日教組教研集会に際し訴える 教育労働者は人生かけ反戦決起を 米日の中国侵略戦争阻止する先頭に

週刊『前進』04頁(3328号02面03)(2024/01/22)


日教組教研集会に際し訴える
 教育労働者は人生かけ反戦決起を
 米日の中国侵略戦争阻止する先頭に

(写真 改憲・戦争阻止!大行進の旗を押し立て、全国の教育労働者は11・19全国労働者集会・デモを共に闘った【東京都中央区】)

 日教組第73次教育研究全国集会が1月26〜28日に北海道札幌市で開催されます。世界戦争の開始に対し、私たちは人生をかけて反戦闘争に立ち上がる時がきています。今次教研集会で「ガザ大虐殺やめろ! 岸田のウクライナ参戦許すな! 米日の中国侵略戦争―世界戦争阻止!」を掲げ、日本帝国主義・岸田政権打倒の教育労働者の戦闘宣言を発し、巨大な反戦デモ・ストライキを巻き起こそうではありませんか!

戦争の元凶・帝国主義打倒に立とう

 米日帝国主義による中国侵略戦争―世界戦争が始まっています。何としても止めなければなりません。
 戦後世界体制の基軸国として君臨してきたアメリカ帝国主義が、世界支配を失うほどに没落しています。体制の延命をかけて米帝は、大国化した中国を体制転覆する大戦争に踏み出しています。米帝は「ロシアを抑えつけ、中国を打ち負かす」(米国家安全保障戦略)として、中国侵略戦争へ有利な環境をつくりだすためにウクライナ戦争を激化・泥沼化させるとともに、「新たな中東」をつくると宣言するイスラエルに中東の軍事支配を委ね、民族抹殺のガザ大虐殺を行わせているのです。
 10・7パレスチナ蜂起は、70年以上にわたる米帝=イスラエルの極限的な侵略・支配・抑圧に対する命がけの決起です。私たち日本の労働者人民はこれに応え、戦争の元凶である帝国主義を打倒し、侵略と虐殺の歴史を終わらせるために今こそ立ち上がる時です。
 日帝・岸田政権は、殺傷武器輸出を解禁しウクライナに武器・弾薬を提供しようとしています。また、軍事技術協力を進めるイスラエルを擁護しガザ虐殺にも加担しています。G7帝国主義強盗の一角として登場しながら、自らの存亡をかけて中国侵略戦争―世界戦争を決断しています。
 自民党副総裁・麻生太郎は「台湾海峡で中国と戦う」と公言し、陸上自衛隊幹部は靖国神社に集団参拝し「戦う覚悟」をうち固めています。沖縄では辺野古新基地建設の埋め立て工事を強行し軍事拠点化を推し進め、全国の民間空港・港湾の軍用整備を急ぎ、住民に対しては学校を拠点にしてミサイル避難訓練と称した戦争動員を今年度44カ所で行っています。日帝・岸田政権は、アジア人民2千万人を虐殺したあの侵略戦争を本気で繰り返そうとしているのです。今度こそ侵略戦争を止めなければなりません! 現に進行する戦争を止めずして、平和教育や人権教育はまったくの空語ではありませんか!
 求められていることは、中国―アジア人民、パレスチナ人民と連帯し、日帝の侵略戦争を内乱に転化する闘いです。巨大なデモ、ストライキで内乱的情勢をつくりだし、岸田を打倒し戦争継続を不可能にしましょう。中国侵略戦争の要となる日本の参戦を阻止することは世界戦争を阻止する決定的位置をもっています。
 新自由主義と戦争の政治をほしいままにして教育と教育現場を踏み荒らしてきた安倍派を筆頭とする連中が、裏金をつくっても監獄へ行くこともなく、戦時国家への転換を進めています。こんな腐敗と戦争の自民党・岸田がどうして許せるでしょうか! 反戦決起の真剣な呼びかけがあるならば、「教え子を再び戦場に送らない」「ヒロシマ、ナガサキ、オキナワを繰り返すな」と闘ってきた教育労働者が立ち上がらないはずはありません。

連合、日教組本部の戦争加担を許すな

 しかし、連合、日教組本部は帝国主義と対決するどころか、虐殺・戦争に加担しています。
 日教組本部は「ハマスがイスラエルへの大規模な攻撃を開始したことを発端に、イスラエル軍はガザ地区への攻撃を強め、懸念すべき状況が生じている。暴力ではなく対話による直接交渉での早期解決を求める」などと、帝国主義の圧倒的な暴力による抑圧・虐殺・弾圧に対し血を流して闘ってきたパレスチナ人民の苦難の歴史を一顧だにせず他人事のように語っています。そして日帝のガザ虐殺への加担を阻止しようともせず「人道支援」「パレスチナ支援カンパ」を呼びかけているのです。また、連合事務局長の清水秀行・元日教組委員長は、ウクライナ負傷兵の自衛隊病院への受け入れを「ナイチンゲールの人道主義」として、兵士として再び送り出す医療行為を賛美しています。
 「民主主義」「人権」「法の支配」「平和」を振りかざす帝国主義の欺まんと、連合や日教組本部の偽善と何が違うというのでしょうか。自民党と一体化する連合、日教組本部は打倒しかありません。戦争を止める力は、帝国主義に「平和外交」や"よりよい支配〟を求めることにはありません。労働者階級にこそその力があるのです。

教育労働者のデモとスト巻き起こせ

 動労千葉、関西地区生コン支部、港合同が呼びかけた11・19全国労働者総決起集会・デモは、在日外国人、海外の韓米独労働者も合流し3千人が結集し「労働者の力で戦争を止める」「労働組合は反戦の砦(とりで)だ」と労働者国際連帯の力を示しました。ここにこそ帝国主義を打倒する展望があります。
 「職場で殺されることも戦争で殺されることも拒否する」と掲げた教育労働者の反戦決起や、非正規職組合員の生存をかけたスト決起も始まっています。全国各地で教育労働者が改憲・戦争阻止!大行進運動を組織し、反戦反基地闘争の先頭に立っています。大行進運動を大発展させ、巨大な反戦デモ、ストを巻きこし、岸田打倒へ共に闘おうではありませんか!
(革共同教育労働者委員会)
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