首相官邸に怒りを 中国侵略戦争を内乱へ 中国侵略戦争へレゾリュート・ドラゴン 米日が太平洋で大軍事演習

週刊『前進』04頁(3450号03面02)(2026/06/08)


首相官邸に怒りを 中国侵略戦争を内乱へ
 中国侵略戦争へレゾリュート・ドラゴン
 米日が太平洋で大軍事演習


 6月20~30日にかけて、日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン26」が自衛隊7300人、米軍2300人の参加で行われようとしている。日出生台演習場(大分県)での大規模戦闘訓練をはじめとして、九州・沖縄の各地で数々の訓練が予定されている。
 さらに今年は、6月22日~7月1日にかけて行われる「バリアント・シールド26」(グアム・ハワイから日本列島を含む西太平洋での航空・海上戦力を結集した米軍主催の多国間演習。自衛隊の参加は2回目)、6月24日~7月31日まで行われる米軍を中心とする多国間演習「リムパック」(ハワイ周辺海域で31カ国・総計2万5千人を動員する大規模海上演習。日本は副司令官ポスト)とも一体で、例年は8~10月ごろに行われてきたレゾリュート・ドラゴンの日程はこのために前倒しされたのだ。米インド太平洋軍の司令部があるハワイを中心に、中国侵略戦争の最前線となる「第1列島線」(日本列島―沖縄・南西諸島―台湾―フィリピン)上の「主力」=在日米軍と日本帝国主義・自衛隊を据えて、太平洋エリア全体を「戦場」と見立てた大演習が強行されようとしているのである。レゾリュート・ドラゴン26は、その最前線部分における訓練なのだ。
 また、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)には米陸軍第3マルチドメイン・タスク・フォース(MDTF)が、一連の訓練および9月に行われる米日共同演習「オリエント・シールド26」に参加するために一時駐留する。MDTFは中国侵略のために米陸軍が準備してきた、ミサイル部隊と電子・情報戦を統一的に展開できる特別部隊だ。第3MDTFは高機動ロケット砲システム「ハイマース」と長射程ミサイル発射システム「タイフォン」を持ち込み、一時展開する。タイフォンは昨年のレゾリュート・ドラゴンでも米軍岩国基地(山口県)に一時展開し、中国が激烈に反応して抗議した強力な兵器だ。すでに第1MDTFのタイフォンがフィリピン北部に配備されており、中国侵略戦争へ向けた長射程ミサイルの増強がさらに進められようとしているのだ。

「総力戦」見据えた大規模な生地訓練

 今回の訓練では沖縄の先島諸島において、陸自のV22オスプレイが宮古島に初めて、しかも民間空港である宮古空港を使って展開し、物資輸送や「患者」の後送訓練が行われる。石垣島では石垣空港と石垣港が、与那国島でも与那国空港が輸送訓練に使われ、民間空港・港湾が広く動員されようとしているのだ。
 さらに、石垣・与那国では日米共同の浄水・給水訓練まで予定されている。レゾリュート・ドラゴンは、米海兵隊の中国侵略作戦「遠征前進基地作戦(EABO)」と、EABOを含む米軍の作戦コンセプトをまねた陸自の「領域横断作戦(CDO)」を「踏まえた訓練の実施」を目的に、2022年から始まった訓練だ。離島の島そのものを臨時のミサイル拠点とするEABOは、中国軍の激しい反撃に遭うことを前提とする。つまり、配備された部隊が島に残され、補給が困難な事態も当然に想定されるため、水を確保する訓練が必要なのだ。EABOで使われる離島が「有人島」に限られるのは、空港・港湾だけでなく、水道・道路などの生活インフラの存在をあてにした作戦だからである。すなわちそれは、先島の住民とその生活を踏みしだくことを前提とする作戦計画であり、まさしく「沖縄戦の再来」なのである。
 これと一体で、鹿児島県の奄美群島では軍事施設ではない場所を軍事訓練に使用する「生地(せいち)訓練」が広く行われる。徳之島は昨年のレゾリュート・ドラゴンに続き島全体が丸ごと訓練場とされ、今年は徳之島総合運動公園に米軍ヘリが着陸するなど日米共同で使用する範囲がさらに拡大。奄美大島でも、あやまる岬観光公園での日米共同の無人機訓練をはじめ東部地域の生地で、無人機と電子戦の訓練が大規模に行われる予定だ。また、名瀬港へは谷山港(鹿児島県)から地対艦ミサイルが発射機とともに輸送され、陸自瀬戸内分屯地へと運び込まれる訓練が予定される。
 大分港(大分県)には海上輸送群を用いて大量のコンテナで軍需物資が運び込まれ、これは民間の志布志港・谷山港(鹿児島県)も利用して南西諸島各地へ運ばれる。民間空港・港湾も動員して日本各地から物資を九州に集中し、沖縄本島・先島に大規模に運び込み、島そのものをミサイル拠点に中国を攻撃する——レゾリュート・ドラゴン26はこのような、まさしく「総力戦」の訓練なのである。九州・南西諸島、とりわけ奄美群島・沖縄本島・先島諸島を「捨て石」とするこの訓練には、日米帝国主義の本性が表れている。
 6・14反戦闘争に結集し、今こそ日帝・高市政権を打倒する実力の大デモで戦争を止めよう!
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