空港拡張阻止へ併合裁判 三里塚 新原告が怒りの意見陳述

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週刊『前進』04頁(3431号04面03)(2026/01/26)


空港拡張阻止へ併合裁判
 三里塚 新原告が怒りの意見陳述


 千葉地裁民事第3部(岡山忠広裁判長)で1月20日、成田空港拡張差し止め裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟はこの裁判で国と成田空港会社(NAA)に対し、①B’暫定滑走路の延長(2006年)、第3誘導路建設(10年)の違法を追及し、②「空港機能強化策」を掲げた施設変更許可(22年)による現在の空港拡張工事の差し止めを求めてきた。
 そして新たに、成田市、芝山町、横芝光町、茨城県稲敷市の住民30人が原告となって、国・NAAに対し機能強化・拡張工事の差し止めを求めて提訴し、これらの裁判が併合された。
 開廷早々、岡山裁判長は1月9日付の被告・国の準備書面について、「前回の求釈明で原告適格を争う人がいるのかいないのか具体的に明らかにするよう尋ねたが、これに答えていない」と問いただした。同書面は芝山町の白桝地区に住む伊藤信晴さんに敵意をむき出しにして「原告適格なし」と強調するが、肝心なことは何も書かれていない。国の代理人は再提出を約束せざるをえなかった。
 続いて、新たに原告となった稲敷市住民の農家・Nさんが意見陳述に立った。「耐えがたい騒音が早朝から深夜まで続く」と述べ、空港が機能強化されれば「(私が住む地域に)住み続ける者はいなくなる」と語気を強めた。また深夜・早朝の飛行時間の2時間半の拡大に怒りを表した。
 反対同盟顧問弁護団は、航空法の「空港等又は航空保安施設の設置によって、他人の利益を著しく害することとならないものであること」という条文の「他人の利益の侵害」について、人格権侵害(生活破壊、健康被害)を考慮の必要なしと居直る国・NAAを改めて弾劾した。次回期日は5月12日に決まった。
 伊藤信晴さんの司会で行われた報告集会では最初に、意見陳述をやり切ったNさんがあいさつした。頭上を飛ぶ騒音被害のひどさを改めて強調して今後も奮闘する決意を表した。市東孝雄さんの耕作権裁判の控訴審が今年始まることを全体で確認し、動労千葉、市東さんの農地取り上げに反対する会、成田空港飛行差し止め訴訟を闘う住民が連帯発言を行った。最後に伊藤さんが3・29芝山現地闘争への結集を呼びかけた。
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