8・6広島暴処法弾圧に怒り 勾留理由開示公判で裁判所を追及

週刊『前進』05頁(3336号04面01)(2024/03/18)


8・6広島暴処法弾圧に怒り
 勾留理由開示公判で裁判所を追及

(写真 「反戦反核運動つぶしの8・6弾圧許さないぞ」「5人をただちに釈放しろ」広島地裁にシュプレヒコール【3月7日 広島市】)

 8・6広島暴処法(暴力行為等処罰に関する法律)弾圧での5人の仲間への不当弾圧に怒りを燃やし、現地広島ではこの間連日、街頭や職場で5人の仲間の即時釈放を訴える署名を集め、弁護士費用などのカンパを訴えています。並行して、5人の留置されている警察署に対する抗議と5人への激励行動に取り組んでいます。街頭では、私たちの不当弾圧粉砕の訴えに熱い討論が生まれ、「8・6に原爆ドーム前での反戦反核集会を禁止することも逮捕も許せない」と怒りの声が次々あがっています。
 また、ビラ配りをしていた仲間の知人が偶然通りかかり、報道ですでに知っていた彼のほうから、「(ビラ)1枚だけじゃなくて一杯くれよ」とうれしい声がかけられました。署名もお願いすると「(店に)署名も置くよ」と署名をした上に署名用紙を預かってくださいました。
 また労働者の仲間も自分の職場でビラを配布し、署名を呼びかけています。ある職場では、数年来運動から遠ざかっていた人もこの弾圧への怒りを表明し、署名するなどの決起が生まれています。今回の弾圧は岸田政権と国家権力の墓穴を掘ったと言って過言ではありません。救援運動は急速な広がりを見せています。

戦時型弾圧許すな

 3月7日に開かれた勾留理由開示公判には中国・四国地方の各地、関西からも多くの仲間が即時釈放を求めて結集しました。公判を5人別々に行うという許しがたい決定を行った裁判所を後悔させてやろうと、5回とも傍聴席を満席にして臨みました。
 森川文人弁護人と端野真弁護人が、暴処法の違憲・違法性と5人の同志に対するでっち上げ弾圧について全面的に明らかにしました。暴処法が治安維持法と一体で作られた運動つぶしの弾圧立法であり、「広島地裁・林宏樹裁判官による5人の勾留は、戦争に向かう岸田政権の政策を補完し援助するものにほかならず許されない」と弾劾した。
 同時に松井広島市政が岸田政権の先兵として、広島を新たな「軍都」にしようとしていること、新任職員研修に教育勅語の引用を続け、『はだしのゲン』を平和学習教材から削除し、G7広島サミットで発せられた、核兵器を容認する「広島ビジョン」を賛美したことなどに対して怒りをたたきつけ、そしてこの弾圧が戦時弾圧であることを鮮明にし、直ちに釈放せよと裁判官に迫りました。
 私たちは「反戦反核つぶしの8・6弾圧に抗議し不当逮捕された5人の即時釈放を求める」緊急抗議声明を裁判所に提出し、5人の即時釈放を求める署名300筆以上を第一弾として広島地裁に対して提出しました。
 全国の怒り、そして街頭の怒りをたたきつけ、裁判所を追い詰めています。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 八木康行)
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