各地で10・31狭山統一行動

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週刊『前進』04頁(3421号04面03)(2025/11/10)


各地で10・31狭山統一行動


 関西(前号既報)に続き東京、広島、福岡で10・31狭山闘争が闘われた。

●東京
 差別裁判糾弾!再審行えとデモ

(写真 「石川さんは無実だ。狭山再審を行え」。雨の中を渋谷から原宿へ力強くデモ。沿道の大きな注目と共感を集めた【10月31日】)

 1974年の寺尾無期判決から51年目の10月31日、東京・渋谷で狭山集会・デモが闘われた。3月に亡くなった無実の石川一雄さんの遺志を継ぎ、狭山第4次再審に絶対勝ち抜く決意を鮮明にし、戦争と革命の時代に断固応える闘いとして打ち抜いた。
 部落解放東日本共闘会議の徳永健生事務局長が基調報告を行い、高市登場―中国侵略戦争の加速と狭山再審棄却情勢は一体であり腹を固めて闘おうと訴えた。そして寺尾差別判決・国家権力を徹底弾劾した石川さんの75年新年アピールをとらえ返し、狭山再審闘争を闘う意義を突き出した。
 動労千葉、動労総連合水戸、全学連、東京労組交流センター代表が怒りと決意あふれる発言を行い、最後に全国水平同盟の田中れい子書記長(杉並支部長)が「差別徹底糾弾、部落解放闘争は帝国主義を倒す闘いだ。全力で闘おう」とまとめた。集会後、雨の中を60人で渋谷デモを闘った。

●広島
 狭山―部落解放巡り学習と討論

(写真 狭山勝利へ学習と討論【広島】)

 10月31日、広島市西地域交流センターで狭山広島集会が開催された。
 石川一雄さんへの黙とう、石川早智子さんのビデオメッセージ上映の後、広島県労組交流センターの壹貫田康博さんが、部落解放広島共闘会議を代表して主催者あいさつを行った。
 続いて基調報告が行われ7月の全国水平同盟第14回大会の議案に即して、新たな部落解放闘争の路線と狭山闘争の再確立について学習し質疑・討論を行った。
 8・6ヒロシマ大行動実行委員会の宮原亮事務局長が米帝トランプの核実験指示、高市政権の核武装推進政策を弾劾。その上で、女性解放をヒロシマ大行動の運動の一環に据えられず女性差別に加担したことを自己批判し、差別・排外主義と闘い中国侵略戦争を阻止する決意を表明した。
 最後に、狭山再審闘争の勝利へ全力で闘うことを参加者全員で誓い合った。

●福岡
 小倉駅前で街宣熱い訴えに共感

 北九州部落解放研究会は10月30日、JR小倉駅前でアピール行動を行った。解放研の東真司代表が狭山事件の実態を全面的に暴露し、高裁・寺尾判決を徹底弾劾。再審開始と部落完全解放を熱烈に訴えた。
 続いて闘う仲間が司法権力の欺瞞(ぎまん)を断罪。完全無罪を勝ち取ろうと訴えた。「帝国主義打倒の革命的解放運動を」という訴えに、多くの注目と共感が寄せられた。

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