大坂正明さんの獄中アピール 8・6広島の闘いに感動 連帯し控訴審勝利へ闘う
週刊『前進』04頁(3411号04面02)(2025/09/01)
大坂正明さんの獄中アピール
8・6広島の闘いに感動
連帯し控訴審勝利へ闘う
8・6原爆ドーム前集会貫徹の闘いは見事でした。救援会からも多くの方が参加したことと思います。徹夜での座り込みに参加された方もいらっしゃったでしょう。まことにお疲れさまでした。ガッチリとスクラムを組んで集会を守り抜く姿に本当に感動しました。
日帝・石破と広島市長・松井を先頭に開かれた官製の式典は、口では「核兵器廃絶」を唱えつつ、現実の政策では「核の傘」を賛美し、「非核三原則」を投げ捨て、さらには「核共有」を叫ぶという実にペテン的なシロモノでしかありません。
このペテン的式典に反対し、真に反戦・反核を掲げたのは「8・6ヒロシマ大行動」勢力しかいませんでした。官製式典を守るために他の集会・デモを規制する攻撃に唯唯諾諾と従っていると、いずれ官製式典以外は全て禁止するところまでエスカレートするのは不可避です。
だから絶対反戦派がドーム前集会をかちとったことには絶大な意義があるのです。帝国主義の中国侵略戦争を止めることは、今を生きる労働者民衆の歴史的責務です。ドーム前集会は、そうした重い責任を果たす象徴的闘争だと私は考えています。
そういうことから今年のドーム前集会を文字通り体を張ってかちとったことに心から感動したし、また同時に、今後さらに反戦・反核闘争の高揚が求められることに緊張も覚えています。
そしてまた、ドーム前集会のような闘争あってこその星野国賠闘争であり、大坂裁判闘争だということをあらためて確認しました。私たちの裁判が、反戦・反核闘争、沖縄闘争と一体でなければ、ただ過去の事後処理的な裁判になってしまいます。それではたとえ裁判で勝利しても個々の限定された人たちの勝利でしかありません。
星野・大坂闘争の決着は、反戦・反核、沖縄闘争の勝利であり、戦争を止めることに求められます。今年のドーム前集会貫徹の勝利は、二つの控訴審に向けて大きなステップになったと思います。
ただし両控訴審は決して楽観できるものではありません。帝国主義社会を守る牙城(がじょう)東京高裁での裁判なのですから、これまでの幾多の裁判同様、政治色の強い権力側有利の判決が十分予想されます。ここで私たちにとって重要なことは、二つの控訴審開始と10・5反戦行動、11・2全国労働者集会への組織過程が重なりますから、ともに共鳴しあい、高めあって集会・裁判ともに勝利するために闘うことです。
私は7月末に大腸ポリープ摘出手術を受け、そして8・6ドーム前集会の勝利の報を聞き、心身ともに充実して控訴審開始を待っています。救援会の皆さんとともに全力で闘っていきたいと思っています。よろしくお願いします。
(東京拘置所在監)