無実の獄中同志奪還を 新年アピール

週刊『前進』08頁(3325号04面02)(2024/01/01)


無実の獄中同志奪還を
 新年アピール

(写真 2024星野カレンダー【頒価1200円】に掲載されている星野文昭さんの絵「ロヒンギャ難民を生きる少女」)


 戦争と革命の時代、弾圧との闘いこそ党と階級闘争の死命を決する。11・14渋谷闘争へのでっち上げ殺人罪攻撃と闘う大坂正明同志、86年天皇式典と東京サミット反対のロケット弾攻撃に対するでっち上げ爆取弾圧で下獄中の須賀武敏同志の新年アピールです。わが誇るべき2同志を即時奪還しよう。(編集局)

24年を反戦闘争一色に
 東京拘置所在監7年 大坂正明同志

 1971年11・14渋谷暴動闘争戦士。殺人罪でっち上げで指名手配46年。2017年5月18日不当逮捕。東京地裁での裁判で大坂同志の無実は完全に立証されたが、検察が10月19日に「無期懲役」を求刑、12月22日判決。勾留は6年7カ月を超えた。74歳。
 このメッセージを皆さんが読まれるころには、すでに判決が出ていますが、私がこれを書いているのは、判決の2週間前です。そのため何とも言いようのない妙な気分で書くことになってしまいました。しかし、世界戦争情勢の最中、こんな私事でボヤいてばかりではいられません。
 ウクライナ、ガザと戦場は限定的ですが、この戦争に無関係でいられる国はありません。全ての帝国主義国は、ウクライナ、イスラエルに加担し、事実上参戦していると言えますし、食料危機に陥った国もあります。
 帝国主義の側は先に手を出したほうが悪いとして、「自衛権」を行使した「防衛戦争」だと主張します。しかしそれ以前の「先に手を出させる」ための攻撃や挑発には、まるでなかったかのように触れようとはしません。そして帝国主義各国は、それぞれの利益のために戦争を利用しています。だから戦争は泥沼化するばかりです。
 ここでしっかり見ておかなければならないことは、両戦争とも帝国主義の政策が根源であり、帝国主義が導火線に火を付けたのだということです。
 こうした世界戦争を止めることができるのは、世界の労働者階級の連帯のもとに、自国政府を倒すことです。日本の労働者階級もその一員として、岸田政権を倒すことが求められています。
 この日本の反戦闘争においては、岸田政権が画策する戦争政策の現場に限りなく肉薄することが重要です。そのためには階級的労働運動の中心に反戦闘争を据えて闘うことだと思います。反戦闘争を中心として闘うためには、全く新たな闘い方を必要とする職場・学園があると思いますが、果敢に挑戦して、創造していくことです。
 このところ日本軍(自衛隊と称する)の訓練が激増し、それも大規模化、長期化しているとのことです。特に沖縄には、訓練の場が集中し、ミサイル基地網も作られ、すでに戦場化していると言っても過言ではありません。全国各地でも戦争を実際にするための準備が進められています。これを止める闘いが求められているのです。
 今岸田政権はドンヅマリの危機に陥っています。だからこそ危機打開のために戦争政策を強めることが考えられるのです。5年間で43兆円の軍事費、そのための大増税なんて許せるものではありません。
 戦争なくしては延命できない帝国主義など打倒するしかありません。2024年を反戦闘争一色に塗りつくしましょう。
(2023年12月7日記)

命がけで虐殺とめよう
 横浜刑務所在監6年 須賀武敏同志

 迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で懲役11年の不当判決、18年2月下獄。命と健康を守るために、医療と刑の執行停止・即時釈放を要求している。79歳。
 2024年こそ、第3次世界大戦に突入した戦乱の時代を、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命の時代に転化する闘いをより本格的に開始しよう。
 米帝の全面支援を受けたイスラエルのネタニヤフ政権は、ガザ全土をジェノサイド地獄にたたき込み、220万のパレスチナ人民の命を奪う民族浄化作戦を遂行している。電気、水道、ガス、食料、燃料の供給をストップし、空爆、砲弾、銃撃で地域を丸ごと殺りくと破壊の場、焦土と化す、すさまじい包囲せん滅戦を繰り広げている。
 しかし、パレスチナ人民は渾身(こんしん)の蜂起をもってこれに決然と立ち向かい、殺人マシーンと化したイスラエルのシオニスト国家打倒のために、パレスチナ解放の大義を貫いて徹底的に最後まで闘おうとしている。10・7蜂起で新たに開始された被抑圧民族人民の民族解放・革命戦争の炎は今や全中東、アジア、アフリカ、中南米諸国の人民の心をとらえ、拡大している。
 これと連帯し結合した帝国主義本国におけるプロレタリアート人民の自国帝国主義打倒の革命への決起が、米帝とイスラエルによるジェノサイドをぶっとめ、時代を変革する最大の鍵であることがいよいよ明白になった。
 いま私たちがなすべきことは、眼前で起きているこの大虐殺を実力で止めるための行動に自らもまた命がけで立ち上がることを、一人一人の青年・学生に、一人一人の労働者に真っ向から訴えることだ。そしてそれを先頭に立って実践することだ。
 米帝と日帝はさらに「台湾有事」を口実にして、東アジアを核戦争の戦場とする対中国の恐るべき大戦争に突入しようとしている。その準備に国家の総力をあげて突進している。
 米帝が想定し、実行しようとしているのは、南西諸島をはじめとした日本全土を中国侵略戦争・核戦争の出撃拠点にすることだ。戦争に突入すれば、東アジア全域が第2次大戦時をはるかに上回る惨禍を強いられるだろう。日本も丸ごと焦土と廃墟(はいきょ)と化し、数千万人を超える青年、労働者人民が犠牲になることは避けられない。
 戦争絶対反対を貫き、戦争を内乱に、帝国主義打倒の革命に転化することは、すべての労働者人民の生き死にがかかった闘いだ。この闘いを最後までやりぬこう。私も獄中で、勝利をめざして共に闘います。

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