団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3420号04面04)(2025/11/03)


団結ひろば 投稿コーナー

松山 反戦・反差別デモ闘う 改憲・戦争阻止!大行進えひめ 岡本啓三

 「改憲・戦争阻止!大行進えひめ」は10月19日、松山市で松山反戦・反差別デモを行いました。県内から25人が参加しました。百貨店前の集会では愛媛県職労や解雇撤回を闘う女性労働者、原発廃炉を訴える県庁前行動の仲間などが発言。米帝・イスラエルによるパレスチナ人民大虐殺とガザ破壊への怒り、全米での反トランプデモへの連帯、松山空港の「特定利用空港」指定反対や、「改憲・核武装・天皇制賛美の高市を倒そう」と訴えました。
 7月参院選や自民党総裁選では、外国人に対する差別と排外主義があおられました。また今治市のホームタウン構想に対して、「アフリカからの移民が増える」といった誤解やデマが拡散され、レイシストらが日の丸を掲げ移民反対デモを行っています。今治は海運や造船、繊維業などで多くの外国人が働く街です。今回のデモでは反戦と一体で、「外国人排斥の排外主義を絶対に許さない!」と訴えました。
 商店街を通るデモでは「Free Gaza」のプラカードを見て外国人女性が加わり、一緒に声を上げ、またビラを見た若者も飛び入りで加わるなど、大きな反響がありました。
 松山反戦デモは、戦争や差別、社会への怒りを行動で表したいと願う人たちとつながる闘いとして、決定的に重要です。米日の中国侵略戦争阻止、トランプ・高市打倒へ全力で頑張ります。11・2全国労働者集会の大結集へ、共に闘いましょう。

日本軍の侵略の歴史を聞く 香川連帯ユニオン委員長 小宮 淳

 10・21国際反戦デーから11・2集会大結集の取り組みとして、高松市で「琉球弧を戦場にするな2024&25」の上映会を行った。繁華街で反戦を訴えながら上映会のビラを配っていると、高齢の方が「中国侵略戦争阻止という主張は聞いたことがない。どういうことでしょうか?」と尋ねてきた。私たちは、自衛隊が沖縄などで対中国戦争の準備と挑発をしていることを語り、中国侵略戦争阻止を訴えて上映会にお誘いした。そして、上映会に参加していただいた。
 二つの映画を見終えて討論になり、その方は実際の柳条湖事件や盧溝橋事件、三光作戦など、父親から聞いたという話をまじえて、以下のような話をしてくださった。
 「中国人からしたら、日本軍はまさしく侵略軍。ひどいことをした。揚子江へ船で入っていくとき、中国人の死体の山が次々と見えた。日本軍はジュネーブ条約などの教育もされていなかったので捕虜の扱いがひどかった。捕虜は保護の対象ではなく、いたぶって殺すものだった。首切りは軍曹の仕事。そのむごいこと、凄惨(せいさん)なこと、野蛮なこと、人間は道を間違うとあそこまでになっちゃうのか。人間の良心や道徳のかけらもなくなる」「日本軍は腐っている。燃えるものを先端につけた矢を民家に放って焼き払い、そこから出てきた人もまた殺す。丸亀連隊も三光作戦をやった。731部隊もひどいことをした」
 そして、その方は現在の状況について、次のように話した。「アメリカも日本も他国に介入してはいけない。台湾は中国の内政問題だ。中国と台湾の人たちが話し合って解決することだ。そこにちょっかいを出すのは間違っている。この前(第2次大戦)はそこにちょっかいを出したから、日本はあんなこと(空襲、沖縄戦、原爆)になった」
 その話を聞いた私たちは「今こそ始まる前に戦争をとめよう!」「今こそ反戦の闘いと組織の建設を!」と改めて決意した。

大坂正明さんと面会し団結 中央大学 渡辺祥英

 学生の吉田耕さんと2人で10月16日、1971年渋谷暴動闘争を闘い、でっち上げ「殺人罪」で懲役20年の不当判決を受けて東京拘置所に在監中の大坂正明さんに面会してきました。自分は何度か面会に行きましたが、吉田さんは大坂さんとは初対面。その事もあって、場が温まるまでに少し時間がかかるかと思っていたのですが、石田反革命についての怒りがたまっていたのでしょう、早速の大坂さんの発言から面会が始まりました。
 石田一派がどんどん反革命的にカルト化していくことについて、大坂さんは「石田一派は内容じゃなくて、気持ちでやっているのでしょう」「感情的にすぐに戻るとはならないだろうが、正論を『宿題』として投げかけることが重要」と核心的に言っており、まさにそのように進めていることをしっかりと伝えました。獄中にいることで、情報を思うように手に入れることができず、制限されている中で石田一派の本質を看破していることは、ただただ感服するのみです。
 面会のたびに思うのは、面会時間の20分間のあまりの短さです。今回も、面会はあっという間に終わってしまいました。帰り際に、他の仲間と共にまた来ること、新たな仲間の組織化をかちとることを約束して終了しました。
 改めて、石田一派解体・打倒の闘いとしても、大坂さん奪還の闘いとしても、新たな学生との結合が決定的に重要だと確信しました。すでに10・5渋谷デモ―10・7イスラエル大使館抗議闘争で新たな学生との結合が始まっています。
 11・2労働者集会の勝利を引き継ぎ、組織して、組織して、組織して、高市打倒の26年決戦へ攻め上りましょう。

資本論学習会で大いに討論 福岡県労組交流センター代表 柴田利博

 福岡市内で9月21日、2回目の『資本論』学習会を開催しました。今回のテーマは「資本の本源的蓄積」です。
 自民党総裁選は差別・排外主義、戦争屋の高市早苗が日帝ブルジョアジーの意志として選出されました。この情勢にあってマルクス『資本論』は革命を目指す私たちにとって、今こそ読まれるべき書物です。
 「本源的蓄積の諸方法は、他のありとあらゆるものではあっても、どうしても牧歌的ではない」
 「本源的蓄積の歴史の中で……画期的なのは、人間の大群が突然暴力的にその生活維持手段から引き離されて無保護なプロレタリアとして労働市場に投げ出される瞬間である」
 「今日の労働者階級の父祖たちは……彼らに強要された浮浪民化と窮民化とに対する罰を受けた」
「資本は頭から爪先まで毛穴という毛穴から血と汚物をしたたらせながら生まれてくる」(以上『資本論』第1部第24章)
 ——資本主義が生まれてくる過程が人民にとっていかに残酷で無慈悲なものであったかを、マルクスは支配階級への怒りを込めて書いています。しかしその上で、「資本主義的私有の最期を告げる鐘が鳴る。収奪者が収奪される」と労働者の勝利を確信して本源的蓄積の項を締めくくります。
 参加者から「わかりやすく提起された」「資本主義は倒さなくてはいけない」などの感想が聞かれました。長崎被爆者の土井玞美子さんも参加され、討論も大いに盛り上がりました。今後も続けていきます。
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