大虐殺・民族浄化を許すな 怒りのデモ拡大 西岸でゼネスト

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週刊『前進』04頁(3324号03面01)(2023/12/18)


大虐殺・民族浄化を許すな
 怒りのデモ拡大 西岸でゼネスト

(写真  ストライキ当日の集会【12月11日 ヨルダン川西岸地区】)

(写真 「イスラエルへのアメリカの支援を終わらせろ!」。数千人のデモ隊がウォールストリートを進んだ【12月9日 ニューヨーク市】)


 イスラエルによるパレスチナへの民族浄化・ジェノサイドはすでに2カ月を超えて継続され、虐殺された人民の数は2万人に迫る。アメリカ帝国主義は停戦決議案への拒否権行使という形であらためて虐殺を支持し、ネタニヤフ政権は「ハマスを排除するために正義の戦争を続ける」と言い放った。パレスチナ人民の血叫びに応え、帝国主義を打倒する本気の反戦闘争が急務だ。

繰り返される病院突入の戦争犯罪

 12月12日、ガザ保健省は、イスラエル軍がガザ北部にあるカマル・アドワン病院に突入したと発表した。11日の攻撃で産科にいた母親2人が死亡し、病院には集中治療室の子どもや保育器に入る新生児を含む65人の患者が収容されていたにもかかわらずだ。
 保健省は、10月7日からの死者数は12月12日時点で1万8412人、負傷者は5万人以上に上ることも明らかにした。また、世界保健機関(WHO)は12日、ガザで限定的にでも機能している病院は全体の3分の1にも満たない11カ所だと発表した。そこにカマル・アドワン病院への襲撃が追い打ちをかけたのだ。ガザ住民の85%にあたる約190万人が避難民となり、水も食料も十分に得られない生活を強いられている。
 米メディアは、現在のガザへの地上攻撃は来年1月まで続き、その後も「強度を下げた」作戦を行うとの見通しを報じている。米帝・イスラエルはこの上さらに、どれだけパレスチナ人民の血を流し、命を奪うつもりなのか! 絶対に許せない。

米帝とイスラエルが虐殺継続を宣言

 米帝は12月8日、国連安全保障理事会での即時停戦決議案に拒否権を行使し否決させた(イギリスは棄権)。ネタニヤフは翌9日の声明でこれを「大いに評価」し、「イスラエルはハマスを排除するため、正義の戦争を続ける」と叫んだ。
 米帝とイスラエルが一体となって、パレスチナ人民を一掃するジェノサイドをあくまで遂行すると宣言したのだ。
 ネタニヤフは10日にも声明を発し、「テロリストたちに告げる。(ハマスのガザ地区最高指導者の)シンワルのために死ぬな。今すぐ降伏しろ」と恫喝したが、現にイスラエル軍がやっているのはパレスチナ人民への民族浄化であり、ガザの全住民を一人残らず虐殺または追放しようとしていることは明白だ。

ガザのためのスト中東諸国で広がる

 ガザ大虐殺に対するパレスチナ・中東人民の怒りは空前の規模で爆発し、各地で数万・数十万のデモが闘われている。また、労働者のストライキも拡大している。
 11日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸と東エルサレム(1967年以来イスラエルが占領)で、ガザ大虐殺に抗議する終日のゼネラルストライキが行われた。西岸地区では全域で交通が遮断され、商店や学校、政府機関、銀行などが閉鎖された。街頭での集会に集まった人々は、イスラエルだけでなく、あくまでジェノサイドを支持する米帝に対しても怒りをたたきつけた。
 この日の行動は「ガザのためのストライキ」として国際的に呼びかけられ多くの国で実行された。
 ヨルダンでも商店やレストランが閉鎖され、店頭には「ガザ停戦、大量虐殺を終わらせろ」などの横断幕が掲げられた。
 レバノンでは全国規模の大ストライキが決定され、公的機関、銀行、学校、大学が閉鎖された。トルコでも一部の店舗が閉鎖された。アメリカでも12月9日、デモがニューヨークなど各地で闘われた。
 パレスチナ人民と連帯し、米帝と並ぶ戦争推進者である日本帝国主義の足下から巨大なパレスチナ連帯・反戦闘争を闘いぬこう。

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