明らかにし、自主避難者として受けた迫害、いじめなどに耐えながら家族とともに闘ってきた体験は胸に迫りました。
 前東海村村長の村上達也さんは、原子力界に取り込まれてはならない、「目に見える反対運動が必要だ」と檄を飛ばしました。
 さらに東海第二の防潮堤の鉄筋が岩盤の基礎まで到達していないことを原電が隠していたが、内部告発で事実が明らかになったことが報告されました。
 最後に各地域で一斉行動を担ってきた団体が熱い決意を表明。集会後、神保町をデモ行進しました。今が本当に正念場です。団結して立ち向かいましょう。

戦争を止めるカギは沖縄に
 沖縄民権の会 座覇光子

 「沖縄民権」四号ができました。「〝沖縄〟戦争を止めるカギ」をタイトルにしました。
 感想文が多く送られ予期せぬことで励まされ、大変ありがたく思っていますので一部紹介します。
 「『赤ちゃんの顔がどこかで笑って待っている』は衝撃的でした。人々の苦悩と向き合い共有していくことは、この社会を変えて行く原動力です」(Kさん)
 「この詩は読む人を突き刺します。戦争を止めることでしか、人間は人間になれませんね」(Sさん)
 「K氏の体験談で、沖縄のタクシー運転手に『何しに?』と聞かれ、『平和行進です』と言ったら、料金を取らず、その後昼飯まで共にした話に思わず噴き出してしまいましたが、涙が出てきました。これが沖縄人(ウチナーンチュ)の良心であり、真心であり、肝心(チムグクル)です。ささやかなひそやかな反骨不屈の精神です」(Yさん)
 「組合の若い沖縄出身者に渡します」(Tさん)
 「『沖縄問題は本土の問題』と言われながら、一歩も改善していません。裏表紙の古波津栄興さんの書の『見よ世界に広がる沖縄のどよめき』は、音ですから眼には見えません。見えないものを見るほどの闘い(自己変革)が必要だと思います」(Tさん)
 戦争を止めるカギは沖縄にあり、力に変えていくことができると確信します。どうかこの「沖縄民権」四号をご一読下されば幸いです。

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