8・6暴処法弾圧に大反撃を

週刊『前進』04頁(3338号01面02)(2024/04/01)


8・6暴処法弾圧に大反撃を

(写真 8・6ヒロシマ大行動実行委員会が広島市役所に抗議の申し入れを行いデモ行進【3月15日】)

(写真 8・6ヒロシマ大行動実行委員会が起訴を弾劾し記者会見【19日】)


 日帝・岸田政権--検察当局は3月19日、8・6広島「暴力行為等処罰に関する法律(暴処法)」弾圧で不当逮捕された5人全員の起訴を強行した。反戦反核闘争を解体し中国侵略戦争に突入するための戦時治安弾圧である。
 だが、「原爆の日」=8月6日に原爆ドーム前で反戦反核集会を行ったことを「犯罪」とみなし逮捕・起訴するなどという暴挙が許されるはずもない。すでに弾圧への怒りは広範に拡大している。不当逮捕に対し被爆者・2世らは抗議声明を発し、賛同は700を超えた。この弾圧の本質が、日帝・岸田によるヒロシマ・ナガサキの反戦反核闘争つぶしであることは完全に明らかだ。広島―全国で怒りの大反撃に立ち、8・6暴処法弾圧を絶対に粉砕しよう。5人の即時奪還、裁判闘争勝利、反戦闘争の爆発へ総決起しよう!
 中国侵略戦争―世界戦争・核戦争への突入を決断している岸田は、反戦闘争の解体=「非合法化」に全力をあげている。国家権力と一体となった右翼による反戦集会・デモへの暴力的妨害、日本会議などの「請願」と自民党・右翼議員の連携による地方議会での反動決議が、その決定的手段となっている。今回の8・6暴処法弾圧も、原爆ドーム前の反戦反核集会に対する右翼による妨害のエスカレートと、日本会議による集会禁止の請願と市議会決議がその引き金となった。こうやって戦時体制がつくられるのだ。8・6弾圧粉砕は、日帝の戦争突入を阻止する闘いそのものだ。
 国家権力は「中核派が市職員に暴行」などと百%のデマをふりまき、中核派と大衆を分断し、反戦反核闘争と革命党を絶滅する意図を隠そうとしている。だがここにこそ敵の弱点がある。弾圧の本質を全人民に暴き切り、被爆者の怒りを先頭に反戦闘争を爆発させることが勝利する道だ。
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会は、起訴に対し直ちに記者会見を開き、抗議声明(ZNNに掲載)を発した。先立つ15日には「反戦運動弾圧に加担するな」と市への抗議行動に立った。暴処法は戦前以来、労働運動弾圧に使われてきたが、組合員が不当逮捕された大阪の八尾北医療センター労組や高槻医療福祉労組など、全国の労組でも弾圧に怒りを燃やして反戦春闘に決起している。
 墓穴を掘ったのは岸田政権である。不屈に闘う獄中の5人の同志・仲間と団結し、8・6弾圧への怒りを全社会的に拡大し、大反撃にうって出よう。抗議声明への賛同を広げ、反戦反核の先頭で闘う5人を直ちに取り戻す大救援運動を巻き起こそう。「8・6暴処法弾圧裁判」は、被爆地・広島を舞台にした、戦争への突入を許すのか否かの歴史的大裁判闘争である。岸田政権―警察権力―松井広島市長―右翼・日本会議―反動議会の正体を暴き、戦争翼賛勢力を労働者人民の怒りで包囲し打倒しよう。そして今年の8・6原爆ドーム前集会を昨年を倍する結集でかちとり、弾圧を完全に粉砕しよう。闘いを推し進めるための圧倒的な救援カンパを呼びかけます。

■救援カンパにご協力を!
郵便振替 01360―1―62222
口座名 8・6ヒロシマ大行動
*通信欄に「弾圧カンパ」と記載してください。

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戦争のための弾圧粉砕しよう
 8・6暴処法弾圧被告 冨山小太郎同志

 不当な起訴を本当に許せません。この弾圧は米中対決を軸とする三度の世界大戦の戦争情勢の中で、岸田政権がその生き残りをかけて、中国侵略戦争=世界再分割への突入を決断したことを示していると思います。岸田政権は、とめどない金銭腐敗でグラグラになった支持基盤を何としても維持するために連合の取り込みを強め、他方で革命派・階級的労働運動派への弾圧に踏み切りました。
 しかし、この攻撃は極めて脆弱(ぜいじゃく)で、労働者階級の総決起を促すと思います。今回の弾圧を見ても、国家権力は暴処法と改悪刑訴法を使って、触れてもいない暴力行為をでっち上げ、何をしたのか、誰が被害者かも隠蔽(いんぺい)して、我々を起訴しました。こんなことを許せば、どんなデモでも自由に権力の意のままに逮捕・勾留ができてしまいます。すさまじい戦争に向けたエスカレーションです。
 しかし一方で、我々の完黙・非転向の闘い、さらに獄外の連日にわたる取り組み、非合法・非公然の組織的基盤を前に弾圧を拡大することができず、最後は8・6でスクラムを組むことだけはやめてくれと懇願するまでになっていました。
 弁護士戦線の仲間と団結し、必ずや裁判闘争にも勝利したいと思います。激動の24年決戦の中で、仲間と共に街頭に立てないのは悔しい限りですが、獄壁を越えた団結で、世界戦争を止めましょう。3原則を軸に党組織を強固に打ち固め、組織拡大闘争に全力で突入しましょう。数カ月後に一段も二段も飛躍した形で同志と会えることを楽しみにしています。共に闘いましょう。

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