ネタニヤフ、「強力な攻撃」指示 ガザ虐殺継続許すな

週刊『前進』04頁(3420号03面03)(2025/11/03)


ネタニヤフ、「強力な攻撃」指示
 ガザ虐殺継続許すな


 イスラエル首相・ネタニヤフは10月28日、「停戦合意に違反した」とハマスを非難し、軍にパレスチナ自治区ガザへの「強力な攻撃」を指示した。これを受け軍はガザの各地を空爆、少なくとも104人を虐殺した。絶対に許せない。
 そもそもイスラエル軍は、10日の「停戦」発効後もガザへの攻撃を続けている。1週間後の17日にガザ市を砲撃、19日にはガザ全域の数十カ所を空爆した。その後も攻撃を繰り返し、10日から24日までの2週間に90人以上を殺害した。
 イスラエルはこれらの虐殺行為を「人質の遺体の返還の遅れ」を口実に正当化しているが、2023年10月以来2年に及ぶすさまじい攻撃で、人質もろともガザを廃虚にしてきたのはイスラエルでありアメリカ帝国主義だ。イスラエルは「停戦」発効後の現在もガザの約半分を支配下に置いているが、遺体の返還遅れの「制裁」として支配地域のさらなる拡大を検討しているという。
 米帝・トランプも10月14日、「彼ら(ハマス)が武装解除しなければわれわれが武装解除させる。迅速に、おそらく力ずくでやる」と恫喝した。米帝=イスラエルは初めから「停戦」する気などなく、帝国主義利害をむき出しにしたトランプの「和平案」のもと、パレスチナ民族解放闘争を最後的に解体しようとしている。一方、イスラエル国会は22日、ヨルダン川西岸の併合につながる法案を可決した。イスラエル軍は23日にレバノン北部を空爆するなど、中東各国への攻撃も激化させている。
 米帝=イスラエルが追求していることは、パレスチナ解放闘争の完全解体と中東全域の帝国主義支配の再確立だ。それをガザのジェノサイドと植民地化をもって貫徹しようとしているのだ。そのトランプを、日米首脳会談で「中東和平を推進した」と称賛したのが日本帝国主義・高市だ。不屈に闘うパレスチナ人民と連帯し、侵略の元凶=帝国主義打倒へ闘おう。
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