全国各地で反戦春闘行動
全国各地で反戦春闘行動
労組つぶしをやめろ!
JR東環境アクセス本社デモ

動労東京環境アクセス支部は4月3日、東京・台東区にあるJR東日本環境アクセス本社に対するデモに立った。
環境アクセス上野事業所で駅舎や駅ビル、車両の清掃に携わる労働者を中心に昨年結成された同支部は、反戦闘争に全力で立って団結を強化・拡大し、「労組なき社会」化を強行するJR資本の足元で組織拡大を進めてきた。そして、今回のデモで、正規職と非正規職の労働者が団結し、JRとその外注会社を撃つ本格的な闘いに乗り出した。
デモ前の打ち合わせで宮本恵実支部長は、この闘いを、①中国侵略戦争阻止の反戦春闘、②時給の1500円への引き上げを柱にした大幅賃上げ獲得、環境アクセスによる支部組合員に対する支配介入と労働者代表選挙への不正な介入を許さない闘い、③JRが先導する労働基準法改悪を粉砕し、「労組なき社会」化―産業報国会化を阻止する闘い、と位置づけた。
動労総連合の川崎昌浩書記長は、900人を採用する一方で900人が退職する環境アクセスの実態を暴き、低賃金を強いて労働者をぼろ雑巾のように扱う資本に怒りをたぎらせ、JRの外注会社で労働者を組織し反撃しようと訴えた。支部の組合員がそれぞれ、パワハラや低賃金への怒りを示し、闘う決意を表した。
東京労組交流センターの山口弘宣代表が環境アクセスに怒りを突き付けて支部の闘いを激励し、動労神奈川の桑原豪臣委員長は同じ環境アクセスで働く労働者としてともに闘う意志を表明。全学連は同日の学生弾圧を弾劾し、労学連帯して闘うと発言した。さらにデモ後の集約集会では、高崎鉄道サービスの清掃部門で働く動労連帯高崎の木村洋一書記長が、3月31日のストについて報告した。
東京の下町に「中国侵略戦争阻止」「大幅賃上げを行え」の声を響かせて進むデモは周囲の共感を呼び、多数のビラが受け取られた。環境アクセス本社前では「労組つぶしをやめろ。不当労働行為を許さないぞ」とひときわ大きなコールをとどろかせた。
不誠実団交を弾劾
動労連帯高崎 全組合員がスト決起

私たち国鉄高崎動力車連帯労働組合(動労連帯高崎)は3月31日、JR高崎鉄道サービス(TTS)に対して、一律5万円賃上げと最低時給1500円、「車検切れ」問題への謝罪を要求する全組合員ストライキを決行しました。
同月20日に行われた団体交渉で、TTSは賃上げ要求に「コスト削減」を語るのみで、組合の追及にも有額回答を拒否。その翌日に「年度末一時金」支給を発表する露骨な組合無視に、ただちにストで闘うことを確認、準備に入りました。
当日朝の熊谷駅前情宣で多くの労働者・市民が「スト決行中」「不誠実団交弾劾」のボードに注目し激励の声を寄せ、次々にビラを受け取っていきました。
午前8時、動労連帯高崎書記長・木村洋一と、今回初めてストを闘う女性組合員がTTS熊谷事業所にスト通告しました。
午後は「琉球弧を戦場にするな」上映とスト決起集会。夕方は国労の仲間もかけつけてのTTS籠原事業所への鈴木喜平委員長のスト通告と籠原駅前情宣を行いました。鈴木委員長はスト通告前、居並ぶJRとTTSの管理職に「法律違反だらけのTTSはここで謝罪しろ!」と怒りを爆発させました。
「車検切れ」問題とは、TTSが社用車を車検切れの状態で3カ月間も運行し続けていたことです。団交での追及とストの後、TTSは4月1日付でようやく謝罪文を出しました。人生初のストを闘った女性組合員は「スト通告の時は全く緊張しなかった」「管理職は本当にふざけている!」「初めてでずっとドキドキワクワクでした」と怒りと高揚を語りました。
動労千葉に続き、反戦闘争の先頭に立つ階級的労働運動を今こそ拡大しましょう!(動労連帯高崎書記長・木村洋一)
芸備線廃止阻止へ
動労西日本 ストに続々と共感の声

3月26日、動労西日本は、岡崎昭夫副委員長がストライキに決起し、当日、広島駅前で開催されていた第3回芸備線再構築協議会を直撃する闘いを貫徹した。切迫する中国侵略戦争情勢の下で、動労西日本は中国侵略戦争阻止の反戦春闘を闘い抜いた。
スト当日の朝、JR西日本中国統括本部前でビラまきを行い、JRや関連会社の多くの労働者がビラを受け取った。JR労働者が闘いを求めていることを感じた。第3回芸備線再構築協議会の会場前でも情宣活動を行った。通りかかった青年が芸備線廃止反対署名に応じ、また「動労か。まだ闘っているんだ」と署名していく男性もいた。道行く人々から、芸備線廃止絶対反対でストを闘っていることに、共感と激励が寄せられた。
昼休み時間に合わせて、再び中国統括本部前に登場した。広島大生や広島連帯ユニオン組合員など多くの労働者が駆けつけ、岡崎副委員長、原田隆司委員長、近畿支部など、共に闘う仲間が発言に立った。
その後、JR西日本、広島電鉄、広島市などが巨額の投資をし、3月24日に新しく開業した広島駅ビル「ミナモア」を直撃する反戦デモを闘い、圧倒的な注目を集めた。
4・28沖縄デー闘争、5月沖縄現地闘争に大結集し、日米帝国主義の中国侵略戦争をなんとしても阻もう。(動労西日本書記長・山田和広)
交運3分会がスト
群馬合同労組「必要なのは革命だ」

3月31日、群馬合同労働組合に加盟する群馬バス、日本中央バス、鈴木治作の交運3分会が春闘統一ストライキを決行しました。
このストは、中国侵略戦争阻止の反戦春闘の先頭に立つ決意で準備して闘ったものです。午前中は群馬バス榛名営業所、前橋駅、前橋市役所、群馬県庁の順に各地でスタンディング、街宣、ビラ配布を行いました。県庁などには、地方の路線バス事業に自治体が交付する補助金の増額が必要だとアピールしました。
この間、精力的に各地の集会に参加する日本中央バス分会長は、この日のために自分で大型拡声器を購入して、バス運転士の現状を具体的に暴露して心を込めて訴えました。群馬バス分会に加入し初めてストに立つ組合員は「今この会社に本当に必要なのは革命なんです」と強調しました。
街宣ではストに賛意を表す方が相次ぎました。「ストライキを支持します」「スト? どんどんやった方がいいよ。そうでもしないと会社は給料を上げてくれないからね」
午後は高崎駅に移動していっそう熱を帯びた街宣を行いました。いよいよ高崎駅一周の春闘デモです。他分会からも続々と組合員が合流し、約30人の隊列となりました。腹の底からの怒りを込めた声が駅前にとどろき、沿道にいた多くの方からの共感を得て、闘いは大成功を収めました。4月に第2波ストを準備中です。(群馬 天木直哉)
