9・1錦糸町リレートークから
9・1錦糸町リレートークから

血債の償いかけて闘う時
入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会 鎌田由子さん
私たちは朝から両国駅の3カ所で街頭宣伝を行いました。軍拡反対の大行進の署名は83筆集まりました。今朝ビラを受け取って、ここに来ている方もいます。ありがとうございます!
今日9月1日は、関東一円を襲った大地震から102年です。1923年がどういう時代だったのか。
1919年、朝鮮では3・1独立運動が、中国では5・4運動が起こり、日本軍が行く先々で激しく抵抗する朝鮮、中国人民に対し、残虐きわまる大量虐殺に手を染めていきました。
1923年、すでに日本は侵略と植民地戦争の最中であり、戦時下にありました。関東大震災の非常事態に直面した支配階級が、敵国人民である在日朝鮮人・中国人の存在と闘いを恐れ、警視総監・赤池濃や内務大臣・水野錬太郎ら、こういう連中が在日朝鮮人・中国人の虐殺を指示し、血の弾圧を加えたんです。
参院選で吹き荒れた差別・排外主義との闘いは今秋、大決戦です。埼玉県の川口、蕨ではクルド人に対する許しがたいヘイト攻撃が日常化しています。これを法務省・入管庁が「不法滞在者ゼロプラン」で「国民の安全・安心を脅かす不法滞在者を排除」するとあおっています。仮放免者や帰国を拒否する人たちの強制送還が激増しています。
永住者であっても永住権の剥奪(はくだつ)を可能とする改悪入管法が昨年可決され、27年に施行されようとしています。日本の中国侵略戦争突入で「敵性外国人」となる華僑を始めとした在日中国人に対する恫喝、脅しであり、天皇制日本への屈従を強いるものです。絶対に許せません。
日本はまさに102年前と同じ状況を迎えています。アジア人民2千万人を血の海に沈めた私たち日本人は、抑圧民族であることを正しく認識し、取り戻すことのできない多大な犠牲を強制したアジアの人々に対し、血債をもって償わなければなりません。
今、すべては中国侵略戦争に向かって動いています。この中国侵略戦争を黙認しながら、差別・排外主義をなくそうなどということはありえない。パレスチナでは、この瞬間にも子どもたちが飢えて死んでいっています。誰が殺しているんだ! この世界を終わらせなければなりません。
アジア唯一の帝国主義国・日本で闘う私たちこそ、戦争反対の力ある部隊として登場する時です。怒りを行動へ、日本帝国主義の中国・アジア侵略戦争を内乱に転化しましょう! 世界を変えましょう!
連帯貫き自国政府打倒を
全学連書記次長 西村凌風さん
私たちは今、102年前に血に染められた土地の上に立っていることを、怒りと痛苦の念をもって受け止めなければなりません。
関東大震災時の虐殺は、何よりも日本による支配・侵略と闘う朝鮮・中国人民への襲撃でした。日本は植民地化した朝鮮の人々から土地も名前も文化も奪った。生活の糧を強奪されて日本に渡ってこざるをえなかった朝鮮人や、強制連行された朝鮮人の多くが炭鉱や鉱山で過酷な労働を強制されました。逃亡した朝鮮人労働者には、首から下を地面に埋めて炭の入ったバケツを頭にかぶせて焼き殺すという、あらん限りの暴力が振るわれました。
はっきりさせなければならないのは、朝鮮・中国人民がこれと不屈に闘ったことです。3・1独立運動や5・4運動は日本の植民地支配を揺るがしました。また多くの在日朝鮮人労働者が命がけのストライキに立ち上がりました。それに応えて自国政府打倒の反戦・反帝国主義の闘いに立ち上がるのではなく、国家権力がまき散らす排外主義に屈して彼らを殺す側に立ったこと、これが102年前の私たち日本労働者階級の過ちであり、敗北でした。南京大虐殺や「慰安婦」制度=性奴隷制というこの世の地獄をアジア人民に強制したあの侵略戦争の実行主体にすらなってしまった敗北は、私たちの最大の屈辱です。
トランプ・石破が中国侵略戦争に突き進み、差別・排外主義を大扇動している今こそ、二度と過ちを繰り返さず、自国政府打倒の闘いに立ち上がりましょう。
石破政権の下で、先月末にもパニック障害のネパール人男性が強制送還されました。イチゴ農園で技能実習生のカンボジア人女性が「黙っていないと国に送り返す」と脅されレイプを繰り返される事件が起きました。石破の「違法外国人ゼロ」とは、逃げ出さず黙ってレイプされろということです。絶対許せない。犯罪者は政府・入管の方だ。
全学連には留学生の仲間が多く結集しています。8・6ヒロシマ闘争では、ともに原爆ドーム前反戦反核集会をやりぬきました。闘うアジア人民と連帯し、日米の中国侵略戦争を内乱に転化する現実性をさらに押し広げよう。「違法外国人ゼロ」の石破政権、「日本人ファースト」の参政党、侵略の責任を今の今まで居直り続けている天皇を徹底的に断罪し、自国政府打倒の反戦闘争を人生かけてともに闘いましょう。